その名も自信過剰獣医!パート2 勉強家だけど・・なおばあちゃん獣医

 

 

そこはおばあちゃん先生が一人で経営している病院・・・

学生の頃、一週間そこの病院で実習を受けた事があったのですが(汗)
一週間があんなに長く感じたのは初めてでした。

 

どうしてそんなに自信持てるのさ・・


おばあちゃん先生は非常に勉強家。
毎日毎日知識を積み重ねていました。

そう、間違った知識を。

しかも極度の自信家なのです。
毎日、それも数十年にわたって勉強をしていると、
人間少なくとも自信は出てくるんでしょうねぇ。

「私はこんなに勉強しているんだから、間違えているはずない!」

「他の病院で違う事言われた?勉強不足なんじゃないかしら?」

これがおばあちゃん先生の口癖なのでした。

 

ちょうど私の居る時かよ・・・


一日の患者数3件という脅威の数字を誇りながら、
売れに売れている腕の良い先生の病院に文句を言う、
最強のおばあちゃん先生はついに悲劇を引き起こしたのです!

そりゃあそんな状態じゃいつかは問題が起こりますけど、
何も私の居る時じゃなくたっていいじゃないか~!!

 

だから勉強できてないんだってば!


被害者は皮膚病のシェルティー。

先生「私の経験からこれはアレルギー性の皮膚炎だわっ!」

私 「(経験って・・・検査はしないのかよ・・・)」

先生「ちょっとあなた、ステロイド持ってきて!」

私 「は、はい。(いきなりステロイド使うのか・・)」

私 「け、検査はしないんですか?細菌とか真菌は」

先生「大丈夫よ。どうみてもこれはアレルギー性皮膚炎よ。」

 

学生だった私にはこれ以上言えなかったのですが、
明らかにアレルギーというよりは・・・と思っていました。

そしてその犬に異変が起こったのです。

 

 

最悪の事態発生


次の日、その犬は衰弱してやってきました。

先生「治療法は間違い無いから、もう少し様子を見てみましょう」

そしてなんとその犬は二日後に亡くなってしまったのです。

 

飼い主の復讐


飼い主さんの復讐が始まりました。

そう、そして私もその対象。当たり前か・・・辛いけど・・

病院には石が投げ込まれ、外からは罵声が聞こえ、
患者さんの数は、もちろんゼロ。
ああ・・この研修早く終わりたい・・

先生「獣医をやっていると逆恨みもあるのよ。勉強になったでしょ?
さあ、患者さんも居ないし、今日は掃除でもしましょうか!
あなたは外の窓拭きをやってちょうだい。」

 

突然真っ白に・・・


外で掃除をしていた私は突然意識を失いました。
そう、誰かの投げた石が私の後頭部を直撃したのです。

そして更に悲劇が・・・・

目を覚ましてうっすらと意識を取り戻した私。
その私を治療をしていた人は・・・おばあちゃん先生だったのです!

「いやあぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!」

自分の傷の治癒状態を気にしながら、この状態は一週間続き、
何の勉強にもならない実習となりました。
いや、悪い見本として勉強になったかな・・・

 

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