犬や猫の外耳炎の薬

 

外耳炎については「犬の外耳炎」でお話しています。

まとめると・・・耳の垂れている犬、または耳の中に毛が多い犬には耳の病気が多いということ。
その理由は耳の中がジメジメしやすいので、酵母や細菌が育ちやすい環境だからです。

ということで、今回はそれが原因で起こった「外耳炎」のお薬のお話です。

 

 外耳炎の治療説明


外耳炎は「感染症」です。
細菌や酵母が増えやすい状況になって、増えたらそれは感染症ですので当然ですね。

つまり、治療は感染症を治して、細菌が増えやすい状況を改善することです。

もし、薬で細菌や酵母をやっつけたとしても、耳の中が垢まみれの湿気まみれでは
薬が切れた途端に感染症は再発してしまいます。

また、汚いものに刺激されてしまいますので、耳垢が残っている状況では
いつまでたっても炎症が治まってくれません。

・醤油のくっついた部分の皮膚

・しばらく洗っていない髪の毛

などで想像すると分かりやすいでしょうか(苦笑)。
とにかくまずはきれいにしてあげることが大切ですね~。
そうしなくては、いつまでたっても痒みは取れません。

つまり、必要な作業を挙げると以下のようになります。

①耳をきれいに洗う

②抗生物質や抗真菌薬の投与

③炎症を抑える薬の投与

④場合によってはその他の痒み止め

ではこれらを順番に見ていきましょ~。

 

 

 1.耳をきれいに洗う薬(洗浄剤、耳垢溶解剤)


・クロルヘキシジン
・スルホコハク酸ジオクチルナトリウム
・スルホコハク酸カルシウム
・ヒビテン
・スクアレン
・プロピレングリコール
・グリセリン    etc・・・

実は、この耳を洗う作業というのは外耳炎の治療で最も大切な処置といえます。

クロルヘキシジンなどの消毒薬で耳を洗い、後で使う抗生物質の効きをよくします。
さらに獣医としては、耳の中が見やすく、つまり診断しやすくなるのもいいですね。

ポイントは刺激の少ないものを使うというところです。

⇒詳しくは「え?自宅で犬や猫の耳掃除?」でご覧ください^^

 

 2.抗生物質、抗真菌薬


・ゲンタマイシン
・オフロキサシン
・ネオマイシン
・クロラムフェニコール
・セファレキシン
・フラジオマイシン
・スルファジメトキシン
・クロトリマゾール
・ケトコナゾール
・ピマリシン
・ニスタチン    etcetcetc・・・・・・

外耳炎では実に様々な細菌や酵母が見られます。
なので効く抗生物質を探して行くことが必要になるんです。
耳アカを採って、何の薬剤が効くかを実験して調べます。

細菌が悪さをしているようであれば抗生物質。

酵母が悪さをしているようであれば抗真菌薬。

点耳したり内服したりして、外から中から菌を倒します。

 

 3.殺虫剤


・ロテノン
・ピレスリン
・イベルメクチン

耳ダニが原因で外耳炎が起こっている場合、殺虫剤を使います。
イベルメクチンは抗フィラリア薬としても使える強力な殺虫剤で、ダニによく効きます。
ダニが原因の場合は厄介で、完治までは結構長い辛抱が必要です。

 

 4.炎症を抑える薬


・プレドニゾロン
・デキサメサゾン
・イソフルプレドン
・ベタメタゾン   etc・・・

ステロイドを使います。
これについては別項目、「ステロイド」をご覧ください。

 

 4.場合によっては痒みを止める


・テトラカイン

局所麻酔です。
あまりにも痛みや痒みがひどい場合、使うことがあります。

 

↓記事が参考になった!楽しかった!と少しでも思ったら共有して頂けるとビーグル獣医がヒャッホウです↓

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

同じカテゴリーの記事(新着順)

『+獣医のペット病院ウラ話!?』トップ