「うちの犬が今日、認知症って診断された」
「いい加減、本格的な介護が必要かも知れない・・・」
「でも、何がどう必要で何を準備したらいいか分からないぃぃぃ!!!」
そんな皆さんへ贈る、まとめ型コンテンツです^^;
ちょっと長い記事になりますので、気合を入れてください(笑)
実際はその子その子で、認知症の程度だったり、
足腰の状態、その子の体の特徴(毛質・体型)などでも
変わってきますが、今回の特集では・・・
・後ろ足がもう立たない。基本寝たきりが多い。 ・散歩にはまだ出かけるが、寝ながらの排便・排尿も見られる ・食事は食器を近づけると自力で食べる ・一連の認知症の症状は、波はあるが出ている |
こんな一番多いと思われるような状況を想定してみます^^;
この場合、必要な準備はどのような物でしょうか。
必要な部分を抜き出してご利用ください~。
寝床の準備
<準備するもの> ・寝床用のベッド素材 (柔らかく、ずれにくく、汚れが落ちやすい物がベスト) ・寝床に最適な場所探し |
一番多く過ごす「寝床」ですから、
ここの準備は非常に重要です^^
まず、環境としては「冷暖房が効くけれど直撃しない。
人間の目が届きやすい、清潔にしやすい場所」がベストです。
冷暖房直撃は問題外ですし、効かない場所も問題外です(汗)
人間の目は届きやすい場所で。今は良くても、後々の事を考えると
人間の目は届いているにこしたことはありません。
そして、清潔にしやすい場所。
例えば、浴室が近いとウンチまみれになってしまった場合の
シャワーが使いやすいですし、汚れまくったタオル等を風呂場へ
一時的に非難したりもしやすいと思います。
さて、後は気になる寝床自体についてですが、
低反発だったり、ビーズクッションのような物だったりも
確かに良いのですが、どうしても汚れの問題があります(汗)
あっという間に、全ての物は排泄物で汚れると考えてください^^;
プールで使うようなゴムボートや、ウォーターベッドなどは
汚れを落としやすくて良いかも知れません。
ただ、それでも床ずれは起きてしまいます。
「ずっと寝ていても大丈夫な寝床」を準備する事は不可能です。
「なるべく寝返りを少なく済ませられるような寝床」を
準備するつもりで考えていきましょう。
寝床の準備 続き
<準備するもの> ・ペットシーツ ・ガムテープ ・タオル大量 |
汚すたびに、寝床を剥ぎ取って掃除していては
飼い主さんサイドの体力が持ちません(汗)
ペットシーツや、タオルを駆使して、排泄物による汚れを
なるべく簡易に片付けられる様な工夫をしましょう~。
なお、ペットシーツはすぐズレます^^;
ガムテープ(出来れば、布の方が良いですね)で
ベッドにくっつけて、汚染拡大を防いでおきましょう。
また、タオルを敷いた上にペットシーツを置く事によって、
更に汚染拡大を防ぐ事も可能です。
何かにつけて、介護にはタオルが必要になりますので
親戚中からいらないタオルをかき集めておきましょう(笑)
ちなみに、「おむつ使えば楽じゃん!!」と思った方は・・・
→「おむつ」必要?不必要?へ
触って「あれ?」と思ったら
<準備するもの> ・体温計(+プローブカバー)人間用で十分です^^ ・保温マット ・湯たんぽ ・アイスノン |
いつ体が冷えても、逆に熱中症になってもおかしくありません。
体温調節は昔のようには上手く行かなくなっています。
「あれ?おかしいな」と思ったら体温を測ってみましょう。
保温マットや湯たんぽは、低温火傷に気をつけて
しっかりとタオルに巻いてからの使用で^^;
アイスノンは、大量に在庫があると良いかも知れません。
汚れたらすぐに清潔に!
<準備するもの> ・シャンプー |
エピスースやセボダーム があると良いかも知れません。
シャンプーは凄まじく何回も使用するものですから、
本当の意味で低刺激な物を選んでおきましょう。
散歩グッズを揃えよう
<準備するもの> ・散歩に必要なハーネス、車椅子、ベビーカーなど ・歩ける場合は靴下orコーバンorその他防御グッズ |
散歩は犬たちの一番の楽しみになりますので、
何とかして連れて行ってあげたいものです。
その状態に応じて、準備するものは変わります。
ちなみに靴下はすぐに破れますので、もしそれでも靴下で!
と言う事であれば100円ショップなどで大量購入した方が
良いかも知れません。
私は一応コーバンをお勧めします→足の擦りむけにご用心
お手入れの為に
<準備するもの> ・カット綿 ・白色ワセリン |
白色ワセリンについては、また特集を組みますのでそちらで^^;
カット綿は、一番刺激が弱くお手入れに最適です。
耳拭き、目ヤニ、鼻水、傷口・・・
どこにでも使えると思います。
認知症の準備
<準備するもの> ・エンドレスケージ ・マット ・ご近所様へのご理解 |
認知症では、その症状に応じて対策が必要になります。
ぐるぐる回り続ける場合のエンドレスケージや、角に嵌って
後退出来なくならない為の、マットによる閉鎖などなど・・・
そして、一番悩まされる夜鳴きに関しては、
ご近所様への理解が大変重要になります。
介護疲れにご近所トラブルでは、とてもじゃないですが
乗り切れるはずがありません。
最初の内に、対策を済ませておきましょう。
その他の準備
<準備するもの> ・その他状況に応じて ・介護に対する心意気 |
まだまだ必要な物がたくさんあると思います。
最低限のお話でしたが、少しはお役に立てたでしょうか^^;
後は皆さんの心意気次第です。頑張りましょう~。
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