さあ、強心薬、血管拡張薬と来ましていよいよ心臓最後の薬です。
では早速最後の「利尿薬」へと参りましょう~。
「利尿薬」とは尿を出す薬です。
尿は何から作られているのか・・血液です!
あっ・・ということは、血液の量が減るのですな。
血液の量が減ると心臓は楽になります。
なんでかって?
いやいや、自転車の空気入れに空気を入れてると、空気がいっぱいに
なってきた最後らへんはものすごく重くなるじゃないですか~。
それとおんなじ感じです。
血液を減らして心臓を楽にする。
そして心臓が不調のせいで体のあちこちにたまった水を抜く。
これが心不全での利尿薬の作用となります。
利尿薬の種類
サイアザイド系利尿薬 |
・クロールサイアザイド ・メフルシド ・メトラゾン etc・・ |
現在最も多く使われている利尿薬がメフルシドです。
血管を拡張する作用も持っているので一石二鳥の薬となりますね。
ループ利尿薬 |
・エタクリン酸 ・フロセミド etc・・ |
作用が強力で際限なく利尿できます。
同時に副作用として脱水が心配される薬です。
カリウム保持性利尿薬 |
・抗アルドステロン剤 ・トリアムテレン ・アミロライド etc・・・ |
他の利尿薬ではカリウムが尿と一緒に出て行き、
少なくなって問題となることが多いです。
この利尿薬ではカリウムを出て行かないように出来る利尿薬です。
浸透圧利尿薬 |
・マンニトール etc・・・ |
糖尿病で多尿になるのと同じ方式です。
尿の側の浸透圧を上げて、血液に水が帰らないようにします。
ちょっと分かりづらいですかね。
以上、これで心不全の治療についての3つの薬説明を終わります!
ご苦労様でした~
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