可愛がっていたペットが亡くなった

突然訪れた一大事に，皆さんは正しい判断ができますか？

「当たり前でしょ！ちゃんと大切に供養するわよ！」

「ペット霊園近くにあるし！」

いやあ・・本当に正しい判断できますかねぇ（汗）

では，ちょっとシミュレーションしてみるとしましょうか。

動物病院で亡くなったその時シミュレーション

獣「手は尽くしたのですが・・」

飼「うぅ・・○○ちゃん・・今までありがとう・・」

獣「このままにしておくのも可哀想ですから，ペット霊園の方には病院から連絡しておきますか？」

飼「うぅ・・お願いします・・最後までありがとうございます・・」

獣「いえいえ・・ではご遺体を引き取りに来るよう連絡しておきますね・・」

シミュレーション解析

当サイトをご覧の皆さんであれば，もうお気づきになっているかも知れませんね～＾＾；

実に自然な流れで一件のペット霊園への紹介を終えています。

紹介報酬は千円程度ですが，それでも得られるものは得るのが動物病院（苦笑）。
意外とこの紹介形式は多いのです。

「なんて奴らだ！死んでからも儲けるなんて！」

いやいや，それは言い過ぎかも知れませんよ～。

商売としてやっている人が居なければ，どんな業界も成り立ちません。

商売をやっていれば，客を得なければなりません。

ペット霊園が客を探そうとするならば，動物病院に紹介をお願いするのは必然ですよね＾＾；

人間の病院でも同じことをしていると思います。

ただ，やり方ってもんがありますよねぇ。

シミュレーションで悪かったところ

選択肢が無いんですよね～。

お世話になったであろう病院相手ですので，断るのも返事を保留するのもなんだか気まずそう（苦笑）

結果，「まあ，先生が言うなら・・」と何となく紹介を受けてしまう形になってしまいます。

酷い病院だと，「うちの病院で亡くなった子については，ここで火葬してあげることに決めています」なんていう，トンデモ病院まであるとのこと（汗）

「でもさあ，ビーグル獣医。ペット霊園なんてどこでも大して変わらないんじゃない？」

いやいやいやいやいやいやいやいや！それは大きな間違いですよ。そこはしっかり説明しておきましょう＾＾；

ペット霊園事情

ペット霊園は特別に条例が設置してあるような市町村以外では，ハッキリ言って無法地帯です。

これは飼い主さんへの配慮が原因となってまして・・

「ペットは物じゃない！亡くなったってゴミじゃない！」

↓

「では，廃棄物法からは外しましょ」

↓

ペットの死体に関しては廃棄物法から除外

↓

つまり，燃やしたり処理するのに法規制無し

↓

手軽に大儲けできるかも！と新規事業者が殺到。霊園急増。

このような流れにより，あっという間にペット霊園業者が乱立することになりました。

焼却炉一個と土地さえ何とかなれば，燃やすだけで何万円も稼げるんです。そりゃあ増えるってもんです＾＾；

ちゃんとやっている業者からすれば，良い迷惑でしょうけどね～。

結果，脱サラ火葬業者や元タクシー運転手（ビーグル獣医が実際に出くわしました）が「ペット業界は本当に儲かりますよ！」なんて，遺骨を抱えた飼い主さんに話しかけるという、悲惨な事件まで発生いたしております。飼い主さんは悔し泣きしながら帰ったそうな（汗）

後悔しないための下準備

ペット霊園が危険な業界であることはお分かり頂けたのではないかと思います＾＾；

ある意味，動物病院よりもハズレの多い，業者選びが難しい業界のようにも見えますが，実は見分け方は簡単。

一回，見学に訪れてみれば大体分かります。

先述の「ペットは儲かるんですよ♪」のようなクソ業者は，話の端々でボロが出ますし，犬や猫のことについてちょっと質問でもしてみてください。

大して犬猫のこと知りませんから（苦笑）

そして，一番大事なことは、霊園探しをペットが亡くなるもっと前からやっておくこと＾＾；

そうすることで・・

「ペット霊園に連絡しましょうか？」

↓

「お願いする霊園はもう決めてありますので大丈夫です。」

↓

「そうですか。それでは大事に供養してあげてくださいね」

これだけで終わりますからね＾＾；

ペットが亡くなった瞬間に、落ち着いて完璧な判断ができる人なんて居ません。

最後の最後に後悔しないように，あらかじめペット霊園は調べておくようにした方が良いかも知れませんよ～＾＾；

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