獣医以外でもいらっしゃると思いますが（汗）
途中で投げ出してしまう人たち。

これが獣医となると、とんでも無い事態に
なってしまうことがあります＾＾；

一体どんな物をどこで投げ出してしまったのでしょうか・・

　絶対気づくってば

昔去勢をして、タマタマが無いはずのロッキーちゃん。
私の病院に初めて「尿が出にくいみたいだ」と言う事で
来院されました。

早速尿検査をしてみると・・そこには血液と細胞と精子・・
ん？精子って？・・どこで作られてんだ？
でも玉は確かに無いし・・うーん。

検査は進み、ある日レントゲンを撮ってみると、
お腹の中に何やら不振なまあるい影が（苦笑）
そして腫れ上がった前立腺の姿もそこに。

前立腺は男の子のホルモンで大きくなってしまう事が多いです。
そして、そのホルモンが出るのは・・

そう、取り除いたはずの精巣（汗）
疑惑は更に深まります。

手術で摘出しましたよ、ええ、ボール大に腫瘍化した精巣を（苦笑）

つまり、一個しか玉を取ってなかったって事です。
ちゃんと伝えろよ！！っていうか、手術前に確認してくれ～。

バレないとでも思ったのでしょうか（汗）

　シャンプーも積もれば・・何も残りません

ある皮膚炎の子が「治らない！」と転院してきました。
前の病院でどういった治療をしていたか聞くと・・

「これとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれと・・
シャンプーを渡されて困っています」

出てきた出てきたシャンプー十数種類（苦笑）

「試してみましょう！試してみましょう！って言われて・・
最後はその場に応じて使い分けてくださいって言われました・・」

新手の悪徳商法でしょうか（汗）
その場に応じたシャンプーを出してください；

ちなみにその飼い主さんは、その場に応じてないシャンプーを
一生懸命使い分けていました・・

　一年分ご当選！

またも転院してきました。
皮膚炎で、薬を飲み続けさせている飼い主さん。

「最初は毎週通って薬をもらってたんですけど・・
その内毎月一回になって、前行ったら・・」

飼い主さんの袋から出てきました、抗生物質一年分（苦笑）
締めて一日二回７３０錠；

絶対真面目に診る気がありません。
７６６５０円請求されたそうです（汗）

ちなみに皮膚炎の原因は寄生虫で、抗生物質はほぼ無意味な物でした。残念。

　編集後記

獣医になるのを途中で投げ出せばよかったのに・・
なんて声が聞こえてきそうです（苦笑）

話していて、何だかとてもさもしい気持ちになるのは何故でしょう。

獣医という立場なのですから、お願いなんで一生懸命治療に向かってください～。

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