猫が年をとってきたら、その行動に特に注意してみてください。
猫が老齢でよくかかる病気に「慢性腎不全」という症状があります。
15歳前後での発症率はなんと約30%もあります。
では何に気をつけたらいいの?ということで・・
飼い主さんにも分かる腎不全の症状のお話をしましょう
腎不全の症状
腎不全になると一番分かりやすい症状として「多飲多尿」というものがあります。
これは、腎臓が悪いことによって体の血液の中の水分が、
どんどん腎臓から出て行ってしまってそれが原因で喉が渇き、
たくさん飲む→たくさん出る→たくさん飲む・・となるものです。
「脱水」が起こるので、皮膚をひっぱるとなかなか元に戻りません。
また、食欲がなくなることも多いです。
これは数ヶ月の間続く事もありますので、分かりやすいですよね。
他にも「疲れやすい」「ふらふらしている」「毛づやが悪い」など、
おかしな症状がある場合にはすぐに獣医に見てもらってください。
症状が出ていたら・・・
上に挙げたような症状が出ているときにはかなり病気は進行しています。
「多飲多尿」が出る頃には、腎臓は60%以上やられてしまっているのです。
進行し続けると「尿毒症」というものを起こして、
神経症状から死に至ってしまいます。
この「慢性腎不全」は治すことが出来ないので、
治療は進行を遅くすることが主になります。
特に家庭で気をつけた方が良い点について、挙げていきますね。
①新鮮な水をいつも切らさないように
脱水を悪化させないことです。
また、たくさん飲ましてたくさん出すことは進行を遅くします。
②ストレスのかからない環境を作る
ストレスはどんな病気でも悪化させる原因になりますよね。
出来るだけリラックスできる環境をあげてください。
③食事は出来るだけ慢性腎不全用の食事をあげましょう。
獣医に言えば、すぐに用意してくれます。
いや、逆に言わないでもすすめてくれるでしょう。
しかし、猫は食事を変えると嫌がることが多いので、
長い目で変えていってあげてください。
④おしっこしやすい環境を作る
普段の慣れたトイレを用意し、すぐにおしっこできるようにしておきましょう。
まとめ
獣医の治療と飼い主の努力で、長年にわたって生き延びることも可能な病気です。
家で少し上の事に気をつけるだけでも、ずいぶんと進行度は変わります。
食事療法もすすめない獣医は完全に知識不足なので、腎不全と診断されたのに
獣医に食事のことを言われなければ、自分から聞くようにしましょうね。
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