獣医がマンガ「動物のお医者さん」を読んだ結果 第3巻の後編です^^
では早速参りましょう~。
めでたく病院ゼミへと入った主人公と親友が、ゼミで吹き矢を作るシーン。
「昔はこんなレトロな吹き矢使ってたのね・・ふふ・・」
なんて思いきや、実は今の保健所でも同じような吹き矢が使われています^^;
でも、野良犬の多かった昔に比べると明らかに出番が少なく、使う職員も不慣れなため・・
・圧縮した空気が足りなくて、刺さっても麻酔が入らず注射器がプランプランしているだけ
・吹いてみたものの、肺活量と技術不足で30cm先に矢が落ちる
・現場で使い方を確認していたら犬が逃げる
・久しぶり過ぎてゴムがダメになっていて、液体が漏れている間に犬が逃げる
・むしろ麻酔を吸うためのシリンジと針を忘れる
などなど、「おっ!吹き矢だ!」とワイワイ集まったギャラリーの前で、「ふっ・・やっぱり公務員は・・くすくす・・」という悲しい事故が多発しているそうです(笑)
2週間の期限内に何の細菌かを当てる実習の場面です。
この実習はR大では有りませんでしたね~。
H大の定員は40名、R大の定員は120名くらいですからそれも関係しているのでしょうか。
120名分の菌を用意しておくなんて大変そうですもんねぇ。
ビーグル獣医は謎解きが大好きなのでやってみたかったです^^
主人公の菌はビフィズス菌だったということなのですが、ビフィズス菌って酸素があると育たない菌なんですよね~。育てるためには・・
こういう入れ物の中に菌を入れて、酸素が無い状況にして育てなければなりません。
一つあたり1万円くらいしますし酸素を無くす薬剤の費用も必要ですので、単純計算過ぎますが(笑)学生40人全員使えるようにするには50~60万円くらい投資する必要がありそうです。
まあ、実習のためにそんな投資をすることは無いと思いますが、H大とR大の間には格差がありますのでH大レベルなら、もしかすると何とかなるのかもしれません^^;
【格差の一例】
・服が違う(H大はおしゃれ。R大は下手すると作業着)
・靴が違う(H大はヒールも居る。R大は下手すると長靴)
・ご飯を食べる場所が違う(H大は札幌駅近辺のおしゃれ居酒屋。R大は店が無いので宅飲み)
・「北海道の大学で獣医学部に通ってるんです」と言う事への罪悪感(みんな「北大なのね!凄い!」という眼差しで見てくる為何も言い出せなくなる)
・親戚に「学校の場所はどこなの?」と言われ、「札幌の方です」と答える罪悪感(本当は江別市という田舎)
ちなみにこの同定試験では先生の名演技により・・
「破傷風菌だ!」となりますが、この破傷風菌もビフィズス菌と同じで酸素があると育たない菌なので、H大の格差次第とはなりますが問題に出ることは通常無いでしょう。
「酸素が有ると育たない」からこそ、破傷風は汚れた釘や犬の歯が体の深い部分に刺さり酸素の無い場所に入ってしまうと感染の危険性がアップしてしまうという病気なんですね~。
というか、破傷風菌だったら配られて最初に顕微鏡で観察すれば、非常に特徴的な形をしていますので5分で答えが分かるサービス問題になっちゃいます。
なお、ずいぶんドヤ顔で語っているビーグル獣医ですが、細菌培養に関しては素人同然ですので専門家の方はおかしな点があってもスルーしてください(笑)
H大卒業生が乳酸菌飲料の会社に勤めていて困っている場面です。
社員で実際に飲んだ結果を論文で発表しようという、無謀でツッコミどころ満載(データの数が少なすぎて成立しない)のシーンとなりますが、それより何より気になるのはこの「ミルピス」という飲料。
「カルピスのパクリ?」「ミルミルも混ぜてみたみたいな?」「ありがちな名前よね~」
いやいや、皆さん甘いです。
ミルピス、あります。
開き直りとも思われる「最果て自家製」の文字がキラキラと輝くこの飲料の価格は350円(包装料別50円)。
ちなみに売っている場所は・・
ここです。辛うじて日本です。
まさに北海道最果ての利尻島にそのお店はあります。
ちなみに行き方は、
・札幌丘珠空港⇒利尻空港 24,200円
・利尻空港から徒歩または車で移動(6.7km)
と、そんなに行きにくく無いところがニクいですね。
「でも私・・R大の格差学生なので24200円も出せません」
そんなあなたに朗報です。
スカイメイト、あります。
驚異の19200円引きです。
この会社がどれだけ学生にミルピスを飲ませたいかが伺える値段設定と言えるでしょう。
しかし、ビーグル獣医の場合(札幌⇒東京)と比較して明らかに不利な戦いになると考えられますので注意が必要です。
1日の便数は・・そう、1便です。
ワンチャンスにすべてを賭けなければなりません。
無事往復1万円でミルピスゲットした学生さんがいらっしゃいましたら、お問い合わせからご報告いただきますようお願いいたします。
ということで、第3巻はここまでにしておきましょう。
いくらでも気になる部分や面白い部分があるので困っちゃいますね~。
読んだことの無い方には、本当に読んでみて欲しい漫画です^^
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