犬の去勢手術

 

初めての手術は不安も多いでしょうね。
メリットとデメリットをお話しますので、参考になさってくださいな~。

 

 なんでするべきなの?


メス同様、無計画な子を増やさないこと、
また、遺伝病を持っている子供を増やさないためです。

オスの場合に見られるホルモン関連疾患として、
前立腺疾患や精巣腫瘍、会陰ヘルニアに肛門周囲腺腫などが
ありますが、これらを防止出来る可能性が高くなります。

歳を取ってから、「肛門に出来物が!去勢しなきゃ!でも年齢が・・」
なんて事は、病院では日常的に起こっています^^;
老齢でも麻酔は可能ですが、もちろん若い頃に比べると
リスクが高くなってしまいます。

また、オスはメスを求めてうろつき回ったり、他のオスと
喧嘩することがありますが、この手術によってその行動は抑えられます。

アメリカなどでは、ドッグランに入場する為に去勢・避妊が
必要な場所も増えてきていると言われています。
それほど、喧嘩の原因が未去勢犬・未避妊犬である事が多いんですね~。

 

 どのような手術なの?


睾丸を摘出します。
もちろん外に出ているものですので開腹はしませんから、メスよりも安全です。

 

 デメリットはあるの?


メリットは最初にお伝えしましたが、デメリットについて^^;

麻酔をかけますので、当然わずかであってもリスクは残ります。
100%安全で絶対に大丈夫!なんて言われたら、そっちの方が不安です(苦笑)

 

 いつごろ連れていけばいいの?


適正時期は色々と意見が分かれます^^;

以前は生後6ヶ月以上じゃないと危険!なんて言われていましたが、
先進国アメリカでは既に生後3ヶ月が主流になりつつあります。

ちなみにビーグル獣医の病院では5,6ヶ月くらいを推奨しています^^;
ワクチンの追加接種が生後12週以降ですので、その後一定期間
空けると大体このくらいの時期になります。

一部の論文では、去勢が早すぎると骨肉種の可能性が上がるだとか、
逆に遅いからと言って、(雄の場合ですが)各種病気の可能性が
上がるかと言われれば、それも疑問視されていまして・・
つまり、そういった理由が絡まり絡まって、適正時期は揉めているのです^^;

 

 手術にかかる費用は?


私が見た感じ、オスの去勢手術は8000円~3万円くらいです。
使用する器具、人件費などにより変わってきます。
オスの場合は開腹がないため、手術時間も短く、
メスよりも費用は安くなっています。

猫の場合は体の大きさから、使う麻酔の量が減りますし、
手技としても難易度が下がりますので費用は安くなります。

 

 獣医が勧める去勢は本音?


と言われましても(汗)
実は、ビーグル獣医は「しなさい!おススメ!」とは言ってません^^;
あくまで男の子の場合ですけどね~。

私個人の考えとしては、手術のリスクよりも手術で除去出来る
各種病気のリスクの方が高いと思っていますので、手術は
した方が良いのでは?とは思っているのですが、それはあくまで
ビーグル獣医の感じ方であって、皆さんそれぞれ重要視する部分は
違うと思うからです。

「リスクはほんのわずかです!」と獣医が言っても、それはその獣医視線からの
意見であって、例えばその獣医に「1万分の1で猛毒が入った饅頭食べて!」と
饅頭を渡した場合、素直に食べるとは思えませんよね(笑)

BSEが起こっても牛肉を気にせず食べ続ける人なのか、それとも
怖くなって食べない人なのか・・・と言う事です。
その人その人で考えは違うと思いますので、よくお考えください^^;

 

 術前に気をつけることは?


術前の検査はしっかりやってもらいましょう。
血液検査くらいはやっておきたい所です。
実は肝臓が悪くて麻酔処理出来ない体だった!!なんて事が
無いように、やっておくべき最低限の検査だと思いますね~。

ご飯とお水はと言いますと・・・
手術前日の夜で、ご飯はいったん打ち切り。
その後、次の日の早朝の段階で水を抜き、一切絶食とします。
(注:病院によって若干変わります)

でも、よく朝水を抜くのを忘れてしまい、ピチャピチャやられてから
「しまったぁぁぁぁあ!!」と言う飼い主さんがいらっしゃいます(笑)
不安な方は夜の段階で水も抜いてしまった方が良いかも知れません。

注意ですが、「前日の夜から、水以外は一切禁止」ですので、
フードで無くても、何かを口にした時点でアウトです。

麻酔時に気管にチューブを入れますが、それを入れる直前の段階で
オエ~と吐いてしまいますと、肺の方に逆流してしまう可能性があります。
(麻酔自体が嘔吐の原因になりますので、起こる可能性は十分有り)

胃の中が空っぽでしたら問題はありませんが、もしそのオエ~時に
物が入っていて、それが気管の方に入ってしまった場合、
誤嚥性肺炎と言う肺炎を起こしてしまいます。

これは非常に治りづらい厄介な病気で、命を落とす危険が
十分にある難病
です。

何か食べてしまった場合は、「これくらいなら・・」などとは考えず
絶対に獣医に報告するようにしましょう~。
ちなみに、ティッシュを食べてしまった子や、直前に生ゴミで
遊んでいたという子も居ましたので注意です^^;

 

 入院はどれくらい?


男の子の場合、早いところでは当日に返してしまう場合もあります。
ビーグル獣医の病院では1泊2日です。
麻酔をかけた当日くらいは診ておきたいなぁ・・と思って
この期間に設定させて頂いております^^

 

 手術後に気をつける事は?


手術後は、傷口が不安定な状態ですから、
激しい運動は避けるようにしてください。

「そんなの当たり前でしょ!?分かってるわよ!」

と、言っている方に限って、家に帰った時の我が犬の
凄まじい興奮ぶりに意表を突かれます(笑)
そうです。彼らは帰りたい大好きな家にやっと帰るのです。
普段と同様に考えず、注意深く見守りましょう^^

また、その大興奮時に「ほら!お帰り!おやつだよ!」などと
突然水やらおやつやらをあげると、そのままの勢いで
胃から逆流してしまう事があります(苦笑)
30分程、時間を置いて落ち着いたらあげるようにしましょう。

 

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