凶暴な犬のしつけ 犬はつらいよフーテンのペス次郎編

 

 

「ビーグル獣医のね、色々なしつけのコンテンツを見たんだけどね・・
とにかくうちの犬は凶暴でどうしようも無いんですよ。ガブッとね。
むしろ意味の分からないコンテンツばっかr・・・いや、何でもありません。」

ははぁ・・すぐにガブッとなっちゃうんですか(汗)
そりゃあ確かに私のコンテンツじゃあどうしようも無いですよねぇ。
・・・どうせ意味分からないですし・・・わかってますよ・・・どうせ変な獣医ですよ、わたしは・・

 

 ビーグル獣医はいじけ気味ですが・・


今回は凶暴なワンちゃんに来て頂きました!

・・・・と言いたい所ですが、残念ながらあまりに凶暴な為
動物病院をぶっ壊されかけましたので、今回は「凶暴に関する事なら極めたぜ」、
さすらいの凶暴犬ペス次郎さんに完全防護服着用でインタビューしたいと思います。

 

ビ「で、ではペス次郎さんお願い・・します」

ぺ「ガルルルルルル・・・・・・ガウガウjfksd;アflkwdjfポアウェh」

 

ひぃぃぃぃ・・・・・
途中で文章が途絶えた時は、ビーグル獣医に
何かが起こったのだと思われます。
至急、救急車を呼んでくださると有り難いです(汗)

 

 ど・・どうして人間に噛みつくんですか?ブルブル・・


ぺ「ガルルルグルルルガルグルー・・・・」

【訳】
なんかね。よってたかって周りの人間たちがね。
媚びるように接してくる訳ですわ。
それで俺は思ったね。俺がリーダーなんだって。
しょうがないなぁ・・・っておいっ!
俺のおもちゃを何勝手に持ち出しt・・ガルルルルルルルル!!!

これは「犬の上下関係」でのお話と一致しますね。
まずは人間がリーダーであることを分からせましょう。

 

 ど、どうして人間に噛みつくんですか?パート2!ブルブル・・・


ぺ「ガルルンガル・・・クーン・・・」

【訳】
に、人間恐いよぉ・・・
昔殴られたんだよぉ・・って言うかあいつら何者だよぉ・・
って言うかビーグル獣医恐いよぉ・・近づくなよぉ・・・

だんだんペス次郎が意味分からない犬になってますが・・(汗)
今のペス次郎になら私も勝てそうです(←人でなし)
恐くて噛みつく場合もあるって事ですね。

 

ヤ○ザ「おぅ、兄ちゃん。ちょいと顔貸してもらおうかぃ」

ビーグル獣医「ヒーーーー・・・すいません!」

100メートル9秒ダッシュ(世界新)

 

と、危険な時は足が速くなり、人体の能力を超越します。
これはあるホルモンが「ヤバ!」と言うときに大量放出されるからなのです。

 

ヤ◯ザ「きさま、妹がどうなってもいいのか?やるか、おら。」

兄さん「くっ・・・・チクショーーーーー!!兄さんパーーンチ!」

ヤ◯ザを倒し兄さん都市伝説へ

 

と、闘わなくてはならない時には人体の能力を超越します。
これはあるホルモンがここ一番で大量放出されるからなのです。

さて、実はこれら二つのホルモンは同じホルモンでして・・・
「闘争か逃走か」のホルモンと呼ばれるアドレナリンになります。
つまりは「恐いよぉ・・逃げたいよぉ・・」と言うときには闘う準備も万全。

特に動物の場合はこのホルモンの効果が顕著でして、
つまり怯えている状態の犬は、実は攻撃態勢でもあります。
「今ならペス次郎に勝てるかも・・」と考えたビーグル獣医でしたが、
これ以上追い詰めると救急車が来るでしょう(汗)

次のような仕草をしていないか、まずは確認してみましょう↓

・耳を寝かせ、尻尾を下げ、震える(恐怖の動作)

・後ろに下がりながら威嚇したり攻撃

・狭い場所や隅っこでよく噛まれる(逃げ場が無い)

 

また・・・

犬A「生まれつき怖がりなんだよー」

犬B「社会化出来なかったんだよー」

犬C「昔嫌な事あったんだよー」

3犬「ドゥワーーーーーーー」

 

だ、誰だお前ら・・・・
見事なハーモニーで教えてくれましたが、
遺伝・社会化不十分・トラウマなどでも、発生率が高くなったりします。
人間と同じですよね。人間不信になる原因と重なる部分も多いでしょう。

基本的な治療法は、慣らさせる事、関係の修復などですが、
あまりに難しい場合はホルモンによる治療なども考えます。
お宅のワンコが「ドゥワーー」とか言い始めた場合は注意しましょう(笑)

 

 

 ど・・・どうしてそんなに吠えまくるの?ブルブル・・・


ぺ「がるるるるるるるっるるっるるるっる」

【訳】
狩りしてぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇっぇぇぇ

鳥獲ったどーーーーーー!

ネズミ獲ったどーーーーー!

飼い主獲ったどーーーーーー!(!?)

 

などなど、よゐこ浜○的な声が鳴り響く我が家の周辺。
突然暴れだしたり噛みつこうとする犬は居ませんか?

そんな時、次のような行動が見られる場合は
狩りの本能が関係しているかも知れません↓

・忍び歩き

・低い姿勢から

・何かを凝視

 

この場合は「狩っちゃいけないんだよ」と言う事を
教え込む(ご褒美)のが基本になりますが、
どうしても暴れだす場合には天罰方式が有効になります。

浜○だって、「狩るぞ!!」と海に出た瞬間、
毎回津波が襲ってきたら、さすがに嫌になるでしょう(笑)

飼い主さんが天罰を与えてるって見つかっちゃダメですよ^^

 

 せ・・・世界で一番格好良いのはだーれ?ブルブル・・・


ぺ「ガルルルル♪」

【訳】
俺に決まっているじゃないか♪

鏡「それはポチ三郎様でございます」

ぺ「がががああががっが!?」

【訳】
がががああががっが!?

哀れ・・ペス次郎・・・
同種間の争いについてですな。

家庭内での同種間争いについては「先住犬と新米犬」をどうぞ~。

家庭外の場合は・・・

犬A「どうしていいかわからないんだもーん」

犬B「襲われたら恐いんだもーん」

犬C「飼い主さんを守らなければならないじゃーん」

犬D「なんとなく支配したくなっちゃうんだもーん」

4犬「ドゥワーーーーーー」

 

なんか1パート増えてるし・・・まあいいや。
社会化の不十分・過度の防衛本能(自分・飼い主)、支配欲が強い
などが原因となる事が多いようですね。

これは特にオスに多く、その場合はホルモンのせい、
またはホルモンが後押ししている事がよくありますので、
去勢することで矯正できる可能性があります。

 

 そ・・・その他は・・・ブルブル・・


ぺ「ガアアアアアアーーー!!」

【訳】
ビーグル獣医ぃぃ!!!ガアアアアアアーーーー!!

ピーポーピーポー
・・・只今退院してきました。どうも。

どうやらペス次郎は特発性の凶暴さもマスターしていたようです。
全く凄い犬ですよ、ペス次郎は・・

さて、特発性の攻撃行動は主に単色のコッカースパニエルに
見られる遺伝的な攻撃行動
です。
通り魔的に突然襲い掛かってきます(汗)

これは酷い場合、安楽死の選択が取られる事もあります。
人に大怪我をさせる可能性も高いですからね。

まずはホルモン療法などを試しますけども・・
飼い主さん自身も非常に危険ですので、以下のような特徴を
持つ犬を飼われている場合は、獣医や専門家に相談しましょう↓

・支配欲が非常に強い

・何の前触れも無く、突然襲い掛かる

 

しつけによる改善はほぼ不可能です。

 

さて、他には・・

ぺ「がぅぅぅぅ・・」

【訳】
この子は私が守るわ!!近寄らないで!!

お、お前・・・・メスだったのかペス次郎よ・・・
はい、母親に見られる母性本能から来る攻撃行動ですね。

子育てをしている時期くらいは放っておいてあげましょう。
これは特に改善する必要はありません。

 

 ま・・・・まとめ・・・ブルブル・・・


今回は記事も長くなり過ぎましたので、ひとまずこれくらいで。

遺伝による恐がり、特発性などもありますが
ほとんどは人間の手によって作り出された凶暴性です。

社会化の時期を逃してしまった、甘やかしすぎた、
何かトラウマになるような事をした、ブリーダーが
早いうちに売りすぎて母親と一緒の時期が短すぎたなどなど・・

「凶暴」と書く事は可哀想ですが、一番分かりやすいと思いますので
この言葉を使用しました。

「凶暴である」と飼い主さんが判断するくらいですから、
やはり飼い主さんだけで治すには危険が伴います。
獣医か専門家に連れていくのが確実な方法になりますので、
どういったタイプか、検証する意味としてのコンテンツということでお願いします。

ほとんどはこのパターンのいずれかですが、
これに当てはまらない犬もまだまだ居ます(汗)
その子その子でケースバイケースですので、そういった意味でも
一度専門的に見てもらうのは大切な事だと思いますよ~。

 

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