生誕にはアヴェ・マリア 苦悩の末に老犬介護の荒業

オールドスタイル わんちゃん|dog0176-099

 

「もう嫌だ!!24時間一緒に居るのはもう無理!」

老犬の介護には、やったことのある方にしか分からない苦労があります。
夜鳴きだったり床ずれだったり通院が大変だったり・・

 

どれもこれも大変ですが、その中においても
今回の飼い主さんが抱えていた問題はかなりデンジャラス。

一体どのような問題を抱えていたのでしょうか^^;

 

 ゴンくんプロフィール


痴呆もすすみ、寝たきり状態の老犬ゴンくん。

でも、嬉しいことにご飯は口元に寄せればしっかり食べてくれますし、
お水もガブガブと飲んでくれます。

床ずれの問題も起こってませんし、体重は重くないので通院も平気。

でも、一つだけとんでもない問題がありました。

そう、ウンチの問題です。

 

「ウンチなんて片付ければなんてことないじゃない」

 

いやいや^^;普通のウンチで体を動かさない子だったらそうですけどね~。

お腹がゆるくなりやすいゴンくんのウンチは、排出されてから
1~2時間でも経とうものならガビガビになる機能を搭載しています。

そして、ウンチがへばりついていると気持ちが悪いのか、
もぞもぞ動き続けるという機能がゴンくん自体に搭載されているのです。

この併せ技により、ゴンくんがことを終えてから即座に片付けない限り、
下半身全体がベトベトあるいはガビガビになるというデンジャラスさから逃れられないのです(汗)

 

 飼い主さんの苦悩


飼い主さんの名前は永友さん。

ゴンくんがそのような状態であったため、ご飯を作っていても洗濯をしていても
5分~10分に1回はゴンくんを確認しなければなりませんでした。
でも、そんな生活にはもちろん無理があります。

 

いよいよブチ切れた永友さん。

 

「絶対に・・なんとか・・してやる・・」

 

ギラギラメラメラとゴンくんを見続けて解決策を考えます。

 

 ピタゴラスイッチ♪ その1


ゴンくんを眺めること約2日・・

ついに、ある法則に気が付きました。
ああ、どうして今まで気付かなかったのでしょう。

なんとゴンくんはウンチの前に必ず、後ろ足をバタッとさせることが判明。

「こ、これは・・使える!」

早速永友さんは後ろ足に鈴をつけてみました。
これで家の中にさえ居れば自由になれる!!
しかし・・

 

残念、音が小さすぎました(苦笑)

「チリンチリン!」となる予定が実際は「チッ・・・・・・」程度。
隣の部屋でも聴取困難です^^;

 

 

 ピタゴラスイッチ♪ その2


しかし永友さんは諦めませんでした。

次の試作品として、後ろ足にくくりつけた紐を引っ張るとCDの電源がオンになり
曲が流れるという飛躍的に進化した作品を世に送り出します。

 

そして・・運命の瞬間・・

 

 

「アアーーーーーーーヴェマリーーーーーーイイイィィィイイイアーーー!」

 

 

ヤッタアアアアアァァァァァァァァ!!

 

見事成功です。

素敵なアヴェ・マリアが流れる中、いそいそとウンチの片付けへと向かう永友さん。
なぜアヴェ・マリアだったのか(笑)

とりあえず良かったですね~、永友さん^^

 

 あとがき


それからゴンくんが亡くなるまでアヴェ・マリアは流れ続けました^^;

今も永友さんの家族はみんな、アヴェ・マリアを聴くと
ゴンくんとウンチのことを同時に思い出すそうです(苦笑)

 

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