あっ!猫が逃げた! 飼い主さんがとにかく最初にとるべき行動

おもしろい猫の画像・写真-さっさかさ~

 

ピッカー!ゴロゴロー!

「あっ!!待って!!ミケ次郎!!」

雷だったり窓の閉め忘れだったりで逃げ出してしまった猫。
猫は犬の場合よりも探すのが大変です^^;

猫が逃げてしまった後に飼い主さんが取るべき行動にはちょっとコツが要ります。
さてさて、一体どのようなコツなのでしょう~。

 

 飼い主さんが取りがちな行動


・猫が大好きなご飯を用意しておうちで何日も待ってみる

・「ミケ次郎ちゃーん。ママですよぉ」とあちこち探しまくる

・ビーグル獣医が怪しいとニラんで家宅捜索に訪れる

 

なんか一つ変なのが混じってますが(苦笑)、上記はあまり上手なやり方ではありませんね~。
この行動は、取るべき行動が全部終わってから行いましょう。

 

 最初に連絡すべき相手


最初に連絡を入れておくべき相手は保健所や動物愛護センターです。

「あっ、なるほど!捕獲されるかも知れないものね!」

いやいや^^;
皆さん大変よく勘違いされておりますが、猫は捕獲されませんよ~。

狂犬病予防法がありますから、犬は放浪していたら捕獲しなきゃなりませんが、
猫を捕まえる法律はどこにもありません。
捕獲している保健所があったら、警察に動物虐待で通報してしまいましょう^^;

 

猫が保健所に入るパターンは・・

 

・怪我をしてしまった猫を飼い主さんが現れるまで一時保護

・責任放棄

・所有者が分からないけど放っておいたら死んでしまうような子猫の引き取りや保護

 

これだけです^^;

「猫を駆除してくれ!」などの連絡もよく入るようですが(汗)、このような理由から
まず駆除しに向かうようなことは無いんですよ~。

さて、どうして保健所や動物愛護センターに電話が必要かはもうお分かりですね。

 

 

 そう、大怪我を負っているかも知れません


家を飛び出してしまった猫はパニック状態であることが多いです。
そして、慣れない外の世界。

出たと同時に他の動物に絡まれて、喧嘩に負けて瀕死かも知れません。
家を飛び出して5分後には車に轢かれて苦しんでいるかも知れません。

 

「でも・・轢いた人が動物病院に連れて行ってくれて・・」

轢いた人の中で動物病院に連れて行く人なんてわずかですよ(苦笑)
ほとんどはそのまま逃げちゃいます。

 

「でも・・きっと誰かが動物病院に運んでくれて・・」

運んでくれる方は居るかも知れませんが、運んで終わりだと思います(汗)
その後は動物病院任せだと思いますよ~。

 

「でも・・きっと動物病院が治してくれて・・」

動物病院もそういった子の保護を始めたら破産してしまいますので
保健所に連絡して引き取ってもらうことになると思いますよ~。
応急処置はもちろん行うでしょうが、その後の手術までは通常やらないと思います。
そして保健所にも手術を行うような税金はありません。

 

つまり、きちんと生死の淵から助けてあげられるのは飼い主さんだけです。

事故に遭った猫が保健所に保護されて、1週間後くらいに連絡をもらったがすでに死亡・・
なんてケース、本当に多いみたいですよ~。
保護された瞬間に助けに飛んでいけるよう、まず連絡しておきましょうね^^

 

 もう一つの連絡先


実は保健所や動物愛護センターへの連絡だけでは、まだまだ安心出来ません^^;
もう一つだけ、確認しておかなければならない相手が居るんですよ~。

保健所や動物愛護センターが管轄しているもの、それは「生きているペットに関わること」です。
つまり、その子が亡くなっていたら保健所やセンターは全く無関係。

管轄しているところは・・その市や県の道路関係の部署になります。
つまり「路上に落ちているゴミ」を片付ける部署。
切ないですが、法律上ゴミになってしまいますので仕方が無いでしょうか。

大体どの市でも「どこで、どのような特徴の物を路上から回収したか」の記録をつけていますので
「この住所付近で灰色の猫が何月何日以降に回収されたりしてませんか?」と聞くことで
その子が轢かれて亡くなったりしていないかを確認することが出来ます。

親切な市であれば、「もし回収があったらご連絡いたします」なんて対応もあるかも知れませんが、
それは稀だと思いますので、こちらからこまめに連絡するしか無いかも知れません。

 

 その他の連絡先


もし、特徴的な猫を飼っている場合は警察にも届けておくと良いかも知れません。

明らかに人に飼われていそうな猫が庭などに迷い込んできた場合、
たま~に「落し物」として交番に届ける方が居ます。
(ただし、外飼いの猫だった場合は逆に迷惑な行為なのですが^^;)

保健所への連絡の時もそうですが、猫の特徴は本当に特徴であるところを言いましょうね~。

どういうことかと言いますと、

・可愛くにゃーんと鳴きます

・目がクリクリして可愛いです

こんな特徴を挙げても全く参考になりません(苦笑 病院にもそんな方から連絡が来ました
「何と言う種類の猫で」「手術跡が右モモにあって」など具体的な特徴を探しましょう。

 

 まとめ


全て連絡が終わってから、チラシ作りや捜索を始めるようにしましょう~。
その方が最悪の事態を防ぐことが出来ますからね。
必ず連絡するんですよ^^;

また、保健所や動物愛護センター、そして動物病院のほとんどで
このような猫の保護があった場合はマイクロチップの読み取りを行いますので、
一番の対策は逃げられる前にマイクロチップを入れておくことでしょうね^^;

 

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