無麻酔で犬や猫の歯石除去のデメリットとデメリットとデメリット

futta2186m

 

一見、麻酔無しで歯石除去が出来るなんて、動物に優し~い!なんて思ってしまう方も
いらっしゃるかも知れませんが^^;、ビーグル獣医は全くオススメしません(苦笑)

どうしてかと言いますと・・

「麻酔かけないと稼げないからね♪」

そうそう、そうなんですよ~。
麻酔無しじゃ数千円しかもらえn・・

「去勢とか避妊をセットで!とか勧められなくなっちゃうものね♪」

そうそう、そうなんですよ~。
セットにすれば3万・・いや、4万・・ぐふふ・・

 

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違うんですよ、皆さん。そうじゃないんですよ、皆さん。

今回は無麻酔で歯科処置を行った場合のデメリットとデメリットとデメリットについて
お話してみようと思いますのでお付き合いくださいよ、皆さん。

 

そもそも犬や猫の歯石を取る目的って?


歯石が直接歯肉炎の原因になっている訳では無いんですよ~。
歯石自体に細菌はそんなに多く住んでいません。

歯肉炎の原因になるのは歯垢の中に住む細菌。
つまり、歯垢が完全取り除けていれば、歯石があろうと歯肉炎にはならないのです。
(物理的に歯肉や粘膜を傷つけていたら別ですけどね^^;)

でも、皆さん見てお分かりのとおり、歯石はデッコボッコのガビガビですから
そこには食べかすもくっつきやすく、歯垢はすぐに出来てしまいます。

もし、歯石が膜を張るようになめらかに形成される奇跡的なワンちゃんネコちゃんを
飼ってらっしゃる方が居れば別ですが(笑)、普通にガビガビ歯石が出来てしまう子ですと
歯石を取り除かないと間接的に歯肉炎の原因になってしまうんですね~。

そして、歯石を取った後の歯の表面は、こちらもガビガビになってしまっていますので
研磨してツルツルにしてあげる必要があるのです。

歯石取りの目的は、

歯石を落として歯の表面もツルツルにして歯垢を付きにくくすること

なんです^^

 

無麻酔で歯石取りのデメリット


歯石が付きまくっている歯の周りは、すでに歯肉炎にもなっていることでしょう。
でも、その歯こそが一番処置の必要な歯になるはずです。

虫歯になって腫れ上がった歯茎の痛さ、皆さんも経験がありませんか?

触られたら飛び上がるほどの痛さだと思いますが、そこを

「あっ滑った!ザクッ!・・おっと滑った!ザクッ!」

と先端の鋭いスケーラーで刺されまくる訳です(汗)

↑これがスケーラーですよ^^

抑えつけられて何度も何度もです。
当然、右手を挙げても歯医者さんはやめてくれません(苦笑)

しかも歯自体も弱っている事が多いので

「あっ折れた!・・歯根残っちゃったよ・・」

折れてしまった歯の歯髄には細菌が入り込み、徐々に感染は進行。
最終的には目の下から膿が飛び出すなど無残な結果を生みます。
残った歯根を無麻酔で何とかするなんて言ったら、それこそ痛みは計り知れません^^;

処置が終わる頃には拷問を受けた後の囚人のごとく、
荒んだ目をした犬や猫がシャバに戻っていく姿が見られるでしょう。

 

 

無麻酔で歯石取りのデメリット


さて、取れた歯石はどこへ行くでしょう^^;

「ちゃんと口の外に出してくれるんでしょ?」

ええ、ええ。出来るだけ口の外に出してあげると良いでしょうね。
でも、なかなかそうも行かないんですよ~。

「も・・もしかして、飲み込んじゃうの?」

そうですね~。舌の上に異物があったら、外に上手く出せない分は飲み込んじゃうでしょうね。
麻酔下でもある程度は飲み込まれてしまいます。
(ガーゼなどでガードしますが、細かくなった歯石などは限界がありますからね^^;)

別に飲み込んじゃうのは無麻酔特有の問題とまでは言えないかも知れませんね。
もっと危険な場所があるじゃないですか~。ほらほら・・

「外でも無くて食道でも無くて・・まさか気道・・」

はい、正解~^^
そうなんです。気道に入ってしまえば、誤嚥性肺炎になって命に関わることもあります。

「でもそれって麻酔してても同じじゃないの?」

いやいや、全身麻酔する時は気管チューブと言われる管を気管に通しているんで、
それで歯石の入り込む隙間が無くなっているんですよ~。

 

無麻酔で歯石処置のデメリット


とんでもない痛みで人間不信だわ、歯石を飲み込みまくって気持ち悪いわ(吐いてしまう子も居ます)、
帰ってくる頃にはトラウマになっていることでしょう。
もう口の周りなんて触られるだけで身震いがするはずです。

あれ?ということは・・

 

歯磨き出来ないじゃないですか。

 

歯磨きが出来なければまた歯石が出来てしまいますね~。
しかも無麻酔では研磨をしていないか、していてもちゃんと出来ているか不明ですから
歯石がつきやすいというオマケまで付いています^^;

また歯石が出来たら拷問、歯磨き出来ずにすぐ歯石が付く、また拷問・・
可哀想だと思うのはビーグル獣医だけでしょうか(苦笑)

 

歯石つきたてで酷く無ければ大丈夫?


デメリットのうち、とんでもない痛みだけは回避出来るかも知れませんね~。

残るデメリットは結構な痛みと抑えつけられる恐怖と誤嚥性肺炎と
家で歯磨きが出来なくなるトラウマくらいですから、大したことありませんね(←バカ)

 

老犬だから無麻酔の方が良い?


老犬を拷問にかけるんでしょうか(汗)

そもそも「老犬だから」とひとくくりに麻酔をかけられないとするのはナンセンスです。
かけられるかどうかは検査結果で判断しましょうよ^^

それに、麻酔をかけられないレベルまで弱っている老犬ですと
誤嚥性肺炎のリスクはもっともっと高くなるんですよ~。

 

無麻酔で歯石取りのメリット


うーん、麻酔をかけないことだけでしょうかね^^;

後は時間が短く済むかも知れませんね。
暴れられたら長くなるでしょうけど(苦笑)

 

まとめ


獣医が行うと考えてもこれだけのデメリットがある処置です。

にも関わらず、中にはトリマーさんや動物看護士の方がやっているような例もある模様。
歯が折れたり誤嚥性肺炎になったら責任とれるんでしょうかねぇ(苦笑)

ということで、ビーグル獣医が金儲けの為にオススメしていない訳じゃないことが
分かって頂けましたでしょうか^^;

しっかりと麻酔下で処置してあげて、今後の全身麻酔を出来る限り減らすために
やれることをやってあげましょう~。

 

全身麻酔による歯石除去を出来る限り回避する方法

犬や猫の歯磨き方法

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