保健所側から見る犬の苦情 犬の鳴き声編

吠えている犬のイラスト

 

「隣の犬がずっと吠えてて・・」

「鳴き声がうるさすぎて夏でも窓が開けられない!」

保健所に寄せられる犬の苦情ナンバーワンを誇る「鳴き声の苦情」ですが、
「うるさくて迷惑しているんだから行政が何とかしろ」と言っても実はほとんど解決しません^^;

どういう理由でどういう対応になるのか、内情を知っておくことで
本当の意味での解決になるかも知れませんね~。

また、近所から苦情が来ないかヒヤヒヤしている飼い主さんも(笑)ぜひ一度読んでみてください^^

 

 苦情対応の基本を知ろう


苦情者「あのぅ・・隣の犬がうるさくて眠れないんですが・・」

保健所「なるほど・・では、近所の方からそういった声が上がっていると言う事を伝えますね。」

苦情者「そんなんじゃ治らないじゃない!指導して罰金でも何でも取ってよ!」

保健所「近所の方からそういった声が上がっているという事を伝えておきますね。」

 

全く手ごたえがありませんねぇ^^;
保健所の職務怠慢だ!!と思えてしまいますが、実はこの苦情、結構無茶ブリです(苦笑)。

誰がどう見ても指導出来るような理由が無いんですよ~。

「誰がどう考えたってうるさいじゃない!夜中に吠えられてみてよ!」

そうそう、分かります。うるさいんでしょうね~。
でも、やはり根拠が弱々しいことこの上ないんです。

 

・目の前で糞を放置していったところを写真に撮った。条例に糞を放置しないように書いてある

・公園で犬のリードを外したところを飼い主が動画でアップしていた。条例でノーリード禁止

 

こんな例であれば、誰がどう見ても違反ですから指導ができますね~。
証拠もちゃんとありますし。

では、鳴き声の苦情の場合はというと・・

 

 鳴き声ってどの程度でうるさいって言えるの?


鳴き声がどこからうるさいかなんて、実は誰も判断出来ないんですよ^^;

田舎と都会で全然違うでしょうから、一概に何デシベル以上・・とも言えません。

 

保健所「お宅の犬がうるさいので今すぐ改善してください。」

飼い主「いや、うちの犬はうるさくありませんよ。」

保健所「今も鳴いているじゃないですか。うるさいですよ。」

飼い主「それはあなたが過敏なだけでしょ。うるさいとする根拠は?」

保健所「・・・・」

飼い主「ところで隣の人が階段昇り降りする音が誰がどう考えてもうるさいので指導してください。」

保健所「一軒家ですし、階段の昇り降りの音なんてそんなに聞こえませんよねぇ。」

飼い主「私迷惑してるんですよ。私の家には来てそっちに行かないって誰が決めたんですか?」

保健所「・・・・」

飼い主「決めた人呼んできてください。訴えますから。」

 

あらら・・指導してみたら逆に完敗しちゃいましたね(汗)

だから、「近所の方からそういう声が上がっていることをお伝えします。」なんですね^^;
情報提供という形をとるしか無いのです。

ということで、保健所などに苦情を言う場合は

・情報提供によって飼い主が気を付けるようになってくれる

・根拠がしっかりしていて、ハッキリと指導してもらえるような内容である

このどちらかを狙うしか無いですかね~。
どんな苦情でもそうですから、この基本は押さえておきましょう。

さて、いくら言っても労力の無駄ですので、諦めて次の手を考えましょうかね^^

 

 

 鳴き声苦情の解決方法


鳴き声に関して、保健所はたいして力にならなさそうです。

では、どうやって解決しましょう。
それは、もしも皆さんの犬がよく吠える犬で、やられたら一番キツい事をやれば良いですよね(苦笑)

 

「分かった!そしたら玄関に糞を放置してママ友で仲間外れにして・・」

 

こらこらこらこら^^;なんて陰湿な(苦笑)

仕方ないですねぇ。パターン別に考えていきましょうか。

 

 一人の人間から文句を言われた場合


「あんたのところの犬うるさいんだよ!気をつけろよな!」

突然1対1でこんなことを言われたらどう思うでしょう。
ムッとしますよね(笑)

「なんだって!?あんたのとこの子供だって近所迷惑なんだよ!」

「何をー!!お前のところのごみ袋から変な汁出てんだよ!気を付けろ!」

「ムキーッ!!お前口クサいんだよバーカバーカ!!」

 

・・もう犬の鳴き声問題が解決する可能性は限りなくゼロに近くなってしまいました(笑)

絶対に一人では行かないようにしましょう
傷害事件に発展しちゃう場合もありますしね。
気を付けましょう^^;

 

 複数でお話しに行きましょう


一番効果的なのは、自治会や近所の人と複数でお話しにいくことです。

もし、皆さんが思う「うるさい」が誰がどう聞いてもうるさいのであれば、
ご近所の方々も同じように苦労されていると思いますからね。

逆に「うるさいとは思わないけど・・確かに鳴いてるけどね」という意見が多いようであれば、
ちょっと自分自身が過敏なのかも知れません。

 

ちなみに、いきなり取り囲んで「何とかしなさいよ!」ではダメですよ。

「朝5時にいつも鳴いてるから、その時間帯だけでも何とかならないかしら・・」

「午後留守中によく鳴くから、留守にする時は真ん中の部屋でケージに入れて・・とか無理ですかねぇ・・」

落ち着いて、あくまでも提案という形で伝えると上手く行きやすいです。

ずっとイライラしてて我慢してきた訳ですから、何でこっちが下手に・・と
気に食わない方々もたくさんいらっしゃると思いますが(苦笑)、世の中そんなもんです^^;

結果を操作しているのはこっちですから、「な?こう言えばこう動くだろ?全部わかってるんだぜ、俺は」と
優越感にでも浸ってやり過ごしましょう。

 

 番外編 失敗した場合


相手と喧嘩をしてしまったり、相手が開き直ってしまった場合は手が付けられなくなります。
解決策はありませんので引っ越しましょう。

・・・分かりましたよぉ。あくまでも奥の手ですからね。

だいぶ強硬手段になりますが、「精神的な被害を受けている」という方面に進めていきます。

もちろん、これも客観的な証拠が必要ですよ^^;
心療内科にでもかかって、犬の鳴き声が原因で病気になったと診断されれば、
これを元に訴えることが出来るかも知れません。

 

 まとめ


犬や猫の苦情が寄せられる地域では、だいたい他のご近所トラブルも
同時に発生していると保健所の方々は言います^^;

普段から上手にご近所付き合いを行うことで、自分自身が苦情を言われる
可能性を減らせるかも知れませんね~。

 

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