別コーナーで漫画「動物のお医者さん」を読み漁っているビーグル獣医であるが、
第10巻を読んでいるとモモンガが登場していた。
そもそも何でモモンガはモモンガと言う名前なのだろうか。
特に気になるのは「ンガ」の部分である。
「モモンガ」「イヌンガ」「ネコンガ」
猛獣じみたような妖怪じみたような印象にわざわざ変えているとさえ思えるのだ。
「今日イヌンガをジュウインガに診せに行くの♪」
これではもう気が触れたとしか思えない。
ビーグル獣医ンガ的には、あまり動物病院に来て欲しくない人種である。
「イヌっちを獣医っちに診せに行くの♪」
これもなかなか来て欲しくない危険な人種であるが、この場合は一時的な気の迷いであろう。
まだ矯正の余地がある。
やはり「ンガ」は強力なのだ。
きっとこれはモモンガの可愛さに嫉妬した、何者かの陰謀に違いない。
キャラが被ることに危機を覚えたムササビあたりが怪しいとビーグル獣医は見ている。
ということで、今回はせっかく可愛いのに「ンガ」を付けられてしまったモモンガの
失われた時間を取り戻すためにコンテンツを書くことにする。
モモンガの名前の由来
普段の「???を飼う前に」では、たいてい最初に「モモンガの特徴を・・」と
なる訳であるが、今回はそういう訳にも行かない。
ムササビの陰謀について明らかにしておかなければ、これまで妖怪扱いされたあげく
無念のうちに亡くなっていった数々のモモンガたちに申し訳が立たないのだ。
>モモンガは、平安時代には「モミ」と呼ばれていた。 それが転じて「モモ」と呼ばれるようになった。 |
ほれほれ、最初は「ンガ」なんて付いていなかったではないか。
>なお、平安時代にはモモンガとムササビは区別されていなかった。 |
なるほど・・
それで「私たちの方が可愛いわよ」と差別化を図ったムササビの陰謀により、
モモンガ側が不利になるよう「ンガ」を付け始めた訳だな。
確かに同じような生物であるのに「ムササビ」と「モモ」ではムササビ側が可愛い名前に嫉妬するのも無理はない。
>江戸時代に「グァ」という鳴き声をくっつけて人々からモモングァと呼ばれ始めた。 |
!!!???
何やってんだ江戸人!!
こ、これではビーグル獣医のムササビ陰謀説が否定されてしm・・
>更には「摸摸具和」と漢字が当てられ、妖怪扱いされていた。 |
・・・
いや、きっと江戸人を操っている黒幕にムササビが関わっているはずである。
フクロモモンガ
「モモンガ ペット」と検索でもすれば、まず最初に出てくるのはフクロモモンガであるが、騙されてはならない。
フクロモモンガはモモンガと良く似ているものの、その正体は有袋類。
コアラやカンガルーの仲間なのである。
正真正銘のモモンガはリス科であるので、フクロモモンガは含まれないのだ。
そもそもオーストラリアの動物なので、元々の呼び名は「Sugar Glider」。
「スイーツ好き空飛ぶリスちゃん」みたいな名前なのである。
我々が助けなければならないのは不当に「ンガ」を付けられてしまった可哀相なモモンガなのだ。
つまり、元々日本に住んでいてモモングァと呼ばれてしまったモモンガで無ければならないだろう。
そうなると取れる選択肢は二ホンモモンガまたはエゾモモンガの二択だけである。
二ホンモモンガは本州以南、エゾモモンガは北海道に生息するが、
今回はビーグル獣医の生息地に合わせてエゾモモンガを紹介することにした次第である。
エゾモモンガの特徴
体長はオスで16~18cm、メスで15cm。
寿命は4~5年(野生では3年未満)で夜行性である。
体重はオスで120g程度。
身体の大きさの割には大きいパッチリお目目(7~9mm)をしている。
このお目目だけでも十分な特徴と言えるのであるが・・
違うのだ。そこでは無いのである。
モモンガの特徴と言えば、誰が何と言おうと空を滑空するための「飛膜」だろう。
この飛膜は頬の後部から前肢、前肢から後肢、後肢から尾の付け根に渡り
完全に帆を張るように広がっている。
なるほど。そういう事であったのか。
小学生の頃、「ムササビの術!!」と風呂敷を広げて飛び立ち、腹部を強打した
ビーグル獣医であるが、失敗の原因がやっと知る事が出来た。
頬の後部から前肢にかけての帆が足りなかったのである。
後日、頬の後部から前肢にかけての帆を追加して再挑戦するしかないだろう。
失敗してしまうと「なぜ?突如飛び降りた獣医が重体。春の予防シーズンによる激務が原因か?」
などとワイドショーに取り上げられてしまう可能性もあるため、皆さんも遠くから成功を祈って頂きたい。
エゾモモンガの食べ物
フクロモモンガの場合は「花の蜜が大好きなので昆虫ゼリーをあげると喜びます♪」など
可愛らしい餌も存在するが、向こうは有袋類、こちらはリス科なのだ。
こちらのエゾモモンガはリスだけに、雑食性とは言っても硬めの種子などを好む傾向にあり
やや可愛さで負けてしまいがちなのが心配である。
そのうえ、ミルワーム(甲虫の幼虫)やコオロギなんて食べ始めた日にゃあ
もう「摸摸具和」と呼ばれようが文句は言えないだろう。
出来れば、他に候補としてあげられるイチゴやチーズなどを食べて可愛らしい姿を見せてもらいたいところであるが、
ビーグル獣医ンガが里芋ンガを毛嫌いするかのごとく、好き嫌いが激しいのであまり期待は出来ないかも知れない。
ちなみに「モモンガの食べ物」について紹介してきたが「モモンガな食べ物」としては
西新宿のラーメン屋「モモンガ」が候補に挙げられるだろう。
甘エビの頭をふんだんに使用したスープは、一口すすった瞬間からふんわりと海老の香りが
立ち上り、飲み屋の締めに訪れるサラリーマンでいつも賑わっているとのことである。
なお、店主は新作の煮干しラーメンも食べてみてもらいたいと懇願しているようであるが、
レビューには「海老ラーメン食べました!」が溢れている悲しい状況となっている。
お近くに住まわれている方は、是非煮干ラーメンを食べてあげて欲しい。
モモンガの滑空
モモンガの一番の特徴は滑空であるが、なんと時速は50kmにも達する。
ビーグル獣医の最大時速が20km(50m9秒 持続力なし 筋肉痛が2日後に付与)であることからも、
その超絶的なスピードがお分かり頂けるであろう。
なお、飛行距離は通常20~30mであるが、最大で100mに及ぶこともある。
この能力を活かさない手は無い。
もし、飛行能力を活かすとすれば
「高いところから低いところへ物を運ぶ、簡単なお仕事です」
が適任だと思われるが、そんな仕事が果たして・・・
あった。「箱根名物黒たまご」である。
玉子茶屋から駐車場の卵売り場までゴンドラで黒たまごが運ばれてくるのであるが、
ここをモモンガに任せるのである。
寿命が7年延びる卵をキュートなモモンガがお届け!・・大ヒット間違いなしである。
しかもスピードはゴンドラよりも明らかに早い。
あまりにも魅力的かつ効率的な方法なので特許を申請したいくらいである。
ただし、現状での問題点としては距離が長い(約1.2km)ことであろう。
一匹あたり30mで黒たまごリレーしたとすると、40匹に頑張って貰わなければならない。
「そんなにたくさんしつけするの難しいわ・・」
いいや、大丈夫である。
今は噴火の影響で玉子茶屋で黒たまごの製造が出来ないのだ。
今後、避難指示がおさまった段階を狙い準備を進めることにより、
再開と同時にモモンガが箱根観光の活性化を担う重要な役割を果たすという構図なのである。
エゾモモンガのQ&A
Q.結局、モモンガとムササビって同じなんですか?
A.いいえ、モモンガとムササビは大きさが全然違います。
よくある例えとして、モモンガが「空飛ぶハンカチ」であるのに対してムササビは「空飛ぶ座布団」。
滑空距離も違いまして、ムササビは通常で100m(最大で160m)飛びますが、
ビーグル獣医としては座布団の方が早く落ちるだろうと思うので納得していません。
Q.モモンガはいくらくらいで買えるんですか?
A.フクロモモンガの場合、1万5千円前後で購入することが出来ます。
ただし、前述のとおりフクロモモンガは正統派モモンガではありません。あくまで参考価格です。
黒たまご作戦には40匹必要ですので60万円ですね。
え?黒たまご?5個500円ですよ。
Q.突然近所のおじさんに「ももんがぁ!!」と言われました・・
A.それは「いないいないばぁ」「お化けだぞ~」のように驚かせて構おうとする愛情表現だと
思われますが、場合によっては悪口かも知れませんので相手との関係を考慮したうえで判断しましょう。
古くから子供を驚かせたり、悪口を言う時に「ももんがぁ」は用いられているのです。
ただし、どちらの理由だったとしても、そのおじさんとは距離を置いた方が良いでしょう。
Q.イヌンガが動物病院にやってきたらどうしますか?
A.ビーグル獣医ンガで対抗出来ますので心配要りません。
里芋ンガで攻められてしまった場合のみ敗北の危険性があります。
Q.ビーグル獣医の「ムササビの術」が成功したかどうかはどこで分かるのですか?
A.ブログの更新が突然止まるかどうかで判断できます。⇒「+獣医のペット病院ウラ話!?」新着情報
Q.ウイングスーツを使った方が確実じゃないですか?
A.ビーグル獣医のお小遣いじゃ足りません。
↓記事が参考になった!楽しかった!と少しでも思ったら共有して頂けるとビーグル獣医がヒャッホウです↓
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