一体今までどれだけの戦いを経てきたか・・
ゲイリー(下痢)のしつこさには、もう嫌気がさしてくるが、
彼が襲ってくれば応戦するしかない。
その時の為の準備だけはしておこう。
ゲイリー(下痢)の特徴
奴は突然攻撃をしかけてきます。
ある時は内臓に異常がある時、
ある時は変なものを食べた時、
ある時はちょっとお腹が冷えた時、
ある時はホルモンの病気の時・・・
どんな時にもしょっちゅう出てくる厄介者です。
もちろん、何がきっかけでゲイリーが現れたかは
病院で把握した方が良いですが、病院に行く前に
飼い主さんが出来る事があります。
ゲイリー(下痢)の特徴 2
根本的な原因は何であれ、ゲイリーの特徴として
・大腸が過剰に運動している
・炎症が起きている
・腸内バランスが崩れる
と、数少ない小腸性の下痢だと話は変わるが、
ほとんどの子に当てはまる、大腸性の下痢の場合は
上のような事態が起こっている事が多い。
この状態で食べ物を普通に食べさせてしまうと、
炎症が起きていて、動きも悪くて、腸内細菌グチャグチャの中に
食べ物が投入されてしまう訳である。
どう考えても、普通に処理できる訳が無い。
なので、ゲイリーが攻めて来た時に我々が出来る事、
それは大腸をしっかりと休ませる=絶食である。
そして、大腸が休んでいるその隙に、出来るだけ
新しい便をブンブン振り回しながら獣医師の下へ・・・
完璧である。
絶食。その後に
腸の粘膜がしっかりと再生されるのに、
約5日かかると言われている。
しかし、さすがに5日間絶食は出来るはずが無い。
なので、食事を与え始める訳であるが、いきなり
普通の食事を食べるのはデンジャラス過ぎる。
最初は少し優しく、例えば鶏のササミだとか、
おかゆだとか腸管アシスト だとかで慣らせてあげよう。
そして、それらで下痢が酷くなっていない事を確認しつつ、
徐々に元の食事へ・・・が理想的である。
下痢を止める薬
いわゆる「止瀉薬」と言う物になるが、
腸の動きを止めて、下痢を強制的に
ストップさせる薬があります。
「なんだ!それいいじゃん!ください!!」
いやいや、あくまで動きを止めるだけ。
そもそも下痢が何で起きているのか考えてみると・・・
・場合によっては悪い菌が増えている
・毒物が腸の中にあって下痢しているのかも
・寄生虫が住んでたりして・・・
などなど、これらの原因があるのにこの薬を使ってしまうと・・・
そう、こいつらが外に追い出されず、やりたい放題となる。
なので、あくまで「腸の動きが過剰なのが下痢の原因」と言う
場合にのみ、使える薬なのかも知れない。
わかもとフェルミン
例によって、便秘の回に紹介した強力わかもと・
ビオフェルミンは下痢の場合でも有効である。
効果が腸内バランスの改善なので、当たり前っちゃあ当たり前だろう。
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