先生、受かったで 幸せすぎるパピヨンとパンチパーマ

 

 

(コピペ)
これまでに動物病院に来られた飼い主さん達。
中には「マジですか!?」と言う飼い主さんもいらっしゃいます。

一体どんな飼い主さんだったのでしょう(笑)

今回は「感心した飼い主さん」第二弾^^;

いやあ・・・そんな簡単なもんじゃないと思うのですが・・
本当に凄い人が居たもんです(苦笑)

 

 ちょっと変わった飼い主さん


「先生ー!ちょっと質問なんやけど・・」

とても親しみやすい関西弁で、いつも大きな声で
「先生ー!」と話しかけてくる境さん(仮名)。

大体年齢は25歳前後。
ちょっとパンチパーマで、ソリの入った髪形と近寄りがたい雰囲気なのですが(笑)、
そんな彼からはいつも似合わない質問が飛び出します。

「あのー、前にもろーた○○ゆー薬?あれは今回のよーな細菌性の
皮膚炎の場合では第一選択で、昔もろーた事のあるペニシリン系の薬とかは
適用や無いと、そーゆー意味で良かったんかいな?」

関西の方、すみません(笑)
いまいち正確に彼の関西弁を覚えていない為、 怪しい関西弁が炸裂しております(爆)

彼の質問はいつもちょっと変わっていました^^;

人を見た目で判断してはいけませんが、あのパンチパーマと
ソリで「ペニシリン系」と言うのは卑怯すぎます。

ついつい噴き出してしまい、

「ごめん、境さん。言葉が似合わなさ過ぎ(笑)」

と診察室が笑いに包まれる事もしばしば。
ちなみに飼っていた犬はパピヨンでした^^;

 

 

 気になる言葉


いつものように、診察と境さんの質問タイムで賑わっていた診察室。

さて、帰ろうかと言うその時、境さんの口から・・

「ああ、後十年か。間に合うんやろか・・・」

何が?
気になる一言でしたが、境さんは

「ああ、こっちの事ですわ。気にせんといてください^^」

とだけ言い残して退室。

・・・あと十年?

今、彼の愛犬は4歳ですので、寿命?うーん、微妙。
でも間に合うって言う意味が分からないし・・・

そんなスッキリしない状況で、何と境さんは半年ほど病院へ来ませんでした(苦笑)

いや、たまたま体調を崩さなかっただけだったんでしょうが、
こちらは気持ち悪さマックスの状態。生殺しです。

勘弁してくれー・・と思いながら、気付けば桜の季節。

気持ち悪さを忘れかけた頃、見覚えのあるパンチパーマと
パピヨンのコンビが病院へとやってきました^^;

 

 いや、順番まだですよ!


他の方の診察に入っていたにも関わらず、
久しぶりに来た境さんは部屋に突っ込んできました(汗)

そして一言↓

「先生、受かったで!」

はい?何が?

「大学やって。獣医学部受かったで!」

???何と獣医学部に合格したとの事(汗)

え?マジで?そんな簡単じゃないと思うんだけど・・・

 

 本当に受かっていました


彼は本当に受かっていました^^;

「パンチパーマでも受かるんだねぇ(悪)」とくだらない冗談を
飛ばしながら、詳しくお話を聞いてみると・・・

彼はパピヨンを飼い始め、愛情が深くなるにつれて自分でその子を診てあげたいと思うようになり、
電気工事会社勤めを続けながら勉強に勉強を重ね・・・

そして獣医学部合格(汗)凄まじい執念です^^;

しかも勉強期間は6ヶ月(本当かどうか分かりませんけどね^^)、
その間寝る間も惜しんで勉強しまくったそうです。

更には貯金を3年間で350万円貯め、とりあえず
入学してしばらくやっていけそうなくらいのお金は貯蓄完了^^;

そんなに給料高くないと思うのですが・・こちらも凄いです(汗)

後数年・・・
一頭のパピヨンの為に、パンチパーマの新人獣医師が誕生します(笑)

 

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