犬のしつけの基本その3 しつけの言葉と時間編

 

 


しつけに必要なもの、それは「褒める、叱る、分からせる」ですね。
良いものを良い、いけないことをいけないと分からせることが大切です。

「そんなの誰だって分かるわよ!」

「いつもやってるけど分かってくれないのよ!」

「うちの犬、バカなのかしら・・・」
本当にバカである可能性は否定出来ませんが(笑)、
まずは下のコンテンツを読んでみましょうね^^;

 

赤ちゃんと犬


犬の言葉は「ワン」「ウー」「クーン」でしょうか。
これを赤ちゃんに置き換えると「アー」「チャー」「バブーン」「ウー」。
いくらちゃんではありませんよ。ごく一般的な赤ちゃん言葉ですよ。

赤ちゃんが悪さをしました。
「コラッ」と叱っても「そういうものを飲み込んじゃだめでしょ。何故なら喉に詰まって
しまったら大変だからよ。分かった?」なんて言いませんよね。

 

だって理解出来ないんですもの


なんで言わないか。
それは赤ちゃんに言ったって理解出来ないと分かっているからです。
実はこれは犬にも言えることなのです。

犬は言葉が長いと理解出来ません。
なにせ自分が普段使う言葉は「ワン」「ウー」「クーン」なんですから。
長くても4文字程度が良いでしょう。

最近よく見られる間違ったしつけ方に「あららら**ちゃん、
そんなことしちゃダメでちゅよ~」のように分からせようとしていることがあります。
当然、犬は全く理解できません。

 

そんなんじゃあ雰囲気だけを読まれてしまいま


つまり、雰囲気だけで「なんだか優しくされてる=これは良いことなんだ!」
となってしまいます。逆効果ですよね。

それに、赤ちゃんが「コラッ」を理解したとして、「ダメだ!」「いけない!」などを、
全部同じ意味の言葉だと理解出来るでしょうか。

きっと理解出来ませんよね。
これについても犬で同じことが言えます。

 

 

どうやって怒ろうか


つまり怒る時には、毎回4文字くらいまでの同じ言葉を使うのが良いでしょう。
「ダメ」にするのであれば、それ以外で叱ってはいけません。

叱る以外の「座れ!」「伏せ!」についても同じです。
毎回同じ言葉を使ってあげると、混乱しなく効率的にしつけられますよ。
(指示をジェスチャーで出す場合も同じことですよ^^)

 

時間が経つとわかんないや


「うちの子はどこまで分かる!?」ということで、次は時間の話です。

先ほどの注意点を守って叱った場合、
次に犬は何がダメだったのかの関連付けをしようとします。

それは人間でも同じですね。
例えば会社で課長に叱られたら、何が怒られる原因だったのかを考えます。

ただし、「この書類じゃどうしようもないだろ!!」のように
理由を言葉で伝えることが出来るのが人間です。
もし課長に「こら!!」しか言われなかったら・・・

書類がいけなかったのかなぁ・・
ランチで遅れて帰ってきたのがいけなかったのかなぁ・・
それとも昨日の・・・・

はっきりと、どれがいけなかったのか分かるでしょうか?
これが犬の怒られた時の状態なのです。
でも言葉では伝えることが出来ないし・・・どうすれば・・・

 

2秒ルール


何かしたその瞬間に叱ったり、褒めたりして対処しましょう^^
その瞬間に叱れないと・・・
粗相をした→飼い主さんが帰ってきて怒られた

→飼い主さんを迎えに走っていったのがいけなかったのかな?

 

と、見当違いの理解をしてしまいかねませんね。

犬が関連付けられるのは「2秒」と言われています。
また、「5秒以上」経つと、関連付けは出来ないとも言われています。

5秒経ったら諦めましょう。
また次の機会に頑張って、出来る限り多くの回数関連付けの機会を与えることで、
その子はグングンと頭の良い子に育っていきます^^

 

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