「獣医さんになれば、もう私生活に困る事なんて無いわよねぇ・・」

「ペットブームだし、これからも儲かりまくりそう・・・」

そんな声もちらほら聞こえそうですが、さて、
獣医師はどのくらい給料をもらえるものなのでしょう？

ビーグル獣医の実体験を元にご紹介いたしましょう～。

　ザ･初任給

就職情報サイトなどで検索すれば分かりますが、
全国的に初任給はだいたい２０～２３万円くらいです。

ちなみにビーグル獣医が最初に就職した動物病院は２２万円でした。
で、ボーナスは無しで残業代も無し・・・（苦笑）

ちなみに、その病院での就労時間は一日平均１５時間。
休憩は昼食を食べる１０分間だけ。（しかも午後４時くらいにやっと食べられる）
休みは週一回。

当直で泊り込み（もちろんタダで）は週１～２回。

⇒もういや！夜間対応の罠（←こんな感じで働いていました＾＾；）

どブラック企業でしたね（苦笑）

近くにコンビニがあったのですが、そこで同じ時間働いていたら
月４０万円くらい貰えていた計算になったのを覚えています（笑）

「でも、最初の何年かだけでしょ？研修期間を終えるとガッポリなんでしょ？」

さあ、それはどうでしょう。

　ザ・３年目の給料

診察を覚えてきて、指名の患者さんも出来て、手術もそれなりに・・・
そんな三年目の獣医師の給料はと言いますと、
全国的な平均で、２３～２７万円くらいとなります。

ただし、３年目ともなれば、多少ボーナスがもらえるようになる素敵な病院も出てきます。
でも、ボーナスは１か月分くらいが相場なようで・・・
年収で言いますと、やっとこさ３００万を超えるようになります。

ちなみにビーグル獣医は涙を流しながら、７万円のボーナスを
有難がっていた記憶があります（笑）

「で、で、でもさすがに、５年くらいやったらガッポリなんでしょ？」

さてさて、それもどうでしょう。

　ザ・５年目の給料

大体平均で２５～３０万円くらいです（汗）
上がりませんねぇ・・・給料・・・シクシク・・
でも、実際こんなもんなんですよ～。

なので、必然的に開業を目指すことが増えてきます。

開業をしないと、いつまで経っても就労時間に見合った
まともな生活に手が届かないですからね～。
憧れのマイホームなんてもう夢のまた夢なのです。

ちなみに人間の医者の場合、３年目で年収８００万円くらいは
まったく珍しい事ではありません（苦笑）
どうしてこんな違いが・・・と思いますが、診療費を見てみれば
一目瞭然となったりします＾＾

　人間の病院と動物病院の治療費

人間の病院では、保険が利きます。
治療費が３０００円なら、本当の治療費は１００００円。

動物病院で１００００円の請求が続いたら？
・・・高い！と思う方がほとんどではないでしょうか。

自分がちょっと問題のある病気にかかってしまって、
３０００円の請求が続いたら？
・・・何とか通えてしまう方がほとんどではないでしょうか。

「獣医師儲けすぎ！診療費高い！！」なんて言われながら（苦笑）
実際は人よりも安い治療費でやっていくしか無いのです。

　ザ・院長

さて、話を戻しましょう。
獣医師の多くが目指す「開業」。
さすがにこれに成功すれば、平均年収はグッと上がります。

平均年収は１億を超えます！！

・・・・嘘です（笑）

大体５００～２０００万円くらいです。
え？意外と少ないって？
いやいや、そんなに儲かる仕事じゃありませんよ、獣医師は＾＾；

しかも失敗すれば悲しい日々が待ち受けています。

⇒潰れかけ動物病院の一日

ちゃんと自分で病院を持っている方で、このくらいですが、
雇われ院長ですと、年収はなかなか６００万円を超えません。

どうやっても一攫千金出来ませんねぇ・・・

　じゃあなんで獣医師やってるの？

「やりたいから」「好きだから」「犬猫を助けるって決めたから」

それだけです＾＾；

獣医が本当に好きかどうか疑問に思った人などは
大学卒業後、一般企業に鞍替えすることも珍しくはありません。
むしろ、半分くらいは結局他の職業に就くことになります＾＾；

⇒獣医大学学生の進路？

これから獣医を目指す皆さんは
「儲かる仕事じゃありません」ので、本当に好きかどうか、
よく考えてから目指すようにしましょう～。

↓記事が参考になった！楽しかった！と少しでも思ったら共有して頂けるとビーグル獣医がヒャッホウです↓