ビーグル獣医がマンガ「動物のお医者さん」を熱読している間に気付けば獣医師国家試験はとっくに終了。
夢を持った獣医師たちが1000人ほど誕生する瞬間までもう少しです^^
この時期は「ああ・・自分は何をやってるんだろう・・」と思い直したりもする訳ですが、
何をやっているのかはハッキリしています。
ええ、漫画を読んでいるんです。
さて、そんなビーグル獣医の汗と涙の結晶ですので紹介しなければ仕方がありませんね(苦笑)。
漫画「動物のお医者さん」、今回は第7巻です。
ということで、最初にフリがあった国家試験の勉強の様子からです^^;
これを見て「あっ、国家試験終わってた」なんて思い出した訳じゃありませんよ、決して。
彼らは12月(R大は11月)に卒業論文を終えたばかりですので、その時点で既に限界です。
しかし、更なる限界突破を余儀なくされ、1月頃・・彼らはついにゾンビと化すのです。
ちなみにこのシーンで出てくる語呂合わせですが、次のとおりになります。
【フースフフースフス】
⇒膵管と副膵管は片方しか持っていない動物や両方持っている動物があって問題として出やすいです。
牛:副膵管 馬:膵管、副膵管 豚:副膵管 犬:膵管、副膵管 猫:膵管
これの頭文字を読むとフースフフースフスなんですよ。
【通勤にブドウレンコン、豚リスは町内へもバスで通う】
⇒通勤に(通性嫌気性菌)ブドウ(ブドウ球菌)レン(連鎖球菌)コン(根粒細菌)豚(豚コレラ)リスは(リステリア)町内(腸内細菌)へも(ヘモフィルス)バスで(パスツレラ)通う
通性嫌気性菌はどの菌かを思い出す時に便利^^;
【見たくないこざるのおしりはまっかっか】
⇒これは聞いたことが無いんですよね~。
「まっかっか」はおそらく赤痢なんかが含まれている予感がしますので、内毒素(菌が持つ毒)の覚え方か何かかなぁ・・ということで中途半端にすみません^^;
ゾンビと化した6年生たちを見て、「今のうちに北海道を堪能しなければ!」と
5年生が突然作り始めたカマクラが完成した後の様子。
そう、6年生になったらゾンビ以外の選択肢はありません。
雪のある北の大地でロマンを求められるのは5年生までなのです。
彼らの選択は正しかったと言えるでしょう。
そもそも、獣医学部に入学した学生たちのほとんどは道外出身者ですので、
北海道には並々ならぬロマンを求めてやってきた訳です。
ビーグル獣医も北海道に渡る前、これはやろうと決めたことが色々あったものです。
【ビーグル獣医 北海道でやりたいことリスト】
・とりあえず北海道一周はする(未達成)
・富良野のラベンダー畑で田中邦衛のモノマネを高いクオリティで行う(素人レベルはNG)(未達成)
・流氷に乗って海から北海道を眺める(未達成)
・鮭を素手で捕まえて荒巻にする(未達成)
どうしたことでしょう。
長い事北海道に居るのに全然叶えられていないじゃありませんか。
だいぶ妥協したにも関わらず、情けない結果に驚きを隠せません。
北海道も半周しかしてないし・・
とりあえず流氷の時期ですので、流氷問題から解決に乗り出そうと思います。
※ 普通にありました。意外とリーズナブルです。
ところでこのシーンでは6年生らしき人物もちゃっかり加わっているのですが・・
彼らは病気なのです。仕方がありません。
この時期になると、「自分はおかしい。病気だと思うから休むべきなんだ。」と言う発言が
獣医学部内でごく一般的に聞かれるようになります。
これをいつ言い出すかがポイントで、12月にこのセリフを発射するようだと
獣医師国家試験の合格は厳しいかも知れません^^;
ところで話は戻りますが、カマクラの中できりたんぽをしているのを見て
ビーグル獣医は冷や汗が出てきました。
思い出す苦い思い出・・あれはビーグル獣医が3年生の頃でした。
ビーグル獣医も北のロマンを求めてカマクラ焼肉飲み会を開催することにしたのですが、
コンロを付け始めて30分ほどが過ぎた頃、一つ目の悲劇が起こりました。
天井の落下。
どうやら熱気というものは上に上がっていくものだということを、
獣医3年生たちは身を持って体験することとなります。
しかし、この程度でへこたれるようであれば、すでにテストで落第していることでしょう。
そう、私たちは獣医学生。
天井が落ちたのなら、段ボールで蓋をすれば良いのです。
さあ、それではメインの牛肉へと行こうじゃないか。
雪で煮えた野菜はもうお腹いっぱいなのだから。
・・と、これが第二の悲劇を招きます。
火を噴く牛肉。
逃げ場の無い狭いカマクラ内で炎まみれ。
パニックを起こしかねない状況でしたが、いやいや私たちは獣医学部。
体をのけ反らせれば炎を回避出来ることを迅速に発見し、万全の対策を取ります。
犠牲者は友人Bくんの焦げた帽子のみ・・と思いきや、罠はまだまだ張られていたのです。
薄くなる空気。
ただでさえ狭いカマクラ内に人が密集し空気が薄かったところに炎祭り。
気付けば酔いが回るのも早くなっているような・・頭がフラフラと・・
どうやら火は酸素を消費するようだということを、
獣医3年生たちは身を持って体験することになります。
しかし、この程度でへこたれるようでは牛に蹴られた時にでも退学していることでしょう。
そう、私たちは獣医学生。
酸素が入ってこないのであれば酸素を入れれば良いのです。
入り口を広げて迅速に対応するところはさすが獣医学生と言ったところでしょう。
天井の段ボールをどければ良いじゃないかという発想は凡人がすることなのです。
・・しかし、これが最後の悲劇を招きます。
溶けるコンロ。
入り口を広げ酸素を得た代償は大きく、吹き込む風のせいでなかなか具材に火が通りません。
気が付けば天井の段ボールからも隙間風が・・これでは酸素しか食べられません。
「火が通らないならコンロを強火にすればいいじゃないか。」
今思えば誰がそんなことを言ったのか・・
長時間頑張り過ぎたコンロは焼き網の輻射熱で徐々に溶けだし、
溶けているのを発見した頃にはすでにガスボンベに引火する直前。
これでは3年も早くゾンビになってしまう。
そして灯は消えました。
獣医学生が求めた北のロマンは、煮野菜と焦げた牛肉のみで幕を下ろしたのです。
さて、それでは気を取り直して後編へと参りましょう(苦笑)
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