どんどん見えなくなる老犬

 

「犬は元々視覚にあまり頼らない」

「白内障になっても、それほど生活に支障が無い」

本当でしょうか^^;
一般的によく言われている、上のようなお話。
本人じゃなくても、気付いて変えられる部分があると思います。

 

 ぶつかります


眼が徐々に見えなくなってくるサインとして、
まず「色々な場所にぶつかるようになる」事があります。

これは、飼い主さんが見て気付く事が多いです。
まあ・・・当たり前ですよね(苦笑)

ただ、「見えていないのにぶつからない」子もよく居ます。
これは・・・
「耳や鼻で判断しているのよね!!」
・・・確かにそれも間違えてはいないのですが、
どちらかと言うと多いのは、
「家の配置を正確に覚えている」といったパターンです(汗)

家が整理整頓されているほど、ぶつかりません(笑)
逆に考えると、いつもと違う配置だったり、あるいは
模様替えした部分にぶつかりやすい
とも考えられます。
そんな兆候、ありませんか?

 

 ビックリします


眼が見えていないのに、突然触られたらビックリしますよね~。
犬もそれは同じです。
でも、なかなか気付きづらい場合もあります。

例えば、「片目だけ見えていない場合」。
普段の生活で、しっかりとぶつからず歩けて、
飼い主さんの行動にも反応する。
・・・けれども、たまに触られてビックリする事があるなんて子。

見えていない眼の側から、突然触っていませんか?

 

 見えていないかどうかのテスト


目に向かって、指を急に近づける方法などが
簡単に行えますが、注意が必要です^^;
それは、「目は見えてなくても、風には反応する」と言う点です。

指でも物でも、急に近づけて目をパチパチ。
「ちゃんと目は見えてるわ!!」
いやいや、風に反応しただけかも知れません(汗)

出来れば、風を感じず、更に片目ずつ。
ガラス越しに投げられた物に対して、目をつむるかとか、
あるいは落ちた物に対して反応するかどうか・・・
などの方が正確に見極められるかも知れませんね~。

 

 見えていない場合は・・・


見えていないからといって、特別に出来る事は少ないですが、
「ぶつからないように」してあげるのは良いと思います^^

人間側がよけてあげる事。
部屋の配置を頻繁に変えない事。
散歩などでも、ペースを合わせてあげる事。
事故に合わないように気をつける事。

心配りが大切です。

 

 白くなったら白内障?


最後にちょっとオマケですが、
「目が白くなってきたわ!白内障ね!」
これは、勘違いかも知れません(汗)

目が外見上白くなってくる場合は二つありまして、
一つは皆さんが一番に考える「白内障」。
そしてもう一つ、老化に伴う「核硬化症」と言うものがあります。

白内障は「目が見えなくなる事があります」
核硬化症は「それ自体で目が見えなくなる事はありません」

病院で覗けば、一発で判断出来る物ですので
目が白くなってきたら一度見てもらっても良いかも?

 

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