フロントラインは、簡単に説明しますと
「ノミ・ダニを駆除する・予防する薬」になります^^
「え~・・・でもノミとかダニくらい大丈夫じゃないの?」
うーん、それはどうでしょう^^;
なんでノミ・ダニ予防?大丈夫でしょ?
いやいや、ノミ・ダニを舐めてはいけません(汗)
とりあえず、簡単にその被害を挙げてみますね~。
<ノミの被害>
吸血されて貧血へ | ノミの大量寄生で、気が付けば貧血に。 まあ、その前にどうにかしましょう。 |
細菌感染 | 人間が蚊に刺されて引っ掻くように、犬猫が刺された所を気にして掻きむしり、皮膚炎へ。 |
サナダムシ | お腹に飼っていれば自然にダイエット!! いや、普通にお腹に変な物が寄生していたら下痢や嘔吐の原因になっちゃいます。 |
ノミアレルギー性皮膚炎 | 病院に勤務していれば、普通に出会います。 長い期間、多くの回数ノミに寄生される事によって起こりやすくなります。一度アレルギーを起こしてしまうと、その後は一匹くっついただけだろうが皮膚炎に悩まされる事になってしまうかも知れません(汗) |
人間も・・・ | ノミの被害は人間にも及びます^^; もちろん、痒いです。 |
<ダニの被害>
やっぱりこちらも貧血 | マダニの吸血は更に恐ろしい物になります^^; その凄さは吸血前の体が200倍くらいに膨れ上がってしまうほど強力。しかも血液吸って、唾液を戻して、血液吸って・・・考えるだけでもおぇっ・・となります(汗) |
たくさんの病気 | 何とも曖昧ですが、ウィルス・原虫(寄生虫)・細菌などなど・・・マダニはたくさんの病気を持っています。その中には命に関わるものも(汗) |
間単に挙げるとこんな感じになります。
ノミ・ダニが部屋に大量!!というだけでももちろん嫌ですけどね(笑)
特にノミアレルギー性皮膚炎はよく見られます^^;
定期的に駆除を続けていれば、防ぐことの出来る可能性が高い病気です。
一度発症すると、ほんの数匹でも皮膚炎で悩む事になり、
多くの飼い主さんが苦労されている病気になります。
さて、では次のお話に行きましょう↓
スーパーのがもっと安いわ!!
や、安いですけど・・・
まあ、下の図を見てみてくださいな~。
私がよく病院で説明に使うグラフです(笑)
市販の薬はあくまでも「医薬品」ではありませんので、
どうしても効果が弱いです。
大体ノミのライフサイクル(生まれて繁殖するまで)が3~4週間
と言われていますので、このような弱い薬を一ヶ月に一回だと・・・
生き残ったノミは素晴らしい増殖を見せてくれるでしょう。
もちろん、アレルギーの防止にはなりません。
ノミ取り首輪も同様で、効果が弱いです。
対して、フロントラインは「医薬品」でとても強力です。
まあ、これも上のグラフを見て頂ければ分かりやすいでしょうけどね^^;
さて、強力なこの薬。
こうなると副作用が気になって仕方がありませんねぇ・・・
フロントラインの副作用
・舐めた時に、ヨダレをダラダラ流す事があります。
・まれにアレルギーが起こる事があります。
この二つになります。
フロントラインは「動物が舐められない部分」に
使うものになりますので(だから首の部分に使います)、
「ヨダレ」の副作用については使い方を間違えなければ大丈夫ですね~。
で、「アレルギー」の副作用について。
アレルギーは、私の病院でもフロントラインを使った後に必ず吐いて
しまう子が居ました。
そういった子には、もちろん他の薬剤に変える必要があったりしますが、
副作用と言ってもそのくらいのレベルです^^
命に関わる副作用の発生については聞いた事がありません。
まあ、フロントラインの成分フィプロニルは元々昆虫にだけ効くように
作られているものですので、当たり前なんですけどね~。
あったかい季節だけでいいんでしょ?
確かにノミは、13度以上の気温で無いと繁殖出来ません^^;
で、3度以下になると卵や幼虫、さなぎは死ぬ事になりますが・・・
皆さんのお部屋の中の温度は、冬の間でも果たして
3度以下になっているでしょうか?
北の方面の方々であれば、おそらくその条件を満たしていると
思いますが、関東以南なんかだとそうもいきませんよね~^^;
じゅうたんや畳の中、毛布やマットに隠れ、ひっそりと
彼らは暖かい季節を待つことになります(汗)
また、部屋の温度が暖房などで暖かくなり、その状態が維持されますと、
もちろんノミにとっては春到来となりますのでご注意を(苦笑)
なので、私の病院では気温が13度以上になる暖かい季節では
毎月一回、寒い季節では2ヶ月~3ヶ月に一回のフロントラインを
お願いしています。
あと注意する事ってある?
フロントラインが馴染むまで、付けてから犬の場合は一日、
猫の場合は二日の間、シャンプーはしないようにしましょう^^
⇒【多頭飼いor犬友達の多い方限定】フロントライン代をとんでもなく削る裏技【自己責任】
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