その名も腸閉塞偽造獣医! 早く使いたい内視鏡で大惨事!

 

 

自分の欲望のみを追い続けると、時に大きな失敗をしてしまいます。
それが人や動物に迷惑をかけないものであれば良いのですが・・・

今回は、元々持っていた悪徳の素質と欲望により
やってはいけないことをやってしまった獣医のお話です。

その名も「腸閉塞偽造」獣医!

 

 腸閉塞って?


腸閉塞っていうのはですねぇ・・・
腸に何かが詰まったりして、ちゃんとウンチが流れなくなっちゃう病気なんです。

ウンチが流れないと、溜まっているウンチがどんどんと腐りますし、
栄養の吸収も水分の吸収も出来なくなって・・・

いかにも命に関わりそうな病気だとお分かり頂けるかと思います。

あまりに危険ですので、一刻も早く治療する必要がありますね~。

 

そんな腸閉塞をめでたく発見・・・?


私が実習に行ってた頃のお話です。

そこの先生には前々から、不信感というかなんというか・・
誠実さを感じてなかったのでいつかこんなことが起こると思ってました。

ある日、嘔吐をする犬が病院にやってきたのですが、
その先生は他の検査を考えず、いきなり「内視鏡をやりましょう!」
と言い出したのです。

実は買ったばかりの内視鏡を使いたくてどうしようもなかったのです・・
首を長くしてウズウズと消化管に異常のある犬を待っていたのでした。

そして念願の内視鏡を入れたのですが、その先生は
泡っぽいものを指差して、

「これは腸に何か詰まっている!緊急手術します。」

ん?本当にそれ詰まってる・・のか?

 

 

手術・・・したけれど


突然手術の準備に入ってしまいました。
院長命令ですので誰にも止められません。

明らかに判断も手術の決断も率直すぎるだろう・・と思いながらも
実習生なので何も言えず、ひたすら手術の準備をしました。

そしてお腹を開けて、先生が詰まってると言った部分を調べたのですが・・
やはり何にも無いではありませんか!!

 

まさか・・・それ使うんですか?


しかし、「すいません。何もありませんでした」なんて
言うような獣医じゃありません。

クワッとこっちを向いて、
「ちょっと向こうの洗い場にある軍手を持って来い!」
何をする気なんだろうか・・
いや、大体想像ついていたんだけれども・・・
ま、まさかね・・まさか・・

その先生は、開いた腸の中に軍手を投入!!
やってしまいました(汗)
腸の内容物でその軍手をぐちゃぐちゃにして、
ビニールに軍手を入れ、お腹を閉じたのでした。

「いやぁ・・ギリギリでしたよ~。こんなものが詰まっていました。
危なかったですね~」

飼い主さんも、良かった~とはいいつつも、家の中で飼っている
犬から家で見たこともないような軍手が出てきてかなり動揺。

ちなみに手術費用は10万でした。
恐ろしいですねぇ・・・

 

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