あ・・しまった・・ 先輩獣医師の新しい血液検査

 

 

「あ・・・しまった・・・」

いつもはピリッと気合を入れて、頑張ってるはずなのに
ふと気が抜ける診察後の時間^^;

きっと疲れが溜まっていたのでしょう。
ビーグル獣医の先輩は、一体どんな失敗をやらかしたのでしょうか~。

 

 先輩獣医師の新しい血液検査


「いやあ、ちょっと体調悪いわ。久しぶりに血液検査してみようかな・・・」

動物病院の血液検査の機械は人間と同じ物を
使っていますので、例えば自分の肝臓の値~だとか、
腎臓の値~なんかの検査は出来ちゃいます^^;

どうやら体調の悪い先輩獣医師、仕事がひと段落したので自分の血液検査をするようです。

私「じゃあ、私が採血しましょうか?」

先「いやいや、大丈夫大丈夫。まだ仕事中だろ?自分でやるよー」

自分で・・・?・・・うーん、大丈夫でしょうか(汗)
採血の手順として、やらなきゃいけない事は以下の通り↓

1.駆血帯を付ける(ゴムの紐です)

2.注射器を腕に刺す

3.注射器で血液を吸う

4.注射器を抜く前に駆血帯を外す

5.注射器を抜く

6.止血。血液をチューブへ移す!

 

 

さて、シミュレーションした方はお分かり頂けたかも知れませんが、
どうやら4番辺りで手が一本足りません(笑)

ちなみに4番の前に注射器を抜くと、駆血帯により
血圧上昇中ですので、もれなく血液が噴射します。
その血液を止めるにも、手が一本足りないというオマケつきです。

どうするのか興味深くワクワク見守るビーグル獣医(悪)

駆血帯を付け・・・注射器を刺して・・・血を吸ってー・・・
そう、ここ!
ここから一体どうするのか。

血液が既に入った注射器を手に、刺さったまま動きが止まる先輩

一瞬動き出しそうな気配を出しますが、やっぱ止めて・・
ああ、でもずっとこうしている訳にもいかないし、でも
今抜いたら血噴き出すし、ああ、でも・・・・

私「手、貸しましょうか?先輩♪」

先「いや、大丈夫♪仕事を続けなさい♪」

言葉の裏に隠された熱い駆け引き。
どうやら一度言ってしまった手前、今更手を貸してくれとは
言えない様子の先輩獣医師。

ここで彼は有り得ない暴挙に出ます!

先「はぅあ!!ふんぬ!!ビヨヨンビヨヨン」

一体何が起こったのか!?
彼のとった方法は・・・↓

1.覚悟を決めて注射器から手を離す。

2.注射器は腕の上でビヨンビヨンとコミカルに動いているが、

3.気にせず駆血帯を外し・・・

4.とりあえず針の刺さっている部分をアルコール綿で押さえる

 

おおっ!!

何だかビヨンビヨン踊り続けている注射器は気になるが、
どうやら一線は越えた模様(笑)
よくぞここまで!感動をありがとう!先輩!

しかし、彼の左手は伸ばしたままですし、
右手は針の刺さっている部分を押さえてますし・・・
どうやって注射器を抜くんですか???

私「注射器抜きましょうか♪」

先「いや、仕事していなさい♪」

相変わらず熱い駆け引きが繰り広げられる診察室。
後は抜くだけなのに!
そんな焦りからか、彼は思いがけない行動に出るのです↓

5.口で注射器を咥えて、針を抜きます。

もちろん、ビヨンビヨンと踊り狂う注射器は
そう簡単に咥えられるものではありません。

右手の押さえ方一つで、口を使わなくて良いのでは・・なんて
考えには目もくれず「口があるなら口でやれば良い!」の
強靭な精神で彼は針を抜こうと試みます。

犬が遊んでるときのように「はぅふ!はっふ!」と音を立てながら
注射器を追い掛け回している先輩の姿。
もう私からは、かける言葉も見当たりません。

静かになった診察室の端っこでは、入院中のチワワが
ただただ彼を心配そうに見つめていました。

 

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