肥満遺伝子のせいじゃない? 太りやすい人間と太りやすい犬

 

 

体重計の前で今日も聞かれる多くのため息(笑)
サラダしか食べてないのに・・二食しか食べてないのに・・
どうしてこんなに体重が増えるんだあぁぁぁぁぁ!!

大体は運動不足とか間食に原因がある訳ですが・・(汗)
もしかしたらもしかするとですが、それは「肥満遺伝子」のせいかも知れません。

 

 日本人に多い?肥満遺伝子の欠損


肥満遺伝子というと「太る遺伝子」みたく見えますが、むしろ逆。
この遺伝子があると太りにくいのです。

この遺伝子は脂肪組織の表面に、ある装置をつけてくれる遺伝子。
この装置は・・・

・満腹中枢からの刺激を受け取る役割

・中性脂肪を使って、エネルギーを消費しやすくする役割

を持っています。

この装置がある人と無い人、実際どのくらい違いがあるのでしょう。

 

 ある人と無い人の違い


なんと基礎代謝が一日200kcalも違います。
一回間食でケーキを食べても何とも無いのですから、
奥様方としてはうらやましい限りですよね(笑)

 

 

 そしてなんと日本人では・・・


なんと約3分の1の方に、この遺伝子の欠損が見られると言われています。
つまり3分の1の人は、残りの人に比べて勝手に一日200kcal分の脂肪が
毎日貯め込まれていると言うことになるんです(汗)

これは昔の日本人の食生活が原因だと言われています。
魚に漬物に・・・いわゆる粗食を食べていましたので、
こういった遺伝子が「必要ない」と判断され、徐々に退化。
そのせいで現代の食生活についていけないと言う事らしいですよ。

なんで昔の人はもっとステーキなどを食べといてくれなかったのか・・
肥満遺伝子が欠損していると思われるビーグル獣医としては、
少し八つ当たりしたい気分になります。

 

 そして本題。ペットの肥満


一般的に太りやすい犬種・猫種がありますよね。
肥満遺伝子ではないですが、これらは遺伝によるものだと考えられます。

例えばコーギーの場合。
元々牧羊犬ですので、とんでもない運動量を要求されていた犬種なのです。

もちろん、牧場の方々も省エネ型でたくさん運動の出来るコーギーを
増やしたかったでしょうから、そういった子ばかりが繁殖に使われてきた経緯があります。

なので、普通の散歩をして、他の犬種と一緒の表でkgあたりの
フードをあげていては太るのは当たり前
でしょう。
ラベルを鵜呑みにせず、太りやすい犬種を飼ってらっしゃる方は
その子自身をしっかり見て、体重を量って、フードを調整した方が良いでしょうね~。

 

 太りやすい種類


ダックスフンド、チワワ、ラブラドール・レトリーバー、
キャバリア・キングチャールズ・スパニエル、ビーグル、
アメリカン・コッカー・スパニエル、シェットランド・シープドッグ、
バセット・ハウンド、ウェルシュ・コーギーなど

猫は全体的に太りやすいと思います(汗)
ちなみにメスの方が太りやすいです。
人間と同じ(?)ですね~。

犬の場合、新しく飼い始める場合にはどのような犬種なのか
しっかり調べておくと良いですね。

 

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