えぇ!!犬にも避妊薬とか中絶薬なんてものがあるの!?
そうなんです。あるんですよ~。
その薬のことを知るためには犬の生理、妊娠のことについても
知っておかなければなりませんね~。
えぇ!!犬にも生理があるの!?
はい次行きましょう。
犬の生理?
正確には「生理」ではありません。
ただ、ここでは面倒くさいので生理と呼びます。(笑)
犬の女の子には年に二回の生理があります。
「私も二回ならいいのに・・あんなもの痛いし辛いし貧血・・・・・うだうだうだうだ」
お察しいたします(汗)
犬は小型犬で約6ヶ月、中型、大型犬では
約7~12ヶ月で生理が始まります。
人間の場合も生理があって一週間ほど後に排卵がありますよね。
犬も排卵の前に生理があります。
しかし人間と違って、排卵の時期に「発情」が起こるんです。
犬を含めほとんどの動物は、人間と違って
「発情期」というものがあって、それ以外は交尾しませんし嫌がります。
そして、「発情期」には逆に、積極的に子孫を残そうと交尾、妊娠しようとします。
つまりこの発情を起こさせなければ「避妊」になるわけです。
注意としては「発情して排卵が起こる」のでは無く、
「排卵するから発情が起こる」のです。
なので「避妊」するためには「発情」させない。
「発情」させないためには「排卵」させない。
避妊薬は「排卵」させない薬となります。
避妊薬
・プロジェステロン ・クロルマジノン ・プロリゲストン |
避妊の一番いい方法は「子宮の摘出」です。
しかし、後で妊娠を望む可能性がある犬もいますよね。
そういった犬の為に避妊薬があるわけです。
これらの薬は全部ホルモン製剤です。
このホルモンが働くと、排卵を起こすホルモンが抑えられるのです。
薬を定期的に打つことによって、排卵は起こらなくなります。
他にも「インプラント剤」というものがあります。
これは体に、このホルモン製剤が染み込んだシリコンを埋め込んで、
徐々に溶け出すようにしたもので、定期的に打つのと同じ効果になります。
メリット
避妊薬のメリットは、苦痛がまったく無いことです。
子宮の摘出では手術が必要になりますからね。
そして、薬をやめればいつでも年二回の発情を再開出来ます。
中絶の薬
もし誤って子供が出来てしまったとき、これからも子供を作る気が無い場合は、
かわいそうなんですが赤ちゃんごと子宮卵巣を取り出す手術をします。
もちろん赤ちゃんは死んでしまいます。
しかし、時期が早い場合には薬による中絶も可能です。
中絶に使う薬 |
・エストラジオール ・エストリオール ・ジエチルスティルベステロール ・プロスタグランジンF2α etc・・ |
受精した卵子は、子宮にくっついて成長を始めます。
これらの薬は卵子を子宮にくっつけなくする薬です。
これもホルモン製剤なんですが、副作用の危険は少し高い薬となります。
場合によっては子宮炎、子宮蓄膿症、卵巣の病気、貧血などを起こすこともあります。
この中ではプロスタグランジンF2αが唯一副作用の少ない薬ですね。
出来るだけ、こんな薬を使わなくていいように管理をしてほしいものです。
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