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ステロイドをご存知ですか?
これは「魔法の薬」である反面、「副作用の代表」的な薬でもあります。
全く正反対ですよね~。
実はこのステロイドを使うと、どんな人でも見せ掛けの獣医に
なれてしまうほどの効果をこの薬は持っています。
そう、飼い主の皆さんでも「ステロイド獣医」にはなれます。
なんでそんな事が出来るのでしょう。
ステロイドの脅威の効果!
ステロイドの効果は簡単に言うと「免疫力を抑える事」です。
つまりペットは「ウイルスでも細菌でも寄生虫でも大歓迎だぜ!
バリバリ感染してくれよな!」状態となる薬です(汗)
どうしてそんな薬をわざわざ使うのよ!?と思うでしょう。
時には免疫を抑える事で、改善出来る病気もあるんですよ~。
こんな時に免疫を抑えましょう
例えばアレルギー。
アレルギーは自分の体に害が無いものに対して、体が無駄に総攻撃を
しかける事によって炎症のオンパレードが起こる病気です。
攻撃の必要が無いのに攻撃をしてしまって、
結果、自分の体を傷つけてしまう病気なんですねぇ。
そんな時、「まあ・・・とりあえず落ち着けよ、バカ」的な
仲介役がステロイドとなる訳なんですね~。
ステロイドは間違えて起こってしまっている炎症をストップ
させるのに非常に効果があるのです。
あれ・・・ということは?
「炎症ストップ」「ウイルス細菌大歓迎」
この二つを聞いて「感染したペットにステロイドを打ったら?」と
思った方は鋭いです。
打ったら「見せ掛けで病気が回復」します。あくまで見せかけ。
例えば人間の風邪でステロイドを打ったら、炎症で起こる
熱、鼻水、咳などの症状は止まるんですよ。
でも、もちろんウイルスをやっつけるのもやめてしまいますから、
体はどんどん蝕まれていきます。
その名もステロイド獣医!
どんな炎症でも、「みるみる回復しているように見える」んですから、
こんなにヤブ医者が使いやすい薬もありません(苦笑)
ステロイドを使って、適当に治療をしても
「ここの獣医に診てもらったらすぐに治った!腕が良いわ!」
となり、更にひどい事には・・・
「また病気になっちゃったかも・・・またあの獣医に 診てもらいましょう」
・・・痛いですねぇ・・・
ずっとこの連鎖が続く訳です。
見た目だけの回復ですので、すぐに再発してまた獣医に行き・・
大儲けも良いところですね。
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