マタタビだったのか! 猫にマタタビの危険性とは?

 

 

猫にマタタビ。

そんな言葉があるくらいの植物マタタビですが、
なんとこれが原因で亡くなってしまったかも知れない猫のお話です。

ある日、呼吸困難で亡くなった直後の猫が病院に 連れてこられたことがありました。
持病もおそらくありませんでしたし、年齢も若い。
(半年くらい前ですが、心臓の病気も無さそうであることはレントゲンで確認していた子でした)

飼い主さんによると、目がどこかに行ってしまっているような状況で、
ふらつきながら倒れてその後呼吸困難になったとのこと。

亡くなってしまった動物の検査をすることは通常ありません。
基本的に解剖もしませんから、 結局何が原因か分からないまま
諦めざるを得なかったのですが・・・

 

マタタビが見つかりました


飼い主さんとしてはどうしても原因を知りたかったようでして(当然ですよね)、
家の中をくまなく調べた結果、いつ買ったのか忘れていたようなマタタビが
袋の開いている状態で見つかったとのことでした。

「なんでこんなところに・・」というような場所にあったこともあり、
発見は遅れましたが「原因はマタタビくらいしか考えられない」
なったのを覚えています。

 

 

マタタビって?


マタタビは猫科の動物にとって性的に興奮させる媚薬です。
「酔っ払う」と言った表現によく似ているので、アルコールと
同列に考えてしまいますが、全く違うものなので注意しましょう^^

まずアルコールとの違いその1。
少量の酒は百薬の長とさえ言われていますが、
健康になることはありません。

その2。
アルコールと同じく個体差はありますが、
子猫や妊娠中には効果が薄いです。

アルコールとは逆ですよね~。
「性的な興奮」ですから、それを考えると分かりやすいですね。
オス猫は生涯性欲を発揮することが多いですから、効果が出やすいです。

マタタビは中枢神経を麻痺させます。
性的興奮がありますので、喉を鳴らし、目を細め、よだれを流して眠りはじめます。
(よだれはもしかすると違う成分の作用もあるかも知れませんが^^;)
この作用はだいたい20~30分くらい

しかし、麻痺を起こすのが中枢神経であるということに注意しなくてはなりません。
そこには呼吸にかかわる延髄も含まれています。

麻痺が重度になると、呼吸が出来なくなってしまうことがあるらしいとも言われているのです。

 

効果が強いのはどのマタタビ?


マタタビと一言に言っても、色々と種類があります。

マタタビの効果の強さは、粉末液体の順。

大体売っている製品は一袋0.5g程度でして、その程度でしたら
仮に全部与えたとしても大丈夫なことが多いですが、
1g以上は与えないほうが無難かも知れません。

完全な嗜好品ですから、むしろ出来るだけ少量で効率よく
楽しんでもらうのが良いでしょうね~。

 

マタタビの粉末 製品一覧

マタタビの液体 製品一覧

マタタビの実 製品一覧

マタタビの枝 製品一覧

マタタビの葉(人間用がほとんどです)製品一覧

 

↓記事が参考になった!楽しかった!と少しでも思ったら共有して頂けるとビーグル獣医がヒャッホウです↓

このエントリーをはてなブックマークに追加


ビーグル獣医が犬猫自然食本舗を紹介することにしたワケ

同じカテゴリーの記事(新着順)

『+獣医のペット病院ウラ話!?』トップ