「獣医師免許」

この免許は実に様々な力を持っています。
ザッとあげるだけでも・・・

・処方の必要な薬を手に入れられます。

・放射線取り扱いの資格があります

・申請すれば麻薬も取り扱えます

・動物の治療が出来ます

・臨床検査の専門家になる事も出来ます

まあ・・・これ以外にも色々とある訳ですが、
何しろ特典の多い免許となっているのです。

それだけ取得するのも大変なんですが（汗）
さて皆さん、ここから何か連想が出来ませんか？

　競争社会の中で・・

世の中本当に競争ばかりです。
競争能力の低いビーグル獣医には厳しい環境ですねぇ。

さて、この競争の中でも特に激しいトップ争いが繰り広げられている業界と言えば・・
物を「販売」する業界ですよね～。

皆さんご存知のとおり、ペットショップもあっちゃこっちゃ
非常に激しい攻防が続いていると思います。

でも、このペットに関する「販売」の商売で、最も有利なのは誰でしょう？

　はい、簡単ですね

「獣医師」です！

え？でも獣医師は病院で働くものだって？
いやいや、それはどうでしょう。

実は 獣医師の儲けなんて大した事がありません。（給料ウラ話）
雇われの身ですと目も充てられません。
まあ・・儲けに徹すれば別ですが・・（→ヤバい獣医　その名も・・）

全然儲からない職業だという事に、獣医師を志す学生たちは
遅くても大学３年生くらいで気づく羽目になります。

でも、みんな動物が好きな人ばかりですから、結局進む道は変わりません。
普通でしたらお金となんて比べられませんよね～。
「犬や猫を助ける為にこの道に進んだんだ！！」これだけです。

でも、中にはもちろん

「金儲けする予定だったのに！！話が違うじゃねーか！！」

と言う輩も居る訳でして・・・

　獣医師免許の力に気づいてしまいます

１２００万円以上（学費のみ）かけてゲットした獣医師免許を使って、何とか儲けようと考えます。

でも、さすがに麻薬を売る人は居ないと思いますけどね（笑）
保管も大変ですし、抜き打ちの検査もありますし、逮捕される可能性も高いですからねぇ。
そんな危ないところには手を出しません。

では何に手を出すか？

先ほどのお話で分かると思いますが、「ペット用品の販売」なんです。

「でも商売上手とは限らないし・・そんなに上手くいかないんじゃ・・」

いやいや、強い武器があるんですよ～。

　それは・・・・

「薬」です。

薬と言ったって、普通の飼い主さんは抗生物質やステロイドなどの薬を
自分で考えて使おうなんて思いません（汗）
つまり売れません。

いやいや、もっと使いやすい薬があるじゃないですか～＾＾；それは・・・

・ノミ･ダニ駆除剤

・フィラリア薬

・処方食

です。

皆さん毎年ノミ・ダニ駆除薬代、フィラリア薬代には頭を悩ませていませんか？

処方食、病院で買うと高くて続けていくの大変じゃありませんか？

もし、これらの薬や食事がネット上で３割引、４割引で売っていたら・・・
ついつい手を出しそうになってしまいませんか？

獣医師自身か、獣医師がバックについていない限り、これらは販売出来ないのです。
（ショッピングモールのペットショップや○ンキホーテにはもちろん獣医が付いています＾＾；）

儲けに徹して獣医師免許を使うのであれば、こんなに可能性のある分野はありませんね～。

　でもね

中には危険な物もあるんです。
その辺の獣医に言わせれば、皆同じように言うと思いますよ＾＾；

フィラリアに既に感染している子にフィラリア薬を使うと死ぬこともあります。

だから、病院では検査をしてから処方するか、または検査をしないとしても、
昨年まで「確実に」予防を行った子にしか出さない訳です。

確実に予防をし続けている人だけが、ネットショップで
買う分には私は問題無いと思いますが・・・

皆さん、去年は１００％フィラリアの薬を間違いなく犬に飲ませられましたか？
その前後に下痢があって吸収されていなかったり、ペッと吐かれてしまって
気付いていないなんてことは１００％無いと言い切れますか？

私は不安ですから、前の年に予防をしていた子でも
しっかりと毎年検査を行ってからフィラリア薬は処方したい派です。

それに処方食。
処方食は「目的がはっきりとした食事」であって完全食ではありません。

健康な子には適さないご飯もたくさんあるのです。
ネットなどで買う場合は、担当医に打ち明けてからが良いかも知れませんよ～。

（⇒処方食は体に良い？）

　あ～あ、やっちゃった

インターネットオークションで、動物用医薬品（犬用フィラリア予防薬など）を無許可で販売目的のために貯蔵していたとして、大阪府警西署は21日までに、薬事法違反（無許可貯蔵）の現行犯で、大阪府豊中市の獣医師小林克也容疑者(40)を逮捕した。小林容疑者は獣医師免許を悪用して薬を入手し、昨年6月頃からインターネットオークションでフィラリア予防薬やノミ取り薬などを通常の3分の2程度の価格で販売し、約500万円を売り上げていたとみられる。同容疑者は「ペット用品店の経営が苦しく、収入が欲しかった」と供述しているという。調べでは、小林容疑者は19日頃、ネットで違法で販売するためにフィラリア予防薬7箱を、自身が経営する箕面市のペット用品店に無許可で貯蔵していた疑い。今年5月、ネットオークションを見た人が府警にメールで通報し、捜査。19日に小林容疑者の店など家宅捜査を行い、今回の逮捕となった。

　まとめてみる

表沙汰になっていないだけです。
皆さんにとっては選択肢が増えて良いかも知れませんが、
使い方を間違うとドエライ目に遭いますので注意してください（汗）

現在ではフィラリアの薬はさすがに無いとしても、処方食やフロントラインなどの
ネット販売はとんでもなく多くなりました＾＾；

「売っているんだから安全」では無く「売っているけど、本当に安全？注意点は無い？」と、
利用する時は一呼吸置いて、よく考えてからにしましょうね～。

ちゃんと理解した上で選択するのであれば、それはただの選択肢の一つ。
必要以上に獣医の儲けに協力する必要はないのかも知れませんね＾＾

⇒フロントラインくらいはネットで買っても良い？

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