ダンボールに入れられた猫がニャアニャア・・

つながれた犬の飼い主が現れずクーンクーン・・

昔からありがちな、よくある捨て犬捨て猫事件ですが、中には皆さんが想像もつかないような遺棄も起こっています。

一体どのような事件があったのでしょうか？

わたくしビーグル獣医とその友人やら知人やらが体験した、衝撃の遺棄事件を紹介しましょう。

まずは動物病院編

母「ほら！あんた！今よ！行ってきなさい！」

子「う・・うん・・」

深夜、動物病院の前にやってきた車から出てきたのはまだ小学生くらいの子供。

そして持っているのは見るからに怪しげなダンボール箱・・まさか・・

母「はやく！それ置いて車に乗りなさい！」

子「う・・うん・・」

そういったやり取りがあったのかは定かではありませんが、せかすような動きをする母親に従うように、子どもはそのダンボール箱を動物病院の前に置きました。

その後，車は一目散に逃走・・こっそりと仕掛けてある防犯カメラにすべて録画されているとも知らずに・・

様子はもちろん、ナンバーもしっかりと確認（苦笑）。バカですね。

ちなみにダンボールの中身は人懐こい可愛い猫でした。子供の将来が心配されます（汗）。

突然現れた動物園

職員が動物愛護センターに出勤してみるやいなや，入り口に出来上がった即席動物園（汗）

そこに居たのはケージに入れられたウサギ、ケージに入れられたマウス、ダンボールに入れられた猫。

そして、それぞれのケージや段ボールには「この子たちをお願いします。」「殺処分しないでください。」「猫です。」の張り紙が・・・

一人目もどうかと思いますが、二人目、三人目はどういう気持ちで置いていったのでしょう。

っていうか「猫です。」って（苦笑）

「あー、動物はここに捨てていったら良いのね♪」とでも思ったのでしょうか。

産業廃棄物やゴミのポイ捨てもそうですが、更に捨てていける神経が分かりませんよね～。

いや、最初に捨てる神経も分かりませんけどね＾＾；

川や森のある町は要注意？

さて、問題です。

Ｑ．子どもを産めなくなったメス犬を、ブリーダーはどうするでしょうか？

「さ、最後まで飼うに決まってるじゃない・・」

「きっと誰か新しい飼い主を見つけて任せる・・とか・・」

「ま、まさか・・」

もちろん、ちゃんと最後まで面倒を見ているブリーダーがほとんどだと思いますが、

ほんの数年前まで・・

子どもを産めなくなった犬を保健所に引き取ってもらう

こんなブリーダーが存在していました。

でも、法律が厳しくなってきましたので、最近は保健所が引き取ってくれません。

では、どうしよう

↓

捨てよう

↓

でも、近くに捨てたら戻ってくるかも。むしろ定期的に保健所には立入検査されてるし、うちの犬だってバレるかも・・

↓

遠くに捨てよう

このような単細胞な思考により、残念ながらあちらこちらの森や河川敷を有する町に老犬たちは捨てられていきます。

特に高速道路の近くに河川敷があったり、大きな道路をちょっと逸れたところに森がある町なんかは危険だそうな（汗）

自然な森に不自然な野良チワワ軍団や、河川敷にちょっと似合ってしまっている柴犬軍団が発見され、保健所に収容されていきます。

なぜブリーダーが捨てたと分かるかって？

ヒントは

「垂れ下がった乳、老犬、メスばっかり、血統がしっかりしていそうな見た目」

です。

たくさん出産させられたんでしょうねぇ・・可哀想です、ほんとに。

まとめ

悲しいですが、いつまで経っても捨て犬捨て猫捨てウサギ捨てネズミが絶えません・・

ひょうひょうとお話しているようで、実はビーグル獣医は激怒しておりまして（苦笑）、皆さんに一つ御協力いただきたいと思ってこの記事を書いております。

遺棄を見つけたら警察に通報してください

通報しても「え？動物のことですか？動物愛護センターに話してください。」なんて冷たくあしらわれるかも知れませんが、動物の遺棄は１００万円以下の罰金刑でれっきとした犯罪です。

もし、取り合わないとしたら警察の怠慢ですが、警察自身（特に交番の人とか）がそれを分かっていない状況なのです。

たくさんの方が、大変な事件だということを伝え続けることで、警察を含めた多くの人の意識が変わりますからね。

実際、じわじわですが警察の対応も変わってきています。

ダンボールに入っている、リードにつながれている、袋に入れられているなどなど・・

明らかに人が捨てたと分かるような証拠があったら、皆さん通報してくださいね！！

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