病院に行くと注射を打たれちゃう・・・
子供が病院に嫌がる理由にもなっているこの事実の真相は!?
「何で飲み薬じゃダメなのぉぉ!!注射嫌だぁぁ!!」
そんな子には、理論でしっかりと分からせてあげましょう(笑)
薬を分けると・・・
色々薬はありますけども、塗り薬、
目薬以外は「注射」か「飲ませる」かです。
別に獣医だって格好つけるために注射打ってるわけじゃぁありません!
ではでは違いについて・・・
そもそも注射薬や飲み薬というのは血液に入って
体全体、または狙った場所に作用する事を予想して使います。
つまり、口から入れようが、血液にぶっこもうが(笑)最終的に
狙った場所に行けばどんな方法でも良いと言う事にもなりますね~。
「じゃあどっちでもいいんじゃねえか!!やっぱ唯のナルシストだなコノヤロー」
た、確かにビーグル獣医は少しナルシストですが、ちょっと待ちましょう。
実は血液に入るまでの時間や量が違うのですよ。
飲み薬の特徴
口から入れた場合、多くの薬は小腸で吸収されます。
そこに行くまでに何があるでしょうか^^;
胃がありますね~。胃酸に晒されて薬はダメにならないのか。
そして、胃から小腸に行くまでに時間がかかりますね。
更に小腸からの吸収は、とてもゆったりまったりです^^;
注射薬の特徴
皮下注射の場合は、皮下→筋肉→血管
筋肉注射の場合は、筋肉→血管
静脈注射の場合は、血管
注射の場合は飲むよりもスピーディに効果を出す事が可能です。
更に酸に弱い薬も使えます。
胃を通らないですので、当たり前ですね~。
良いことばっかりなんでしょうか。
いーや、スピーディ=いっぺんにたくさんの薬を血液に入れる、
なんですよ~。つまり副作用の危険性も高くなるということなんですね。
大げさな話、致死量の薬を血液にぶち込んでしまうと、
同じ量を口から摂取した場合よりも明らかに危険です(汗)
また、注射をするには、まず最低限の知識と、技術とある程度の経験が必要になります^^;
その代わり、得られるメリットは大きい・・とこういう訳です。
子供が体調を崩していて、早く楽にしてあげたければ
注射を使えば一番良いって事になるのです。
更に更に、注射針やポンプは医療廃棄物ですので、
飼い主さんは普通に捨てる事が出来ません。
これらの条件を全部併せて考えると・・・
・病院でしか使えない薬だけど
・せっかく病院に来たのに、使える注射薬は使わないと損で
・子供が泣こうがわめこうが、一番素早い効果が期待出来る
というのが注射薬になりますでしょうか。
さて、ではお子さんに具体的に説明してブスッと行きましょう(笑)
例外もあります
例外としては糖尿病など。
食事ごとに病院に来るなんてまず不可能ですので、
注射のやり方を教えて自宅でやってもらいます。
でも、もちろん医療廃棄物ですから、飼い主さんにはちゃんと
使い終わった注射針とシリンジを持ってきてもらいます。^^;
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