ピッカー！ゴロゴロー！！

「あっ！！待って！！ペス次郎！！」

雷が鳴ったり騒音だったりリードが外れたり・・・

飼い主の手元を離れ逃げ出した犬は、もはや一般的な人間の
持つ限界スピードを有に超え、手の届かない所へ・・・

捕まえるにはビーグル獣医並みの脚力が無ければ不可能です。（おそらく５０ｍ９秒くらい←遅）

そんな時、飼い主の皆さんはどうします？

　飼い主さんが取りがちな方法

「Ａ子はこっち探して！Ｂ男はこっち！あなたは家に帰ってこないか見張ってて！！」

何とか自力で探そうと試みます＾＾；

人に迷惑をかけまいという姿勢は素晴らしいですが、
この方法だけってのはあまりおすすめしません。

まず最初にしておいた方が良いことがあるんですよ～。

　連絡を入れましょう

お散歩コースをまわって帰ってきてめでたしめでたし・・
というパターンももちろんあります。

でも、実はこのパターン、そんなに多くありません。

いつもは楽しめないほどのレベルで散歩を楽しんだあげく「どこ、ここ？」と
迷ってしまったり、ちょっと疲れたんで・・・と人の庭に居座ったり、
あっという間に親切な人に保護されたり・・・

もし、皆さんがこんな犬を見かけたり保護した場合、
どこかに連絡しようとしますよね～。

さて、どこに連絡します？

　そうですよね

保健所か動物愛護センターか警察です。

どこに連絡したら良いか分からなくても、近所の方に聞いたり
交番や市役所に連絡することで、結局はここに行き着きます＾＾；

皆さんがむやみやたらに探している最中にも、

「ここで見かけた！」「保護した！」「交番に届けられた！」などの
情報は次々と寄せられているかも知れません。

「でも、自分から帰ってくるかも・・・」と待っていて起こった悲劇があります。

　一週間ほど探したあと・・・

一週間ほど探しながら待ってみたけど、全然見つからない！

そんな飼い主さんがようやく保健所に連絡。

「あのー・・実は一週間ほど前にこのような犬を逃がしてしまったんですけど・・」

「その犬ってもしかして・・後ろ足だけ白くてお腹にオデキありました？」

「！！！！それ！！その犬です！！！良かったぁぁぁ！！保護されているんですね！！」

「い、いや・・実はその犬なのですが、一週間前に保護されて告示していたのですが、
告示期間を超えて新しい飼い主さんも見つけられそうになかったので殺処分になりました。」

「ええええ！！！！！！」

保健所における法律で定められた保護の期間は、
「こんな犬を保護してますよ」という告示期間が２日、
そして「返すための日ですよ」が１日・・・つまり併せて三日間です。

もちろん、保健所も出来る限り新しい飼い主探しを進めるのですが、
例えば「見知らぬ人に攻撃性」があったり、「老齢」である犬などは
短い期間で殺処分されてしまうこともあるのです。
新しい飼い主さん、なかなか見つけられないですもんねぇ・・・

たまたま溢れかえっていれば、上記のような問題がなくても
殺処分されてしまう可能性は十分にあります。

何しろ無責任な飼い主のせいでいつも犬や猫が溢れかえってますからね（汗）
保健所を責めるような問題では無いと思われます。

　保健所の友人にも聞きました

「皆さん連絡くれるのが遅すぎるんだよ～」

だそうです＾＾；

それでなくてもたくさんの犬や猫のお世話や里親探しに年中追われている中、
実は飼い主の居る犬や猫に時間を割いている暇はありません（苦笑）
飼い主が居るのであれば、早く返したくて仕方が無いのです。

その時間に新しい里親探しが出来て、他の命が救えるかも知れませんものね。

　実際にあった例

・保護している人が「飼い主さんが見つかるまで面倒みますよ」
⇒１ヶ月も経ってから飼い主から連絡。散々迷惑をかけた末に帰還。

おそらく情もうつっていて保護していた方も辛かったでしょう。

・逃げたであろう犬が交通事故に遭い、重体で保健所に搬入
⇒３日後に連絡が来て返還したが、もはや手遅れで死亡

保健所で保護した重体の犬を治療することは不可能です。
税金がいくらあっても足りません（汗）
あっても痛み止め程度でしょうね。
当日に連絡してくれていれば、助かったそうです。

・ボランティア団体によって引き取られ、遠方の里親さんに引き取られる
⇒搬送にかかったお金と返してもらいに行く旅費を飼い主さんが負担

何万円かかったんでしょうかねぇ＾＾；
帰ってきただけマシですが・・・

ということで、先に連絡しておいて悪いことはありません＾＾；

すぐに連絡だけは入れておくようにしましょう！

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