忠犬ハチ公の真実 果たして焼き鳥だったのか

 

 

映画「Hachi」の影響で、一時期ちょっとしたブームとなった忠犬ハチ公。

「でも、本当に忠犬ハチ公ってそんなに忠犬だったの?」

「実は焼き鳥をもらう為に渋谷駅に通ってたんでしょ?」

こういったお話には付き物の、「美化してんじゃねーの?」疑惑ですが(笑)
今回はその疑惑をビーグル獣医が解明してみましょう~。

 

 ハチ公プロフィール


生年月日:1923年(大正12年)11月10日生まれ
出身地:秋田県大館市出身の秋田犬
飼い主:東京帝国大学(現東大)教授の上野英三郎

実はずいぶんと偉そうな飼い主さんに飼われていた訳ですが(汗)
上野教授は1925年5月21日に突然亡くなってしまいます。
その時、ハチはまだ1歳半ですねぇ。

そして、主人が亡くなった後、毎日毎日渋谷駅まで迎えに行って
帰りを待ち続けていた・・と言うのがハチ公のお話ですが・・・

 

 焼き鳥疑惑


「実は焼き鳥がもらえるから、渋谷駅に行ってただけなんじゃないのか」

渋谷駅前には当時、焼き鳥の屋台が店を構えていました。
その屋台のにーちゃんから焼き鳥をもらえるから行ってたのでは・・
あるいは、道行く人におやつをもらえるから行ってたのでは・・

いや、違う!きっとハチの忠誠心は本物だ!上野教授へのあいj・・

「病理解剖の結果、お腹から焼き鳥の串が数本出てきました」

ノオオオオォォォォォーーーーーー!!

「当時の『時刻表昭和史』にハチに餌をあげる人々の事が書かれて・・」

イヤアアアァァァァァァーーーーーー!!

そうか・・まあ・・犬だもんね・・ハチ公も。
食べたいよね、焼き鳥。仕方がないy・・

「ちょっと待って!!ビーグル獣医!!これを見て!!」

 

 焼き鳥疑惑反論


・ハチは毎日二回渋谷駅に行っていた。
一回目は朝九時、二回目は夕方四時。
一回目の朝九時には、屋台が出ていない。・出かける時間は、上野教授が家を出る時間・帰る時間と一致していた

・駅では、上野教授が帰って来ていた改札口前で待っていた

・むしろ、焼き鳥屋や駅周辺の人には嫌われていた
新聞で有名になるまではイジメを受けていて、有名になってからは
焼き鳥などをもらえるようになった。

・駅に行く途中、必ず旧上野邸を覗いていた

おお!!ハチ!!やっぱりお前は偉い奴だ!!
これは間違いなく焼き鳥論否定でしょう。

しかしまあ・・イジメられてて有名になったらチヤホヤってのは・・
今も昔も日本人の嫌な部分ですね~、本当に。
うーん、実際はどんなイジメを受けていたんでしょう。

 

 

 ハチへのイジメの一例


・屋台に近づくだけで水をかけられ、追っ払われた
・駅員舎に入ったところ、暴力を受け追っ払われた
・子供からもイジメを受けていた
・おとなしい故に、首輪はすぐに盗まれた
・顔に墨で落書きをされる事もあった

元々「大きい犬」だったというだけで、「危ない犬・性格が悪い」と
偏見を受けていたという可哀想な一面を持っていました。

「あの犬が小さな犬をいじめていた」だとか、「子供が来ると威嚇する」と
いったような悪い噂まで流れる始末でしたが、もちろん実際は
子供がハチをいじめた為、ハチが吠えただけ。

首輪を盗まれる事は何度もあって、その為に野良犬と
間違われて捕獲されかけた事もしばしばありました(汗)

そして決定打は落書き。

日本犬保存協会の初代会長・斉藤弘吉さんは、偶然日本犬の調査中に
ハチに出会い、ハチの事を時々見物しにくるようになっていましたが、
顔に眼鏡をかかれて、悠々と歩いてくるハチを見て、つい噴き出すと同時に
可哀想で仕方がなくなってしまいます^^;

何とかハチを助けてやれないものか・・・

 

 ハチ公救出作戦


斉藤さんは、日本犬保存協会出版の雑誌に二号連続で
ハチ公のプロフィールや物語を載せてみますが、
あんまり多くの人に読んでもらえない雑誌だった為(笑)
ハチ公の事は全然知れ渡りません。

そこで、次に考えた作戦は新聞への掲載でした。

朝日新聞にハチ公の事を寄稿したところ、
なんと新聞で大々的に掲載、してやったり^^;

「いとしや老犬物語 今は亡き主人を 待ちかねる七年間」

新聞の3段見出し記事で紹介される事になりました。

 

 コロッと変わったハチの人生


渋谷の町の人々はビックリします。

「汚い犬だな・・・」

「何でいつもここをうろついてるんだ・・どっか行け!」

「商売の邪魔だ。シッシッ」

そんな態度をとっていたあの犬が、新聞にデカデカと載り、
世の中に大旋風を巻き起こしているんですもの(笑)。
一転してみんながハチを可愛がるようになりました。

「駅員さん!ハチに肉をあげてもいいですか?」

「パンを持ってきたんですけど」

「私は獣医なんですが、無料診察させてください」

あまりのチヤホヤっぷりに嫌気がさしますが(苦笑)、
更にはハチ公チョコレートにハチ公焼き、ハチ公せんべい、
ハチ公プロマイドにハチ公浴衣・・・と大ブレイクしちゃいます。

 

 まとめ?


なんだか話が違う方向に向いてしまった気もしますが(笑)
そんなこんなで、ハチ公自身は非常に忠誠心のあった犬だったようです^^;

まあ、人間のいやらしさは置いといて・・・(汗)
こういった話にしては珍しく、事実に沿ったお話だと思います。
では、最後にQ&Aで締めましょう~。

 

 ハチ公Q&A


Q.結局、ハチ公はどうして死んじゃったの?焼き鳥の串?

A.死因はフィラリア感染だったようです。
病理の時、お腹からは大量のフィラリアが出てきたそうで、
焼き鳥の串はたまたまだったのでは?と言われています。
・・・って言うか、無料診察獣医はどうしt・・・・

 

Q.上野教授が亡くなってから、ハチ公は野良犬になったの?

A.いいえ、一時たらいまわしになりましたが、最終的には
小林さんと言う良心的な飼い主さんに可愛がられていました^^

 

Q.どうしてハチ公の耳は片方垂れているの?

A.皮膚病が原因だと言われていますので、おそらく外耳炎かと^^;
皆さんの愛犬も、外耳炎放置すると垂れちゃいますよ~

 

Q.銅像はいつ建ったの?

A.実はハチ公がまだ生きている時に建ちました^^;1934年です。
除幕式にはハチ公も出席しました(笑)
その後、終戦日前日に戦時中の金属不足で持っていかれちゃいまして、
機関車の部品として東海道線を走行。
1948年に再建されたのが、今の渋谷ハチ公像です。

 

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