※注　このお話に出てくる犬はみんな無事、飼い主さんの元へ帰ったそうですよ＾＾；

年がら年中、犬の捕獲へと出動する動物愛護センターの皆さん。
夜中だろうと年末年始だろうと、犬が徘徊していれば捕獲しなければならないので大変です（汗）。

犬を探して犬を見つけて追い込んで捕獲・・
飼い主さんが出てくることを祈りつつ、次の捕獲へ・・

そんな繰り返しがほとんどのようですが、中には彼らがビックリするような犬に出会う事も＾＾；
いったいどんな犬たちだったのでしょう～。

　なりすまし

「知らない犬が勝手にうちの庭に・・住所は○○市の・・」

早速現場に向かった職員でしたが、放浪犬らしき犬が見当たりません。
もう逃げてしまったのでしょうか。

現場には「シロ」と書かれた犬小屋の中にゆっくりとうたた寝している
真っ白でキレイな犬が居るだけです。
しっかりと鎖も杭に繋がれていて、どうやらこの家の飼い犬の模様。

職員「あのー、通報頂いた犬が居なくなっちゃってるみたいなんですが・・」

飼主「えー！！さっきまで居たのに！！」

職員「何色のどんな犬でした？」

飼主「えーと・・白い色の中型犬で・・」

職員「え？もしかして、あの犬そうだったの？」

飼主「うちの犬はもう亡くなってますよ！犬居たんですか？それですよ！」

なんと先ほどの犬が迷い込んだ犬だと判明。

あまりにも堂々と美しい出で立ちだったため、とてもじゃないですが
迷子犬だとは思えない状況だったそうです＾＾；

杭につながれたように見えた鎖は、たまたま鎖が杭に絡みついただけだったとのこと（苦笑）

ちなみに返還時に分かった更なる奇跡なのですが・・
この子の名前は「シロ」でした（笑）。

　ずいぶん人懐こいらしいゴールデン

今度は「水路で大きな犬が泳いでいた」という通報からスタート。

あまりにもレアなケースに、果たして通報者の心の問題なのか、
犬の問題なのか分からないままとりあえず現場へ直行！

とりあえず水路を見て回るのですが・・なんと水路は全長数キロにもなる長いもの（苦笑）。
延々と水路を探しますがラチがあきません。

寒いし歩くの大変だしで職員たちもだんだんと嫌になってきてしまいます。
大きな犬は現れる気配すらありません。

「おーーーい！！いんのかー！！ご飯だよーー！！」

そんな、やけくそ気味な職員が発した言葉から１、２分後・・

シャバシャバシャバ・・・・・シャバシャバシャバ・・・・・
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ！！！！

向こう側からなんとゴールデンレトリバー来場＾＾；

ハッハッハッハッ！！遊ぼバシャバシャ！！遊ぼバシャバシャ！！

グングンと職員に近寄るゴールデンレトリバーですが、
このゴールデンはこれでもかと言うほど下水まみれの汚れまみれ（汗）。

職員は犬からやってきてくれて有難い状況にも関わらず、
なぜか体が勝手に逃げてしまうという不思議な体験をすることになります。

必死で逃げるも、結局あっという間に追いつかれ抱きつかれた職員は

「アヒャヒャ！！よーしよしよし！！あそぼあそぼ！！アヒャヒャ！！」

と、我を見失いながら強烈な臭いと寒さに耐えつつ、抱きかかえたゴールデンを
捕獲車に乗せることに成功しましたとさ。

　昔のＲＰＧ

村人Ａ「あのこうさてんの、みぎがわのこうえんで、２じかんまえにいぬをみたぜ」

村人Ｂ「あさはやくに、ちょすいちでみたって、むすめがいっていた」

村人Ｃ「サクラバばあさんが、そのいぬにくわしいらしいぞ」

犬の捕獲に乗り出した職員たちが聞き込みを行った結果、
まるで昔のＲＰＧのような情報が村人たちから与えられます（笑）

早速職員はサクラバばあさんの元へ。

村人Ｄ「サクラバばあさんは、このじかんにはいないぜ」

オー！シット！！
サクラバばあさんいつ帰ってくるんだよ！

村人Ｂ「あさはやくに、ちょすいちでみたって、むすめがいっていた」

それ聞いた！っていうか貯水池ってどこだよ（苦笑）
聞きたいのはサクラバばあさんがだなぁ・・

サクラバ「おやおや、どうしたんだい」

おぉ！サクラバばあさん！
実はね、犬がね、貯水池がね・・あぁ！！その犬！！

なんとサクラバばあさんが特徴酷似の犬を連れているじゃありませんか！

サクラバ「コニシじいさんのいぬはよくにげだすの、あぶないからつれてきたのよ。」

さすがサクラバばあさん・・
っていうかコニシさん、そんなに逃がしてたんかい＾＾；気を付けれ～。

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