犬や猫に牛豚用の特効薬?使いたいけど使えないジレンマ

コクシジウム

 

なかなか治らないあの病気にこの病気・・

特効薬でもあったなら・・

裏技でも使えたら・・

 

奥さん「お腹に虫が居るって言われてもう2週間・・全然治らないわ・・」

ビーグル獣医「ふふ・・奥さん。良いのがありますぜ・・ふふ・・」

奥さん「え!!本当!?」

ビーグル獣医「しかしねぇ、奥さん。タダって訳には行きませんよ?」

奥さん「う・・うぅ・・やっぱりそうよね・・分かりました。おいくらですか・・?」

ビーグル獣医「いえいえ、お代は頂きませんよ。その代わり身体で支払っ・・」

 

daddy_08

 

ビーグル獣医「いや、結構です。はい。治療します。はい。」

奥さん「あざっす」

 

コクシジウムの治療


子猫や子犬にしつこい下痢を起こさせることのあるコクシジウム症。

普通ですと治療にはサルファ剤という抗生物質やメトロニダゾールという駆虫薬を1週間から2週間、場合によってはもっと長い期間使ってあげて何とか治していきます。

でもですねぇ、奥さん。
もっと早く治したいですよねぇ。

そんな奥さんに・・

 

usi

 

じゃじゃーん!!

夢のコクシジウム症治療薬、バイコックスです!

 

「ねぇ!ねぇ!牛!牛!写真間違えてるビーグル獣医!早く訂正して!!」

 

buta

 

じゃんじゃじゃーん!!

夢のコクシジウム症治療薬、バイコックスです!

 

「豚!!ビーグル獣医!!豚!!」

 

すみません。実は直しようがありません。

なぜならこのバイコックス・・牛用と豚用だけで犬猫用が販売されていないんです(ドヤ)

でも、夢のコクシジウム症治療薬なのです(ドヤドヤ)

早ければ1回、通常2~3回飲ませればコクシジウムが撃退出来てしまいます(ドヤドヤドヤ)

 

比較的新しい薬にも関わらず、イギリスではごくごく一般的に子猫に使われていますし、ドイツでもトキソプラズマ症という病気の猫に使われている薬なんですよ~。

でも・・

 

buta

 

やっぱり気になりますよねぇ・・このパッケージ。

つまり・・

 

ビーグル獣医「バイコックス飲ませたら猫が死んだじゃねえか!!どうしてくれるんだバイエル(発売元)さんよぉ!!」

バイエル「豚用ですので保証できません。」

ビーグル獣医「う・・くぅ・・ね、猫みたいな豚をパッケージに載せてんじゃねぇよ!!・・くっ・・」

バイエル「貴重なご意見として承ります。」

ビーグル獣医「うう・・よろしく・・お願いします・・」

 

と、完敗必至です(苦笑)。

また・・

 

ビーグル獣医「良い薬があるんですが豚用なんです。」

飼い主「まあ!!うちの子が豚みたいだって言いたいんですの!?」

ビーグル獣医「牛用もありますが」

飼い主「なんて失礼な獣医でしょう!!失礼しますわ!!さよなら!!」

 

こちらも見事に完敗してしまうことでしょう(苦笑)

この夢の薬を使うには、飼い主さんの寛容な心と深い理解が必要なんですね^^;

素晴らしい効果も期待できますが、リスクもあります。
最終的には判断を皆さんにお願いしなければなりません。

 

その他の裏技


バイコックスと同じように、例えばフィラリア駆虫薬で毎年犬の飼い主さんが飲ませていますイベルメクチンも、牛豚用であれば1回10円もかからずに済んでしまいます^^;

まあ、こちらは副作用の問題がもう少しアップしますけどね~。

そもそも犬や猫に使っている薬の多くは人間用の薬で、データが不十分なものもたくさん含まれているのが現状です。
そう考えると、常にリスクを負いながら治療していることには変わりないんですよね(汗)

 

データが揃っていて安心な犬猫用の薬だけを使うのか、未知数だけれども効果が期待できる薬に手を出すのか・・

使っても良いかどうかは飼い主さんに決めてもらうしかなく、獣医は薬を買いそろえてウズウズしているくらいしか出来ないのです^^;

 

バイコックス商品ページ

 

↓記事が参考になった!楽しかった!と少しでも思ったら共有して頂けるとビーグル獣医がヒャッホウです↓

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

『+獣医のペット病院ウラ話!?』トップ