その名も逸走ごまかし獣医!犬編Ⅱ とんでもない非常識犬?

雨の公園を散歩する犬|dog0134-023

 

第一弾に続きまして、犬を逃がしてしまったにも関わらず持てる知能(?)
すべてを活かして自らの身を守る最低獣医のお話(苦笑)

第一弾はこちら

猫版はこちら

 

動物病院から犬や猫を逃がすというのは、おそらく獣医がやってはいけない
失敗ランキング第1位に輝くような大事件です。

そんな大事件を起こしてしまっては、飼い主さんが来るまでも、来てからも、帰ってからも、
土下座の姿勢を崩す事は許されません(苦笑)
事故で死んでしまったり、帰ってこなかったりしたら・・と考えるだけでも恐ろしい事ですよね~。

もちろん仮に犬が戻ってきたとしても病院の評判はガタ落ち^^;

「入院が必要ですね。手続きは・・」

「え!入院・・ですか・・ちょ、ちょっと考えさせてください・・」

そそくさと他の病院に移動する飼い主さん(苦笑)
入院やお預かりはゼロ。そう言えば患者さんも減ったような・・

プライドの高~い獣医ほど、こんな状況は許すことが出来ません。
そこで悪い考えを働かせてこの状況を打開しようとする獣医が現れるんですねぇ。

さて、今回は力技で飼い主さんに責任をなすりつける獣医のお話です。

 

犬の逸走事件の始まり


ズガーン!!ズガーン!!

入院ケージから響く獣医を威嚇するかのような音・・

去勢手術で入院しているジャックラッセルテリアのリクちゃんが、
どうやら「ここから出せ!」とケージに体当たりしながら催促しているようです。

 

院長「ありゃあ凄い犬だな(笑)しつけが全然入ってない。」

看護師A「凄いですね・・ちょっとあれだけ気性が荒いとお世話怖いです。」

院長「逃げられないように気を付けないとなー。ははは」

 

気を付けないとなー。気を付けないとなー。ははは・・ははは・・

ズガシャーン!!シュタタタタタタタタ!!

!!!!???

 

恐れていた事態が発生!
閉め方の甘かった扉をこじ開け、リクちゃんはひとまずケージからの脱出を成功させます。
病院内の様々な物をぶっ倒しながら部屋を右往左往(苦笑)

 

院長「おいっ!あっち行ったぞ!そこのドア閉めろ!いや!そっちだ!クソ!」

 

動きが素早く力のあるリクちゃんはなかなか捕まりません。
でも、病院内ですから、物は壊れますが(笑)いずれ捕まるでしょう。
ここまでだったら動物病院でたま~にある残念な珍事で済むことなのですが・・

 

看護師B「先生ぇ~。もうタオル無いですかぁ~?」

 

なんと外で洗濯物を干していた看護師Bさんが、裏口からひょこっと現れました。

もちろん、リクちゃんはこのチャンスを見逃しません。

 

シュッ・・サッ・・

 

ほぼ無音でリクちゃんは姿をくらましてしまいました(汗)

病院内で呆然とする三人・・一体この事態、どうするのでしょうか^^;

 

 

院長のとった驚きの行動


看護師A「これ・・まずいですよね・・」

しばらく続いた沈黙のあと、ボソッ・・と看護師Aさんが言葉を発しました。
確かにこれはマズい。
何とも言えない緊張感が動物病院内に走ります。

その緊張感に耐えかねたのか、いそいそと荒らされた部屋の片付けを始める看護師Bさん。

 

院長「ちょっと待て。片付けすんな。」

 

何故か片付けを止めさせる院長。
そして突然の奇行に走ります。

 

ガッシャーン!バリーン!

 

裏口のドアはすりガラスが上下二枚ハメ込まれたものだったのですが、
院長はその下の方のガラスを割り始めたのです。

 

看護師A「な、なにしてるんですか院長!」

院長「いいんだよ、これで。ちょっと電話貸せ。」

 

そして院長はリクちゃんの飼い主さんに電話をかけ始めました。

 

院長「○○さんですか!?ちょっと今すぐ来てください!」

飼い主「え!?まさか・・リクに何かあったんですか?」

院長「いいからとにかく来てください!」

 

驚愕のリスク回避方法


院長「一体どんなしつけをしていたんですか!あなたは!」

飼い主「え・・どういうことですか・・」

院長「この状況を見てください!あんな凶暴犬は今まで見たことがありませんよ!何をしつけしていたんですか!常識ハズレにも程がありますよ!病院はもう滅茶苦茶です!」

飼い主「す・・すみません・・」

 

これでもか!と怒りをぶつけ罵倒する院長に、飼い主さんは完全に委縮してしまいます。

ちなみにリクちゃんの性格は確かに激しかったようですが、こんなレベルであれば動物病院ではチラホラ見かけるようなレベルです。
「今まで見たこと」なんて数え切れないほどあったでしょうに(苦笑)

 

飼い主「そ、それで・・リクは・・」

院長「あそこのドアを見てください!防犯対策の硬いガラスですよ!?こんなものまで破るようじゃ我々の手に負えるわけがないじゃないですか!まったく大変な損害ですよ!!どうしてくれるんですか!!」

院長「壊された機器やガラスの代金だけで獣医師一人の年収くらい損害が出ているんです!!」

院長「動物病院側がとれる最大限の対策は講じているんですよ!!でも普通じゃ考えられないような凶暴犬を我々を騙すような形で預けられては困るんですよ!!しつけをするのは飼い主さんの義務でしょう!?」

 

うちの犬はそんなに非常識な犬だったのか・・

確かにしつけはなかなかうまくいかなかった・・

他の犬と同じかと言われると自信も無い・・

ああ・・うちのケージも壊しちゃったことがあったっけ・・

 

飼い主「す・・すみませんでした。」

院長「まあ・・○○さんも初めて犬を飼って分からない事もあったでしょうし、入院前に気付かなかった我々に全く責任が無いとも言い切れません。大変痛い損失になりますが、機器やガラス代については結構です。」

飼い主「そんな・・大変な損害なのに・・」

院長「ええ、大変ですけどいいですよ。・・その代わり、しっかりと反省してくださいね。」

飼い主「分かりました・・本当にご迷惑をおかけしました・・ありがとうございます・・」

 

気が付けば、全面的に悪い飼い主さんを院長が情けをかけてあげるような構図に(苦笑)。

ちなみに機器やガラス代ですが、獣医師一人の年収なんて嘘っぱちです^^;
せいぜい行っても20~30万円程度でしょう。

院長はたった20~30万円の損失で、動物病院の危機を乗り越えることに成功したのです。

 

あとがき


結構きわどいごまかし方だったと思います。
訴えちゃえば良かったんですけどねぇ(汗)

ちなみに、預かっている側の不備でペットを逃がしてしまった場合、
賠償責任請求が通る可能性は十分にあると思います。

 

 【ペットホテル経営者に60万円の損害賠償命令】

チワワを預かる際、「他の犬と一緒に散歩すると怖がるのでやめてほしい」といった紙を受け取っていたにも関わらず、他の犬と一緒に散歩させて逃がしてしまったペットホテル経営者に損害賠償の支払が命じられた。犬を探していないのに「捜索中」とするなど、対応が真摯ではなかった点についても加味された。

 

このように、預かっている側に不備があれば尚更です。
飼い主さんが委縮してしまわなければ損害賠償は通ったのかも知れません。

しっかりケージが閉まっていれば、犬の力では開きませんしね~。
犬の頭突きでは強化ガラスは割れないでしょうしね~。

そうそう、気になっている方も多いと思いますが、リクちゃん、自分で家に帰ってきたそうですよ^^;
利口な犬ですね(笑)

第一弾はこちら

猫版はこちら

あ~あ、言っちゃった。キレた獣医の失言

 

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