絶対に知っておいてもらいたい地域猫と地域猫団体の基本

2匹の野良猫

 

このサイトではビーグル獣医が度々絶叫しながら発狂している「殺処分減少と子猫」の問題。

1年間に犬や猫10万頭が殺処分?の勘違い

 

もし、皆さんの近所で

・猫に餌をあげるおじいさんやおばあさんが居る

・誰が餌をやっているか分からないけど猫を見かける

・・なんてことがありましたら、その地域には危機が訪れていると見て良いでしょう。

 

猫が無尽蔵に繁殖して、庭には子猫の死体が度々発見され、糞まみれで臭いまみれ、
発情の騒音に悩まされ続ける素敵な地域まで、もうすぐです(苦笑)

「え・・見かけるんだけど・・野良猫まみれの不衛生地域とか嫌なんだけど!」

では、行動に起こしてみましょうか^^;
行動を起こせないとしても、ひとまず知っておきましょうか。
どうして知っておく必要があるのか、その訳は後ほどお話しますね~。

今回は「絶対に知ってもらいたい地域猫と地域猫団体の基本」です。

 

 地域猫とは?


もし、猫の餌やりをしている人が明らかであれば、

「餌だけあげたら増えちゃいますから、手術してくださいね♪迷惑ですから♪」

と地域の方100人くらいで順々と優しく声をかけ、やってもらいましょう。
ふてくされて逆ギレするようでしたら、1000人くらいで優しく取り囲んでも良いかも知れません(笑)

でも、それは餌やりをしている人(原因を作っている人)が明らかである場合です。

ほとんどは

・誰がいつあげているかも分からない

・過去に誰かが増やしたせいで、その遺産が残ってしまっている

そんな状況でしょう。

 

その場合、それは飼い猫では無く「野良猫」という扱いになるでしょう。
でも、原因を作っているのは我々人間ですので、野良猫という言い方は正しくありません。

そもそも野生の猫なんて居ないんです。
人間が増やした命であることは間違いのない事実
では、人間が責任を取らなきゃしょうもないですよね~。

増やしておいて、野生で勝手に暮らして、でも迷惑はかけないでね♪なんてのは
さすがに猫さんビックリの無茶にゃ要求にゃのです。

野良猫と呼ばれるその猫たちは、その地域が何らかの原因で増やしてしまったもの。
その地域が何らかの形で責任を負わなければならないもの。

つまり、それが「地域猫」です。

「野良猫」では無く「飼い主の居ない猫」。
そして「飼い主の居ない、地域で管理する猫」を「地域猫」と呼ぶのです^^
明確な飼い主は居ませんが、その地域が飼い主代わりに管理するってことですね~。

 

 放っておくとどうなる?驚異の繁殖能力


猫は年に2~3回程度発情して、一回の交尾で99%妊娠して63日程度で子猫を産みます

つまり、一組のオス・メスだけでも年間に10匹ほど猫を増やす能力がある訳です^^;

でも皆さん、よくよく考えてみてくださいね~。
産まれた子猫ですが、1年もあれば性成熟して子供を作れるようになるんですよ・・
そして近親交配だろうが関係なく子作りしちゃうんですよ・・

そんな単純じゃないですが大げさに考えますと、1組の猫が1年後には6組に、
2年後には36組に、3年後は・・216組でしょうか(汗)
メスが多めに生まれた場合はもっと酷いことになります。

これに歯止めをかけるためには、完全室内飼いをするか手術するしかありません

 

 

 ヤバい!猫をどうにかしよう!しかし・・


さて、猫の怖さもお分かりいただいたところで、いい加減どうにか対策を練りましょう^^;

 

やらなければならないことは

・無駄な繁殖をさせないようにする

・餌には困らないようにする

・糞などの管理もする

・出来れば病気になったら動物病院にも連れていく

などでしょうか^^;

特に手術は絶対ですね~。
増えてしまっては他の作業がどんどん煩雑になってしまいます。

さて、こんな面倒でお金もかかって大変なこと、誰がやりましょう(苦笑)

誰かがやってくれる?いやいや、地域外からは誰も助けに来ませんよ~。

保健所がやってくれる?いやいや、そんな人員も税金もありませんよ~。

地域の皆さんでどうにかするしか無さそうですね^^;
どうですか?地域のみなさ~ん。

 

町民A「毎日餌あげとか・・忙しいから無理~」

町民B「餌くらいなら・・私手伝えると思う」

町民C「なんで猫なんかにそんなことしなきゃならないんだ!」

町民D「不妊去勢の手術なんて、そんなお金出す訳ないじゃない」

町民E「少ししか出せないけど・・ちょっとお金出します」

町民F「お金も餌やりも無理だけど・・体力には自信があるので手術のために猫捕まえます!」

町民G「いや・・興味ないんで」

 

どうやら町民B,E,Fの方々が協力すれば猫を救って問題解決できる可能性がありそうですね~。
実はこれが地域猫団体の始まりなんです。
自治体のルールで制度を設けているようなところもありますが、そもそも
地域猫団体というのは有志のこういったメンバーによる集まりのことなのです。

そして、いよいよ地域猫活動を行う訳ですが、普通に猫を飼っていても思い通りに行かないのです。
「迷惑完全阻止」「繁殖も完全コントロール」なんて上手くはいきません。
トイレにしてくれなかったり、捕まらなくて手術出来なかったりと色々大変です。

でも、行動を起こしている時点で着実に問題は減っていっていることでしょう。

 

ところがここで別の問題が生じます。

 

町民A「なんか庭に糞があるんだけど~。もっと遠くでやってくれない?」

町民C「捕まえて全部殺しちまえばいいんだ!バカじゃないのか!?」

町民D「あの人たちが餌あげてるから猫が居なくならないのよぉ」

町民G「なんか近所に猫ババアが居てさあ」

 

何もせず、何も知ろうとしない人たちによる文句が出始めます(苦笑)

知っていたら出るはずの無い発言ですし、こういう関係になってしまうと
もう団体の言う事なんて全く何も聞いてもらえません。

ただでさえ、お金は使うわ体力も使うわ頭も使うわで疲労困憊な地域猫団体に
このような文句で追い討ちをかけてしまうと、途中で挫折してしまうかも知れませんよね~。

せっかく解決に向かってたのにもったいない(汗)
あっという間に猫の数は増殖して元通りです。

 

なのでビーグル獣医は最初に言ったのです。

 

行動を起こせないとしても、ひとまず知っておきましょう。

 

ただの無責任な餌やりなのか、問題解決のための管理なのか。
見定めてから文句は言うようにしましょうね^^

「もっとこうすれば上手くいきそうなのに下手だなぁ」なんて思ったら
団体の皆さんに伝えてみましょう。
その一言で、もしかすると多くの殺処分が減ることになるかも知れませんよ。

 

 補助金を出す自治体も増えています


自治体には補助金を出すところも増えています。

補助金一覧(外部サイトに飛びます)

手術をするとその額のうちいくらかを行政が出してくれるんですね~。

保健所に寄せられる猫の苦情は凄まじい数だと聞きますので、
「地域猫団体」が浸透していくのは自治体側としても大歓迎でしょうね^^

補助金を出しても、苦情対応の人件費と殺処分費用の軽減で結果的には節税になると思いますよ。

 

 応援する動物病院も増えています


動物病院の獣医であれば、当然猫問題と地域猫のことは十分ご存知だと思いますので、
十分ご存知だと思いますので、十分ご存知だと思いますので・・

・・・あれ?ご存知無い。

というような病院もまだまだあるようですが(苦笑)、応援する病院も増えています。

野良猫の避妊手術が格安な理由

 

 地域猫 まとめ


このように地域猫団体大賛成のビーグル獣医ですが、すべての地域猫団体の言う事を
無条件に何でも応援しなさい!なんて言っている訳ではありません^^;

人間のやる事ですから、どうにもやり方が上手で無い場合なんかもあるんです。

 

例えば、

「私たちはあなたたちがやろうとしないことをボランティアでこんなに頑張ってるんだから
何をされても文句言わないで!!」

といった態度でズカズカと人の庭に猫の居住用段ボールを置いたり、捕獲を始めたりする団体。

「猫たちを助けるためなんだから、寄付をするのは当然でしょ?」

と各家を回り、半強制的にお金を出させる団体。

「猫たちを助けるためなんだから、無料で診て当然でしょ?」

と動物病院を潰しにかかる団体(苦笑)

動物病院に連れていって良い?

野良猫だから安くして!格安避妊手術の真相

 

地域猫団体側も参加していない側も、お互いを理解して上手に問題解決へと
向かっていけると良いですね~^^;

 

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