老犬に床ずれの落とし穴

 

動けなくなってしまった子で、必ず問題になってくる「床ずれ」。

「ドーナツ型クッションが良いのよね!」

「一日に数回体勢を変えてあげればよいんでしょ?」

さあ、果たしてその方法は合っているでしょうか(苦笑)
私がこんな記事を書き始めた時点で
皆さん何かお気づきかも知れませんが^^;

 

 床ずれ、どうして起こる?


まずは床ずれがどうして起こるか・・・ですが、
これは血行不良が一番の原因と言えます。

体の下になっていて、圧力がかかっていて、
それでいて出っ張っている部分・・・
その部分の血行は非常に悪くなっています。

血液がしっかりと流れてくれないので、
周りの細胞たちは徐々に死に始め、
いとも簡単に床ずれの完成です。

 

 さて、床ずれが起こりました


床ずれが出来てから、皆さんはどうしますか?

私はですねぇ・・・よく洗って、白色ワセリンを塗ってラップを
貼り付けて、ビーズクッションの上にでも居てもらいましょうか^^;
で、一・二時間置きに逆の体勢になってもらうと思います。

さて、皆さんの答えはいかがでしょうか?

ほとんどの方は私と違う答えだったと思いますが(苦笑)
一番多かった答えは「ドーナツ型クッションで、傷の部分に
直接圧迫がかからないように・・・」でしょうか。

一見、傷口の部分を守っているようで、優れていそうな
このドーナツ型クッションですが、
私が一つ心配している事があります^^;

 

 ドーナツ型クッション、大丈夫?


その形を心配しています。
皆さんご存知のとおり、ドーナツ型クッションはドーナツ型(笑)
確かに、傷口に直接圧迫は加わりませんが・・・

傷口を治すのにも、血行が行き届く必要があります。
その血液は一体どこから来るでしょう。
そう、周りからその傷口に向けて集まってくると思います。

でも、ドーナツ型クッションは、主に周りを圧迫しています。
ん?と言う事は・・・?
あれ?血行が・・・治りが・・・

これはあくまで私個人の考えですので、
使うかどうかの判断はお任せします(汗)

 

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