食前?食後?食間? オエーしない犬や猫の服薬タイミング

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久しぶりに風邪をひきました(汗)、ビーグル獣医です^^;
忙しいシーズン間近だというのに困ったもんです。

ちなみに「バカは風邪をひかない」と言われますが、この理由としては

 

・バカはストレスを感じないので風邪どころか他の病気の可能性も低くなる

・バカは風邪をひいても春や夏になるまで気付かない

 

などの理由だと言われています。
つまり、ビーグル獣医は繊細なので風邪になって風邪に気付いてしまうのですね。

ということで、ビーグル獣医がナイーブだということが医学的に証明されましたので
薬を飲んで寝ようと思います。
さて、この薬は・・「食後30分以内に服用してください」・・

 

・・・・

 

飯食ってから3時間経ってるじゃねええかああああぁぁぁぁーーー!!

 

さて、人間でも食前・食後・食間と薬を飲むタイミングは様々な訳ですが、
犬や猫に薬をあげるタイミングはいかがですか?

ほほう、「全部粉々にして餌に混ぜてあげる」ですかぁ。
それはマズいですねぇ。

今回は薬を飲むタイミングについて、どうしてそのタイミングなのかをお話してみましょう^^;

 

「食事の30分前に服用してください」の場合


胃の動きを助ける目的であげている薬を餌に混ぜてあげてしまうとオエー(;´Д`)

その餌に対しては胃腸が動いてくれないですからね~。
オエー(;´Д`)を防ぐ為には、餌に混ぜず30分前に服用させると良いでしょう

 

その他には、意外かも知れませんが漢方薬^^;
漢方薬の成分には配糖体とアルカロイドという物質が含まれることが多いです。

このうち、主な成分は配糖体で胃が強酸性だと吸収が速やかになります。
アルカロイドは一気に働き過ぎるとオエー(;´Д`)な物質で胃が強酸性だと吸収が穏やかになります。

つまり、漢方薬は胃酸に食間や食前のタイミングで飲むのが良いですね。
逆に胃の酸が薄まっているような満腹時に飲むとオエー(;´Д`)の可能性は上がることとなります。

人間でも「食後に漢方薬を飲むと胃がムカムカする」と言う人、多いんですよ~。

 

ただ、どの薬でもそうですが、「飲めないくらいならどんなタイミングでも飲めた方がマシ」(苦笑)

ほとんどのパターンで「胃のムカムカ<薬の効能」だからです。

どうしても餌に混ぜないと飲ませられない場合は、食後でもいいからあげて様子を見ましょ^^;

 

ピルガンを使うのも良いかも知れません スーパービーグル獣医人の投薬マネジメント

ピルガン

 

 

「食後30分以内に服用してください」の場合


食事と一緒だと吸収が良くなる薬でしたら、食事が胃の中にある間に飲ませましょってことです。

実はほとんどの薬が食事と一緒の方が吸収されやすくなる「脂溶性の薬」なんですよ~。
なので、先ほどのような「食前じゃないとオエー(;´Д`)」が特に無ければ食後で良いってことですね^^

 

また、胃を荒らすような薬を食前に飲ませちゃうとオエー(;´Д`)しちゃいますから、
食後に飲ませないと効果は薄まるわ辛いわで可哀想です(汗)
抗生物質や鎮痛剤の中にはそんな薬も多いので注意しましょう^^;

 

ところでこの「食後30分以内」の30分ってどうしてこの時間なの?と思われる方も多いかも知れません。

実は、薬に影響しないようなご飯を食べていればすぐに飲んで良いんです。
でも、人間は色々な物を食べますので例えば牛乳だったり濃い緑茶だったり、
薬の吸収を邪魔する食べ物を食べてしまうことが多い多い^^;

そういった食べ物の影響が無くなるのが食後30分だと言われています。
でも、食後じゃないと吸収が悪くなったり胃が荒らされちゃいますから、
食後出来るだけ早くに飲んで欲しい・・

早く飲んだらマズいけど、早く飲んでほしい。
その妥協点が「食後30分」なんですね~。
そもそも服薬を忘れにくいっていう理由もありますけどね(苦笑)。

人間の場合は変な物を食べないで食後すぐに薬を飲むか、変な物を食べちゃったのであれば
食後30分ちょうどくらいを狙い撃ちするのが良いのでしょう。
でもそれは人間の場合。

犬や猫はそんな変わった食べ物を(おそらく、多分、きっと)食べていませんから、
胃を荒らさないで吸収させることだけを考えれば良いんです。

つまり、ほとんどの薬は餌と一緒に与えて良いってことになりますので
「餌と混ぜたりして与えてください」という説明が多くなり、
「餌と混ぜてあげるのが普通」と定着しちゃったのかも知れませんね~。

でも、薬によっては違うということは覚えておいて欲しいところです^^;

 

 

飲ませ方の注意点その1 食道ひっつき問題


人間の服薬方法では「必ずコップ一杯の水と一緒に飲みましょう」となっています。

これはどうしてかと言うと、ずばり「食道がカラカラの状態だと薬がひっついちゃうから」です^^;

薬がひっついた場所に炎症を起こしたり、効果はなかなか現れないしで大変です(苦笑)

 

あれ?犬や猫は?

 

そう、食前や食間に強制投薬した場合、食道カラカラですよね(汗)

ベストな方法は水を飲んだ直後に与えて、更には強制投薬した後はシリンジやスポイトで
水を流し込むのが良いと思われます。

でも、実は犬の場合はそこまで問題になりません(苦笑)

彼らの食道の動きはアグレッシブでして、秒速1m近くのスピードで薬を流し込もうとしてくれますので
あまり気にしなくても良いのです。
気を付けなければならないパターンとしては、老犬だったり巨大食道症だった場合でしょうかねぇ。

 

問題なのは猫。

 

猫は秒速1~2cmという、実に犬の100分の1近くスローなスピードでしか薬を運んでくれません。

「1時間前にお薬飲ませたわよ♪」⇒まだ食道

なんてパターンも十分に有り得るお話です。
抗生物質による食道炎などは そこまで件数は多くありませんが猫によくあるお話なんですよ~。

 

飲ませ方の注意点その2 薬粉砕問題


「薬を砕いて餌に混ぜちゃいましょ」

老犬介護を始めとして、薬を飲ませるのに苦労されている飼い主さんには
むしろオススメしている粉薬戦法ですが、実は問題点もあります^^;

 

具体的には

 

・光に弱い物質なのに、粉砕することで満遍なく光に当ててしまう

・腸で溶けるようコーティングされているのに砕いて胃酸に無効化される

・口の中に麻痺を起こさないためのコーティングを破るのでアウアウしちゃう

・徐放性(徐々に成分が放出される)なのに一気に吸収されてしまう

 

などなど、なかなか危なっかしいラインナップとなっております(苦笑)。

徐放性のお薬などは、その性能のおかげで1日1回や2回服薬で済んでいるものの
徐放しなければ1日3回も4回も飲まなければならない効果の短い薬です。

つまり、しっかりあげていると思いきや実は効果の抜けている時間がある・・なんてこともある訳です。

 

「じゃあどうして粉薬にする方法をオススメすることがあるのよ!」

 

それはですねぇ。

やはり飲ませられないよりはどんな時間でも方法でも、飲ませた方がマシってことなんですよ^^;
何も工夫せずに上手に飲めればそれが一番ですが、なかなかそうもいきません。

出来れば、その薬が徐放剤や腸溶剤で無いことを確認したうえで、
飲ませる直前に粉にするようにしてください^^

 

スーパービーグル獣医人の投薬マネジメント

薬を上手に飲ませ隊(2軍)

 

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