その名も逸走ごまかし獣医!猫編 逃がした後の凄まじい保身方法

黒猫 クロネコ|cat0110-066

 

皆さんご存知のとおり、巷には凄まじい数の動物病院が溢れかえっていますね~。

その病院それぞれに、その場所に慣れていないたくさんの犬や猫が
お預かりや入院でストレス満点の日々を送っている訳です。

彼らが考えることは・・そう・・

「何とかしてこの場所から逃げられないか」

これは当然のことですから、動物病院側としても完璧な対策を施すしかありません。
でも、中には凄まじい確率をくぐり抜け、念願の出所を成功させる
犬や猫が出てくることがあるようです(苦笑)

動物病院側としては緊急事態ですが、そんな時取るべき正しい方法はたったの二つ。

・言い訳せずに土下座

・獣医師生命をかけてでも、その子を見つける努力をする

だけでしょう(汗)

しかし、当然だろっ!というようなことを出来ない獣医が居るんですね~。
今回はそんな獣医がとった驚くべき保身方法についてお話しましょう。

 

利口な猫だから逃げられて当然?


「自分でケージの鍵を外して扉を開けて・・更に病院の窓の鍵を外して逃げてしまったんです」

突然の出来事に愕然とする飼い主さん。
怒りがこみ上げるもよくよく考えると・・

ああ、そう言えば家の窓の鍵を何回も外そうとしてジャンプしてたっけ・・
あの時は失敗してたけど・・きっと今回は成功しちゃったのかしら・・

「あの子は利口ですねぇ。あんなに利口な子は見たことがありません。」

確かにあの子は利口だわ。
あんな特別な子は他に居ない。

「普通の猫じゃまずこんなことは出来ませんよ。あんなに利口な猫が居るとは・・」

そうそう、あの子はやっぱり特別だったんだわ。

「素晴らしい猫ちゃんですね。あれだけ利口ですから、事故にも遭うことは無いでしょう。
もしかすると○○さんに会いたくて今家に向かっているところなのかも知れませんね。」

はっ・・早く家に帰らなくちゃ!

「もし、家に帰っていなかったとしても今は手術で疲れてちょっと一休みしたいのかも知れません。
でも大丈夫。あれだけ利口な子ですから、自分で考えてしっかりと行動しているでしょうから。」

そうよね。あの子ならきっとそうするはずだわ。
先生!ありがとうございます!失礼します!

 

傍らには引っこ抜かれて途中で切れた点滴チューブとガッチリ二重ロックまでついた窓(苦笑)

まんまと獣医の話術に騙され、むしろ感謝して去ってしまったようです・・

その名も悪徳話術獣医!

 

 

証拠隠滅


「○○ちゃんですが、手術時に麻酔のアレルギーを起こしてしまって亡くなってしまいました。
残念です。実は昨日からずっとご連絡さしあげていたのですが、連絡がつかなかったので
このまま腐ってしまうのは可哀想ですから火葬業者に依頼しておきました。」

避妊手術でまさかの突然死を告げられた飼い主さん。
当たり前ですが、納得いきません。

「どこに連絡したんですか!着信履歴も何も残ってませんよ!」

「いや、連絡しましたよ。こちらの電話番号でお間違いないですよね。」

ところが、見せられたカルテの電話番号の数字が一つ違っていました

「ああ・・きっと初診の時に間違えて記入されたんでしょうね・・」

実は用意周到に、電話番号の間違えたカルテを作り直していたのです(汗)
更には・・

「どこで火葬されたんですか!お骨を取りに行きます!」

「ああ、こちらの霊園ですよ。お骨ですが合同葬ですのでもらえないですよ。」

こちらについても用意周到に、いつも紹介しているつながりのあるペット霊園に
アリバイ作りをお願いしていたのです。

「こちらがペット霊園のお代です。手術は麻酔までですので麻酔代のみ、
入院費は昨日1日分のみで結構ですから。ペット霊園の地図も差し上げますね」

これだけ対策されてしまっては飼い主さんも手の出しようがありません(苦笑)
事実は以下のとおりです↓

・避妊手術は無事に終えていた

・不注意が原因で逃げられたのは今日の出来事

酷いですねぇ^^;;
しかし、この1週間ほど後、動物病院に危機が訪れます。

「ちょっと!○○ちゃん家に帰ってきたんだけど!どういうことですか!」

よくやった○○ちゃん!
これは動物病院も言い逃れができm・・

「よく似ていますけど、これは○○ちゃんじゃありませんね。ほら、目のところとか
ここの毛色とかも違うじゃないですか。」

ん?そう言われれば・・いや!もう騙されない!
これは○○ちゃんです!

「それに、○○ちゃんは手術前に死亡してしまったんですよ?この子のお腹を見てください。
お腹を開いた後があるでしょう。だからこれは○○ちゃんじゃありませんよ。
抜糸してもらえていないんですねぇ。可哀想に。サービスで良いですから、糸を抜いておいてあげますね。」

あ、あぁ・・それはどうも・・

「あ、もしかすると探している飼い主さんが居るかも知れませんから警察や保健所にはちゃんと
届け出するようにしてくださいね。もし、飼い主さんが見つからなかったら可愛がってあげてください。」

は、はぁ・・何から何まですみません・・
ん?なんかおかしい・・なんか・・

 

この子はうちの子よ!突然犬を手放すことになった訳とは・・

 

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