犬や猫の目薬その前に 目の病気の話

 

「目の薬!」と一言言っても、眼科という科があるくらいですから・・
それはそれはもう広い範囲の勉強になってしまうんです。

なので、今回もあくまで「簡単に」とさせて頂きます(汗)
「簡単に」でこんなにページ長いのかよ!!
いや、そんなもんなんですよ~。
眼だけで分厚い本一冊出せちゃいますから~。

 

 目について


目は動物の体の中でも非常に繊細で、鋭敏な部分ですよね。
しかも他の部分は、皮膚で覆われてたり守られてるのに、
目というのはいつも外界に晒されているわけです。

外界に晒されている=傷がついたり感染しやすいってことなんです。

では、目の病気について、まずはどんなものがあるのかだけ知っておきましょ~。


 目の病気


①まぶたの病気
まぶただって目の一部です(笑)

眼瞼炎
眼瞼っていうのはそのまま「まぶた」のことです。
つまりまぶたの炎症。ブドウ球菌の感染が原因となることが多いです。

眼瞼腫瘍
眼の腫瘍で最も多いもの。

眼瞼内反または外反
まぶたが眼に向かって巻き込んで行くのが内反、その逆が外反です。
まぶたが垂れている犬に内反は起こりやすいです。
直接眼に、まぶたがずっと当たっていますから、結膜炎につながります。

 

②結膜の病気
眼が充血してるよ!ってよく言いますよね。そこの病気です。

感染性結膜炎
細菌やウイルスが原因の感染症です。多くの場合両目に見られます。

アレルギー性結膜炎
花粉やアトピー性皮膚炎からの続発などが原因。
花粉症で眼が痒くなるのはこれですね。

刺激による結膜炎
ホコリとか風とか塵とか・・コンタクトレンズで起こる眼の痛みなんかはこれですね。

結膜肉芽腫
コリー犬でよく見られます。腫瘍です。

 

③角膜の病気
角膜炎
すごい痛がります。いつもまぶしそうに目を痙攣させます。乾性角結膜炎
涙の分泌不足や、生まれつきの眼の大きさが原因で眼が乾いて炎症を起こします。
パソコンやゲームのやりすぎで、瞬きが少なくなったらこれが起こります。

角膜裂傷
喧嘩や物にぶつけた、などで角膜に裂傷が出来るもの。痛々しいですね。

角膜潰瘍
角膜の傷や炎症が重くなると、潰瘍になってしまいます。

 

④他の病気
白内障
眼がだんだん白くなって失明する病気です。有名ですよね。緑内障
眼の圧力が高くなって・・難しいですかね、眼がパンパンに張ってしまってる状態です。
酷くなると圧力に神経や組織がやられて失明します。

流涙症
涙が異常にだらだら出続けるものです。プードルによく見られます。

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