議題5 老犬の「カワイソー」を考える

 

足腰立たず、飼い主さんに抱っこされないと散歩も出来ず、
ご飯を食べるのも水を飲むのも大変。

でも・・・・もう「カワイソー」って言われたくないっ!!!

 

 一見優しい一言に見えますが・・・


人間の障害のある方でも同じですが、

「カワイソー」

これは失礼以外の何でもありません。
だって、本人は自分の事を可哀相だなんて思ってなく、
そんな同情を受ける必要も無いのです。

同様に、介護老犬を抱えて歩いている飼い主さんへの

「カワイソー」

本人たちは、楽しく散歩をしている最中かも知れません。
今日は体調が良くて、気分が良い散歩なのかも知れません。

そんな中で「カワイソー」

台無しです(汗)
やる気が一気に失せるでしょう。

 

 人間の嫌な心理


どうして人は「カワイソー」と言ってしまうのか。
これには、人間の嫌な心理が関わっている場合があります。

それは「他人の不幸は蜜の味」とよく言われる、
優越感の問題。厄介です。

人間には、自分よりも辛い人、不幸な人を確認する事により
「自分はまだ幸せなんだ」と言う確認をしたがる傾向があります。

つまりは弱い人を更に追い詰めつつ、自分だけは
より安心出来るように・・と言う非常に自分勝手な行動になります。

 

 気をつけないと!


どうして、介護のサイトでこんな話をするの?
だって、言われる側に言ったって仕方が無いじゃない!

そう思われると思いますが、実はこの「カワイソー」。
もっとも多く発言するのは「何らかの不幸を持っている人」だそうです(汗)

自分よりも不幸な人を見つけないと、安心出来ない人って事です。
介護をしている人は、それにもちろん当てはまります。
だからこそ、ここでお話しているんですよ~。

 

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