犬猫に消毒薬は基本使いません。注射前の無意味なアルコール儀式

フリー写真 手紙を咥えたゴールデンレトリバー

 

ビーグル獣医「注射や採血をする前にやることは何でしょう??」

飼い主さん「アルコール綿で消毒ーーーー!!」

おそらく飼い主さんの100人中100人がこう答えるのではないかと思われる、神聖なる注射前の儀式、アルコール消毒。
恐れ多くもその儀式に対して、ビーグル獣医がメスを入れようとしているのです。

今回は前回の「傷に消毒は無意味」に続く消毒否定コンテンツ、「注射前のアルコール消毒は無意味?」についてお話してみましょう^^;

 

ビーグル獣医の病院では?


さて、こんなアルコール消毒否定を唱えたビーグル獣医の動物病院ですが、もちろん・・

 

アルコール消毒しています。

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ち、違うんですよ・・これには深い訳があるんです(泣)

 

皆さんの中で常識化しているこのアルコール消毒をやらないと・・

「あの病院・・いきなり注射打ったわよ・・ヒソヒソ・・」

「そう言えばあの獣医どんどん太ってるし・・きっと悪どく儲けて・・ヒソヒソ・・」

と、動物病院の評判がなぜか地に落ちてしまうのです。

 

これから説明しますが、アルコール消毒はする意味は全くありませんし、むしろすることによってアレルギーなどの害を及ぼす可能性すらある謎の儀式です。

でも、やらないと評判ガタ落ち問題が生じます。

以前、評判ガタ落ち問題を避けつつアレルギー問題を避けるため、ビーグル獣医の病院で偽アルコール綿(生理食塩水で浸した綿)を使用してみたこともありましたが、バレました(苦笑)。

「先生、アルコールじゃない消毒薬を使ってるんですか?ニオイしませんけど」

するどいですねぇ、この飼い主さん^^;
身の危険を感じたかよわいビーグル獣医は、泣く泣く謎の儀式に手を染めている現状です。

 

アルコール儀式の標的


シリンジや針は滅菌されていますので、無菌ですね~。
まあ、それでも袋を開けた瞬間から雑菌による汚染は始まる訳ですが、感染を引き起こすような量あるいは種類の雑菌がつくことは考えなくても良いようなレベルでしょう。

さて、そうなると皮膚についている雑菌がアルコール儀式の標的ですよね^^;

皮膚が雑菌まみれだったのであれば、少量の菌が細~い針の先端にくっついて皮膚の中や血管の中に入り込んでしまう可能性は確かにあると思います。

でもですねぇ・・
皮膚に居る菌というのはそもそも皮膚で生活しやすいから皮膚に居る訳ですよ。

いきなり環境の全然違う皮膚の中や血管の中で生活しろ!と言われても、それは人間の男女ペアを海の中に放り込んで「海の中で人類を繁栄させてください!」と言うようなもの(苦笑)

しかも、海の中には軍隊が待ち受けているような状況です。

たとえ奇跡的に半魚人級の適応力を見せて繁殖を図ろうとするスーパー男女ペアだったとしても、体には元々異物を除去する「免疫」がありますから、どちらにしても繁栄は難しそうですね~。

 

 

奇跡的に感染性の半魚人が皮膚に大量に存在した場合


「で、でもさ、半魚人級の雑菌が大量に皮膚の上に居たら危ないじゃないの!」

なるほど^^;大量に悪どい半魚人が入り込む可能性ですね。

その場合ですが・・アルコールごときではそんなたいそうな敵は倒せません。

物理的に水洗いした方が100倍マシな除去方法でしょう(苦笑)。
アルコール綿でゴシゴシ皮膚が傷むほどこすれば、ある程度は除去出来ると思われますが、それなら流水で流し去った方がやはり100倍マシです^^;

どうしても「水洗いしてもやっぱり心配!100%殺傷したい!」というドSな飼い主さんだった場合、使うべきなのはアルコールでは無くヨードやヒビテンなど感染性の細菌にもしっかり効力のある薬剤です。
アルコールは殺菌効果で言うと低ランクなものなんですよ。

大怪我を負った犬や猫の、ジュクジュクした部分に注射針をどうしても刺さなければいけないような状況のような場合、消毒薬にはアルコールでは無くヨードを使います。でも、そんな状況ですら生理食塩水で流し去った方が良いとするような意見が出ているくらいなのです。(人間界でも同様です)

アルコールの出番ってどこにあるんでしょ^^;

 

更に注射の短い時間


技術が異常に低くて、注射針を何時間も刺したまま採血するような獣医が居た場合は別ですが(苦笑)、通常の注射ではせいぜい長くても十数秒程度。

こんな時間じゃ仮に皮膚が汚染されていたとしても雑菌は中に入り込めません。

そして細い針で出来た穴はあっという間に塞がって元通りですから、感染の危険なんて無いんです。

むしろ、汚れで消毒効果の無くなった、ただの液体となり下がったアルコールが存在するせいで、スムーズに針をつたって雑菌が中に入り込むなんてこともあるかも知れません^^;
液体があった方が流れ込みやすいですからねぇ(汗)

 

まとめ


他の動物病院の獣医、いや、人間の医者もですが「なんで注射前にアルコール消毒するの?」と質問すると・・

 

・皮膚の雑菌が入らないようにするため

・昔からそう決まってるから。何言ってんの?

 

という二種類の回答しか返ってこないと思います^^;

試しに動物病院で聞いてみてください。

「どうしてアルコール消毒する必要ってあるんですか?」

「水洗いとはやっぱり効果が全然違うんですか?」

変わった回答があったら、是非ビーグル獣医に教えてくださいね^^

 

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