フロントラインの解説

 

動物用医薬品、ノミ・ダニの駆除薬の解説です。
今回はビーグル獣医が病院で販売していますフロントラインを中心にお話してみましょう。

 

フロントライン

 

家の中をノミやダニが飛んだりモゾモゾしてるのはイヤ!
それは誰でも同じだと思いますが、それより何より病気のことを考えなければなりません^^;

例えばノミは刺されること自体もストレスとなるでしょうが、
唾液が頻繁にアレルギー性皮膚炎を引き起こします

ダニはノミ以上に痒くてストレスになりますが、貧血を起こしたり
寄生虫を運んで来たりとロクでも無い奴らなのです。

 

更には人間に感染する「ライム病」や「重症熱性血小板減少症候群」の原因にもなりますので
ノミやダニをなめているととっても痛い目に遭ってしまうかも知れません。

 

フロントライン


フロントラインの主成分であるフィプロニル。

これは犬や猫の皮脂腺に薬が蓄積し徐々に放出する事により
持続的長期的な効果を示す薬剤で昆虫の水素チャネルを阻害する為に・・

 

 

・・ということでノミ・ダニ予防に役立つ訳ですね~。ん?

ああ・・みんな寝てるし・・
もっと簡単に言いますので起きてくださいぃ(涙)

 

フィプロニルの作用を簡単に言いますと・・

 

フロントライン滴下!

皮脂を出している袋の中にフィプロニルがたまる

その袋(皮脂腺)からジワジワとフィプロニルを出す

体全体にフィプロニル入り脂が膜を作る

「うぉー!!皮脂だぜぃ!!ヒャッハー」なノミ・ダニ出現

触れた瞬間にあべしっ

 

となります。

フィプロニルは、ノミやダニなど昆虫の神経を麻痺させる成分です。
脊椎動物には効きませんので、もちろん猫や犬、人間が一緒にあべしっする事はありません。

害があるとすれば、溶剤として使われているアルコールくらいでしょうか^^;

 

皮脂を伝って・・ということは?


「皮脂を伝って袋に入る」ということは、当然直前に皮脂を落としたりしたら上手く薬が効いてくれませんよね~。
なので、使用する24時間以内にはシャンプーをしないようにしましょう^^;

また、「皮脂を伝って袋に入る」が犬と猫で持続する期間が違う理由にもなっています。
猫は元々皮脂が少ないので犬よりもサラサラヘアーでシャンプーが大嫌いなのです。

 

先祖代々シャンプー嫌い?

 

ということで、犬のフロントラインはノミに約2か月間、ダニに約1か月間

猫のフロントラインはノミにもダニにも約1か月間の効果となっているのは、
猫特有のサラサラヘアーが原因なのですね~。

逆に皮脂たっぷりギトギトわんこの場合、ノミ・ダニ界で「駆虫のジョン」などと
恐れられるほどのフィプロニルバリアーを完成させている可能性もありますが、
もしかするとフィプロニルを出し過ぎて弾切れを起こしているかも知れません(苦笑)

 

フロントラインの余談


フロントラインは通販でも売っていますが、ほとんどの方が動物病院で購入されているのではないかと思います。

でも、もしかすると・・いや、まず間違いなく(汗)
通販の方が安く売っていまして、魅力的だと思われます。

 

フロントライン 猫用

フロントライン XS(犬 5kg未満)

フロントライン S(犬 5~10kg)

フロントライン M(犬 10~20kg)

フロントライン L(犬 20~40kg)

 

使い方さえしっかりしていれば、通販でもフィラリア薬などとは異なり安全性の高い商品です。
不安でしたら、最初だけ動物病院で使い方を見せてもらって確認するのも良いかも知れませんね~^^;

 

「この動物病院最高!!」な病院の場合は病院ですべて購入。

「この動物病院微妙!!」な病院の場合は1ヶ月分購入+残り通販。

「この動物病院○○!!」な病院の場合は迷わず通販。

 

そんなのもアリかも知れません(笑)

 

フロントラインだけネット購入しても良い?

フロントラインはこんな薬 犬猫用ノミ・ダニ駆除予防薬の解説

フロントラインの病院価格とネット価格比較

フロントライン特集 ビーグル獣医の本音

 

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