わたくし、ビーグル獣医が惚れに惚れまくっている白色ワセリン。
ワセリンの基本、実際に私が使用した方法、他人のアイディア(笑)まで、
多方面からご紹介したいと思います。
きっと、今日から皆さんもワセリンマニアの一人です。
よろしくお願いします^^
白色ワセリンって?
石油を精製して作られる基剤です(汗)
副作用が非常に少なく、安全なものでして
例えば、医療用軟膏や化粧クリームなどにはワセリンと
何かを合わせて・・・・なんてケースも多いです。
精製すればするほど、より体に安全になり、
色が白くなっていきます。
逆に精製が悪いと黄色いワセリンが出来上がり、
不純物も多く含まれている状態に(汗)
時々、「ワセリンを塗って日に当たると酸化して肌が黒く・・」
なんて噂を耳にしますが、その心配は少ないでしょう^^;
精製技術が悪かった、昔のお話が原因だと思います。
白色ワセリンは使いやすい?
ビーグル獣医がそこまでべた褒めする、白色ワセリン。
本当にそんなに使いやすいの?
①融点が38℃~
→人肌で丁度良い柔らかさに。塗っても馴染みやすいです^^
②安い!!
→チューブ一本500円前後は、ちょっと高く見えますが
使ってみれば分かります。全然減りません(笑)
③どこでも売ってる!
→ネットではもちろん、薬局でもまず売っていない事は無いでしょう。
④安全・無干渉
→他の薬の邪魔もしませんし、生体にも反応を起こさせません。
純粋に保湿・保護の為に使う事の出来る物質です^^
一番の使い道 湿潤療法とは?
床ずれや、散歩の時の足の引きずりなどで、
出来てしまった怪我に白色ワセリンは役立ちます。
現在、傷の治し方は湿潤療法が一般的となっています。
消毒や抗生剤塗り塗りはナンセンスとも言われています(苦笑)
(関連コンテンツ→猫に引っ掻かれ犬に噛まれ)
よく洗って、ワセリンを塗ったり、キズパワーパッド等だったり
サランラップなんかで保湿をして・・・
繰り返し清潔に保湿すれば、自然と傷は塞がってきます。
詳しい湿潤療法については、分かりやすい人医の
先生のホームページがありますので、そちらへ(→新しい創傷治療)
つまり、傷の治療には「傷に影響しないで、保湿出来る環境」を
作りたい訳でして、それにはワセリンが使いやすいんですよ~って事です^^
余談
皆さん、傷が痛むのは「乾くから」だって知ってました?
乾くと、その部分の細胞が痛めつけられて、ピリピリします。
実際に、私は傷を負った時にワセリンで保湿、パワーパッドで
保護していますが、痛みはほとんどありません^^
本当に凄いですから、試してみてくださいね~。
その他の保湿にも・・・
肉球がひび割れてきたり、傷になりきっていなくても
こすれてハゲてきた皮膚などにも・・・
ワセリンを塗ってあげる事で保護が出来ます。
さらには、人間の介護で荒れに荒れた肌にも塗ってあげましょう^^;
あとがき
人間のアトピーの方で、対策が無く治療困難な状況に
あった患者さんの肌に、ワセリンを塗って保湿した結果、
アトピーが改善したという報告もあります。
それだけ、人の肌にしても、動物の肌にしても、
保湿は重要な項目となるのです^^;
老犬の、そして飼い主である人間の為に、
一家に1つ、いかがでしょうか?
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