車を嫌がる犬と原始人 悪夢の超高速トイレ

 

 

 

せっかく広いドッグランに連れてきたのに・・・
せっかくペンションで楽しもうと思ったのに・・・

ジョンは車に乗ると、よだれダラダラ目は充血。
「こんなんじゃ・・なんか可哀想で楽しめない!!」
そんな飼い主さんの為のお話です。

 

 原始人?


車というものがよく分からず、不安がる可能性の高い方として、
今回は原始人の方をお呼びしました。

もしかしたらジョンの参考になるかも知れません。
ではでは、初めて車に乗った直後のインタビューに注目しましょう。

 

 「車に乗った感想は?」


「まーせくきいうごやーはかーす」

・・・大学で原始語を専攻していた私が通訳するに、

・狭いところに突然詰め込まれた
・しかも「危ない!動くな」と押え付けられた
・音と振動が怖い
・急に感じた事の無い猛スピードで景色が動きだした
・本当はスカイラインに乗りたかった
・サスペンションが甘い

本当に原始人かどうか疑わしいですが・・
え?そんなに言ってた事は長くない?
原始語は奥が深いのですよ(汗)

・・・という事で大体こんな感じみたいですねぇ。
さて、どうやって解決しましょう。

 

 狭い所に突然詰め込まれた


自分の知らない狭い所に突然詰め込まれたら、
誰だって不安を感じますよね~。
「知らない慣れない場所」というのは嫌なものです。

お父さんも「社長に連れて行かれた慣れない高級キャバクラ」
では、汗ダラダラで目は充血しているでしょう。
そのキャバクラが猛スピードで走り出した日にゃあ・・・
きっと次の日は自主的に病院に向かっているかも知れません(笑)

しかし、毎日のように高級キャバクラを味わってしまうと、
お父さんはそれが当たり前になってしまい、奥さんは辛い事になります。
毎日猛スピードで走っていたら、それが当たり前にもなるでしょう。

つまり、ジョンには少しその場所に慣れてもらう必要があるのです。
これは「高級キャバクラ学」として獣医の教科書にも載っています(嘘)

毎日、または何日かに一度、停車中の車に乗せてあげましょう。
そして、車に慣れたら次のステップに進みましょうね。

 

 

 「危ない!動くな」と押え付けられた


皆さんがトイレで用を足している時、突然トイレが
猛スピードで動きだしたらどうなるでしょう。

おそらくそこから抜け出そうと必死になるでしょうね。
パンツくらいは履くと思いますが・・
(注:パンツを履くときはちゃんと拭いてからにしましょう)

とりあえず、慣れているそんな場所でも猛スピードで
動き出したら抜け出そうとしてしまう訳です。
最初の頃は少し目をつぶるしか無いかも知れません。

 

 音と振動が怖い


音と振動が怖いのですから、「花火が怖いワン」同様、
音と振動に慣れさせてあげれば良いでしょう。

ただ、この方法ではCDなどは使う必要がありません。
本物で慣らす事が可能ですからね。
慣れてきたら今度はエンジンをかけましょう。
まだこの時点では走らないようにします。

毎日「車に乗って、エンジンをかけ、数分したらでてくる」
作業はご近所様に怪しまれるかも知れませんので、
「・・やっぱりエンジンの調子おかしいよなぁ」と
大きな声でさり気なく弁解するのが良いかもしれません。

 

 急に感じた事の無い猛スピードで景色が動き出した


これが一番パニックになって問題です。

先ほどのトイレの例を挙げますが、毎日猛スピードで
トイレが動き出しても・・・

・命の危険が無い
・しっかりと元の場所に帰ってこれる
・紙が補給できなくなる心配も無い(汗)

という事が分かってくれば、最初の何回かは不安だったとしても
徐々に慣れてくるでしょう。(おそらく)

しかし、最初から長時間猛スピードだったり、
最初から変な場所に吹っ飛ばされたらたまったものではありません。

なので、最初は数分間だけ近所を回って家に帰りましょう。
もちろんパニックにはなりますが、「こういうものだ」というのが
分かってくれば、ジョンの症状も緩和するはずです。

そして徐々に距離を伸ばして時間も伸ばして、
気長に訓練する事によって、ジョンはペンションでも
ドッグランでも楽しく向かえるような名犬になる事でしょう。

猛スピードトイレがだんだん長時間になっていくのは嫌ですけどね(笑)

 

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