父「ほら、太郎。餌だゾウ。」
父「はは・・そんなに急いで食べたら胃腸がおかしくなるゾウ。」
子「・・・・今までありがとう、父さん」
母「・・・・今までありがとう、あなた」
増加し続ける象離婚。
象を飼う為には、ついうっかりシャレを口走らない
強靭な精神力と家族間の強い絆が要求されるだろう。
自信のある方のみ読み進めて頂きたい。
さて、実に危険ではあるが、象の飼い方について解説しよう。
アフリカゾウの大きさ
アフリカゾウの体長は6~7.5メートル。
比べてアジアゾウが5メートル半ほどである。
そもそも象にはアフリカゾウとアジアゾウ、マルミミゾウの三種類があるのだが、
「どうせなら大きいのが良いよね!」と言う、ビーグル獣医の
独断により、本コンテンツはアフリカゾウをチョイスした。
実はナウマンゾウにも心惹かれたのだが、そこはさすがナウマンゾウ。
全く飼い方や特徴が分からず断念する事になった。
ナウマンゾウファンの方々には、この場を借りてお詫び申し上げたいと思う。
アフリカゾウの鼻
大きくて強くて可愛い!
そんな象さんの特徴と言えば、誰もが「鼻」と答えるだろう。
この長い鼻は、人間の上唇と鼻に相当する部分で、
先端には指のような突起があり、これが非常に器用に動く。
固いものはしっかりと、柔らかいものは吸い込みながら優しく吸い上げる技術を
持っているため、絹ごし豆腐を掴み取る技術においては人間を大きく上回る。
鼻水を自分で何とかできない部分だけが唯一人間様の勝てる部分であろう。
また、鼻を高く上げて、遠くの臭いを嗅ぐなど嗅覚にも優れている。
こういった機能を持っている為、当院では象の断鼻は一切お断りしております。
ご了承下さい。
アフリカゾウの食べ物
草・葉・果実・野菜などを食べる草食動物である。
一日に必要な食料は150kg。
100グラム10円の格安野菜を集めたとしても、一ヶ月で45万円かかってしまう為、
象を飼う為に必要なものは、何をおいても経済力である。
自給自足を考える場合、
・一年間に54トンの野菜
・キャベツの場合、54トン育てるのにおよそ2.5ヘクタール必要
・1ヘクタール=10000平方メートル
以上の事を考えると、25000平方メートルの土地が必要となる。
日本一土地の安い北海道雨竜郡幌加内町字朱鞠内であれば2000万円で
土地を用意することも出来るが、せっかく象を飼うのだ。
たくさんの方に見せてあげたいと思うのが人情では無いだろうか。
そこでチャレンジャーの皆さんには、是非とも銀座の一等地に
キャベツ畑25000平方メートルを構えて欲しい。
価格は600億円である。グッドラック。
(※注 立ち退き料などは考慮に入れておりません)
アフリカゾウの水
一日に必要な水は100リットルである。
ちなみに水道局に問い合わせたところ、
「100リットルだと水道料金いくらですか?」
「12.9円になります。どうかされましたか?」
「ゾ・・・・い、いや、何でもないです。どうも」
まさか「象にあげる水なんです」と言う訳にも行かない。
危ない所であった。
とりあえず、一ヶ月にかかるお金は400円以内で済む。
水道料金については一安心である。
アフリカゾウの耳
人間に聞こえないほどの低周波音で会話していると考えられている。
そして耳も大変良い、いや、足も大変良い。
意味が分からない方もおられるだろうから説明へと移ろう。
象は、非常に特殊な音の聞き取り方をするのである。
足が大変繊細に出来ており、そこから音を感じ取り、耳にまで伝えるというのだ。
しかもその距離は30~40kmでもキャッチできると言われている。
「象に出来るなら!」と仁王立ちでキャッチングを始めた
ビーグル獣医であったが、キャッチ出来たのは足の痺れだけであった。
もしかしたら何かの予兆?いや、もう止めよう。
アフリカゾウのしつけ
象は大変知能が優れた動物である。
・仲間を守るなどの行動を起こす
・死んだ仲間を偲ぶ姿も見られる
・マサイ族(象を殺す事もある)が近寄ると警戒する
・ただし、マサイ族の女子(狩りをしない)には警戒しない
・一度危害を加えた者が車でやってくると、その中のドライバーを認識して攻撃的になる事がある
などなど、頭が良い。
つまり、しつけをする事が十分に可能な知力を持っている。
父「今から帰るゾウ!」
象「パオーーーーン!」
母「あっ、お父さんが帰って来るわよ。」
と、会社と家でやり取りをするようなしつけも可能かも知れないが、、
象の出す鳴声は時に100デシベルを超える。
下手すると10km先にまで届く騒音である。
しつけるのであれば、ご近所のことをしっかりと考えてから注意深くおこなって欲しい。
象の足
ゆったりおっとりな象さんであるが、
なんと時速40キロ程度で走ることが可能だ。
分かりやすく言うと、ウサイン・ボルト(時速37kmくらい)よりも速い。
だからと言って、自転車でリードを持っての散歩はあまりお勧め出来ません。
もちろん、ノーリードもやめましょう。
よくある質問
Q.最初に日本にやってきたのはいつ?
A.1408年に東アジア方面からの南蛮船によって、足利義持への献上品として来日しました。
その後も大友宗麟、豊臣秀吉、徳川家康、徳川吉宗・・などそうそうたる顔ぶれに献上されています。
なお、一番有名なのは徳川吉宗への献上でしょう。
この時はベトナムからオス・メスセットでやってきましたが、メスは上陸後間もなく死亡。
残ったオスはしばらく飼育されていましたが、餌代がかかりすぎていたため
上陸から13年後には農民に払い下げられ、翌年には死んでしまいました。
Q.「象の墓場」があるというのは本当ですか?
A.あまりにも象の死骸が見つからなかったために出来たと言われる伝説ですが、
野生動物の死骸はもともと見つかりにくいので、象に限ったことではありません。
なお、密猟者がでっち上げたという説もあります。
Q.ぞ、象を増やして、ぞ、象牙を売ったら、ど、どれくらい儲かるんですか?
A.象牙は1kgあたり5000円程度で取引されているようです。
小さなアフリカゾウでも10kgの象牙を2本持っていますので、
少なくとも1頭あたり10万円分の象牙を持っているということです。
また、象は繁殖力が弱いため、ブリーディングには不向きです。
餌代の方が高くつきますので、おとなしく諦めてキャベツでも作っていてください。
Q.び、ビーグル獣医さん・・・つ、冷たくないですか・・
A.平熱は35.3℃です。ちょっと低いかも知れません。
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