最近少なくなってきたステロイド獣医に代わって増えてきている、
「抗生物質獣医」のお話をしましょう。
抗生物質獣医の生態
この獣医は患者が来ると・・・
「熱がありますね。注射を打ちます」
「食欲が無いですね。注射を打ちます」
「咳が出てますね。注射を打ちます」
「元気が無いですね。注射を打ちます」
「一応抗生物質を打っておきましょう」
「神のお告げがあったので抗生物質を打たせてください」(オイ)
「不幸の抗生物質が回ってきて三人に打たなければ・・」(オイオイ)
こんな感じで 抗生物質を使いたがります。
抗生物質で効果があるのは・・・
抗生物質の対象となるのは細菌や真菌などで、
ウイルスや寄生虫(一部除く)には効果がありません。
抗生物質獣医は「治ればよし!治らなければ他!」
の強靭な精神で、とりあえず抗生物質を 打ってこようとするのです。
確かにウイルス感染などでは、細菌の二次感染予防
(弱っていて他の病原体に感染しやすいのでそれを防ぐ)
抗生物質を使う事もあります。
でも、抗生物質獣医はたいして原因も調べずに 抗生物質を多用するのが問題です。
そうこうしているうちに症状も悪化しかねませんよねぇ・・
それでどうしてやっていけてるの?
「そんな適当な治療していてどうしてやっていけるの?」
その理由は「副作用が少ない」からです。
ステロイド獣医よりもバレにくいという点で、厄介ですねぇ。
もう一つの問題 耐性菌の出現!
人間のMRSA院内感染で有名な耐性菌。
動物の進化と一緒で、実は細菌も環境に合わせて
生き残ろうとする性質があるんです。
つまり、「抗生物質まみれ」という悪質環境の中でも
生き残れるように進化していこうとするんですね。
その進化が上手くいくと、それまでの
抗生物質は効かなくなるのです!
一つ効かなくなって、また他のも効かなくなって・・・
繰り返していくと、どの抗生物質も効かない菌の出現も 考えられますよね。
それが病気を起こす菌で、人間やペットに感染したら・・・(汗)
恐ろしいですねぇ。
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